現在30代後半、既婚者の男です。風俗依存症を解消したくメールさせて頂きました。
結婚して12年が経ち、夫婦円満、何の問題もない家庭に見えると思いますが、就職をして初任給で風俗に行ったのをきっかけに通い出しました。
会社で嫌な上司に理不尽なことを言われたり、営業先での対応にストレスを感じると、新規オープン記念特別サービスというチラシに惹かれて、ついお店に入ってしまいます。家のローンがまだ残っているので金銭面のことや妻への後ろめたさもあり、「これで最後にしよう」と思うのですが今日も行ってしまいました。どんどん新しいお店ができているのも問題じゃないでしょうか? このままでは、街中が風俗店だらけになってしまうんじゃないか?
このメールを書いていても頭の中は風俗のことを考えてしまってつらいです。(PN:敦史)
劔樹人(あらかじめ決められた恋人たちへBASS担当/神聖かまってちゃんと撃鉄のマネージャー)
1979年、新潟県出身。男の墓場プロダクション所属。ミュージシャン兼マネージャーとして音楽業界の末端構成員でありながら、司会、俳優、執筆等でも活動中。松浦亜弥さんの復活をとにかく心待ちにしています。
https://twitter.com/tsurugimikito
すべての依存症は精神力で何とかできる! というのが私の持論、と言うか、自分がそうありたいと思う姿であります。
鍛え抜かれた現代の侍集団、モーニング娘。'14を思い浮かべて下さい。遊びたい盛りの10代の女の子たちが、同い年のクラスの女子たちが恋だ青春だと浮かれている間もじっとそれを我慢して、放課後も、土日も全部、アイドルとして歌とダンスに明け暮れる日々を過ごしているわけです。特に先日卒業された涙のカリスマ、道重さゆみさんに至っては、13歳から25歳までずっとそれ! 春を殺して自分を磨き、私たちに夢を与え続けた! 翌日浮腫むからと大好きなうつ伏せで寝ることも我慢して…。それを思ったら、いい歳した大人の男がですよ、風俗を断つくらい何だって言うんだ! どうってことないですよ! 街中風俗店になるとか、そんなわけないから安心して下さい! もう、風俗行くくらいならアイドルの現場に行きましょう!!
ま、どっぷりハマった時は、金銭的に見るとそっちも大概なのかもしれませんが…。
森下くるみ(女優・文筆家)
80年生。女優、執筆の他にイベント出演、不定期にDJも。
著書に『すべては「裸になる」から始まって』(講談社文庫)他。現在は映画の撮影、短編集、ライトノベル、官能小説の執筆中。
https://twitter.com/mori_kuru
ご相談ありがとうございます。当然ながら風俗には行ったことがないので言葉に迷いますが、一見して小さいんだけれど、ものすごく深いところまで刺さった悩みだなあと思います。
人間の持つ「寂しさ」って、本当にいろんな依存を生み出すし、なかなか解決しにくいんですよ。とにかく、手っ取り早く癒されたいから行くわけですよね? 「束の間でもいいから安らぎたい」「少しでもいいから自信を取り戻したい」「もやもやとした気分をすっきりさせたい」。でもその癒しは泡みたいなもので、ほんの一時のことです。すぐにストレスが溜まるからまた風俗に行っちゃう。
この無限ループから脱するために、まずは自分の寂しさを自覚して下さい。責任は風俗店のほうにはありません。寂しさを紛らわせるために、ちっぽけなプライドを守るために、あなたは今日もまた風俗に行くのだろうけれど、そこには何もないです。打ち込める趣味を作りましょう。「料理」とか「釣り」とか。
このコーナーでは、みなさんの人生、恋愛、仕事、友達などなど、あらゆる悩みを、劔樹人&森下くるみの2人が男女それぞれの目線で解決していきます。お悩みは随時募集中。rooftop@rooftop1976.comあてに送って下さい。おまちしてます!