はじめまして。はると申します。ふらっと立ち寄ったページで何やら相談を聞いてくれるというので、試しに(?)メールしてみました。
早速ですが、私は人の好き嫌いが激しく、嫌いな人はもの凄く毛嫌いしてしまい、どうしてもその人の良い面が見つけられず、好きになることができません。
そんななか、自分のことは棚に上げ、また、人の痛みが分からない無神経な女上司が育休から戻ってきます。私は以前、どうしてもその人のことを許せない出来事があり、同じ空気を吸うのも嫌でたまりません。
でも、いい大人がそんなんじゃいかん! 器をでかく、修業だと思って受け入れよう! と強く心に思ってみるのですが、あれやこれや考えてしまい、くじけてしまいます…。長くなりすみません。私の弱いハートはどうやったら強くなりますか?
劔樹人(あらかじめ決められた恋人たちへBASS担当/神聖かまってちゃんと撃鉄のマネージャー)
1979年、新潟県出身。男の墓場プロダクション所属。ミュージシャン兼マネージャーとして音楽業界の末端構成員でありながら、司会、俳優、執筆等でも活動中。松浦亜弥さんの復活をとにかく心待ちにしています。
https://twitter.com/tsurugimikito
自分は若い頃、どちらかと言うと神経質でカリカリした性格だったんですが、それが人との出会いで明らかにおおらかになったと感じた頃がありました。それは大阪でモーニング娘。を応援する仲間ができた時で、いい歳して無職だったりしたその人たちと、日々の不安から多少不謹慎なことまで笑い飛ばすようなことをしていたら、仲間のひとりが死んだ時もいつも通り笑って送ってやれるくらいおおらかになったんです。
その経験からお話しさせて頂くと、人間関係で起こるだいたいのことは「まぁ、いいか」でいいんですよ。よく「取り返しのつかないこと」とか言いますが、取り返す必要があることもまぁ、そうそうないんじゃないかと。だから、上司の方を嫌いに感じるのも、その上司に許せないことをされたというのも、全部まぁ、どうでもいいことかなと思ってしまえば…。ちなみに「まぁ」が多くなっているのも僕がおおらかになったせいです。
すべて白黒つける必要はない。その間には、「まぁ、いいか」レベルのグレーが長く広がっている。そう思うと、世の中にどうしても嫌いな人なんてあまりいなくなってくるかと思います。
森下くるみ(女優・文筆家)
80年生。女優、執筆の他にイベント出演、不定期にDJも。
著書に『すべては「裸になる」から始まって』(講談社文庫)他。現在は映画の撮影、短編集、ライトノベル、官能小説の執筆中。
https://twitter.com/mori_kuru
はるさん初めまして。森下です。早速、お悩みについての返答です。
わたしも人の好き嫌いが激しいです。「嫌い」と言うか「苦手」。苦手な人は避けるのが一番です。無理やり好きになる必要はないですよ。努力して受け入れようとしても徒労に終わってぐったりするだけです。
適当に相槌を打ちながら、頃合いを見てその場から逃げ去る、これが賢明な大人の対処なんだなと、最近は思うようになりました。
どんだけヘタレなんだよ、とお思いでしょうが、お蔭様で対人関係のストレスをほとんど感じなくなったのでこれでいいのです。「修業だと思って受け入れよう!」という心意気は本当に素晴らしい! でも、取り越し苦労をして疲弊するような相手ですか? 「私の弱いハートはどうやったら強くなりますか?」とありますが、はるさんのハートは全然弱くないですよ!
あとは、強くなるよりも、敵を「まぁ、いいか」と流せるかどうかが肝心。その「ま、いっか力」が真の「器」です。
このコーナーでは、みなさんの人生、恋愛、仕事、友達などなど、あらゆる悩みを、劔樹人&森下くるみの2人が男女それぞれの目線で解決していきます。お悩みは随時募集中。rooftop@rooftop1976.comあてに送って下さい。おまちしてます!