5年間お付き合いをしてきた彼と11月に結婚することになったのですが、母が結婚式には出ないと言い張って困っています。というのも、私が4歳の時に両親は離婚。原因は父のギャンブル狂い&借金らしく、私と妹はずっと母に育てられてきました。父の記憶はほぼなく、高校の時、母に内緒で父の連絡先を知り会ってみると、父はとても穏やかで優しい人でした。それ以来、ことあるごとに父とは会っていて、彼にプロポーズされた時も父にそのことを伝えたらとても喜んでくれて、結婚式にも出ると言ってくれました。そんな話を母にしたところ、父が出るなら自分は絶対に式には出ないと凄い剣幕で言われました。未だに父に対して恨みがあるらしく、私が勝手に何年も父と会っていたのも気に入らなかったみたいです。私としては一生に一度の晴れ舞台だし、両親揃って式を挙げたいのですが、ここは母の気持ちを優先するべきなのでしょうか。(PN:みゆき)
劔樹人(あらかじめ決められた恋人たちへBASS担当/神聖かまってちゃんと撃鉄のマネージャー)
1979年、新潟県出身。男の墓場プロダクション所属。ミュージシャン兼マネージャーとして音楽業界の末端構成員でありながら、司会、俳優、執筆等でも活動中。松浦亜弥さんの復活をとにかく心待ちにしています。
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子どもの頃というのは、大人は皆立派な人間のような気がしていましたが、実はそんなことなくて、大人にもどうしようもない人がいるんですよね。まぁ、僕もどっちかと言うとそんなどうしようもない大人になっているのかもしれません。そして無念なことに、子どもは生まれてくる親を選べないという。つまりまず、決定的に決別してしまっているご両親を持つみゆきさんには何の責任もないので、そこはあまり考えすぎないで頂きたいのです。
普通に考えたら育ててくれたお母さんの意見を重んじたいところだと思いますが、せっかくの娘の晴れ舞台に、そこまで意地を張るお母さんもどうかと思うんですよ。そしてそこまで画期的にお母さんに嫌われてしまったお父さんってのは一体どういうことなんでしょう。そういう2人のもとにみゆきさんは生まれてしまった。これは仕方がないと思うんです。なんで自分の晴れ舞台くらい人に気を遣うばかりで思い通りにならないんだ…と思うかもしれませんが、仕方ない。子どもにそういう思いをさせる夫婦にならないように旦那様との人生を頑張って下さい!!
森下くるみ(女優・文筆家)
80年生。女優、執筆の他にイベント出演、不定期にDJも。
著書に『すべては「裸になる」から始まって』(講談社文庫)他。現在は映画の撮影、短編集、ライトノベル、官能小説の執筆中。
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お悩みありがとうございます。いやー、身内の話は本当に悩みますよ。しかも、結婚にまつわることとなるとなおさらです。
しかし離婚しているとは言え、ご両親を揃えて式を挙げたいと思っているのであれば、「幸せな自分を見てもらいたい」と真っ直ぐお母様に気持ちを伝え続けるしかないと思うのですが、ちょっと難しそうですね。お母様のその剣幕は、身勝手だったお父様への恨みや怒りと、相当な苦労をして娘さん2人を育てた自分への憐憫、つまりは被害者意識が転じたものなので、すぐには解決しないと思います。根が深いと言うか。
とは言え、強硬手段で無理矢理に両親を席に並べても気を遣うだけだし、お母様とお父様の間で話し合いをするのが無理そうならば、話をちゃんと聞いてくれる穏やかな性格のお父様に出席を辞退してもらう……というのもなぁ、うーん。ただ、ご両親の気持ちも大事ですが、何よりもまず自分の気持ちに従うことが大事ですよ!
このコーナーでは、みなさんの人生、恋愛、仕事、友達などなど、あらゆる悩みを、劔樹人&森下くるみの2人が男女それぞれの目線で解決していきます。お悩みは随時募集中。rooftop@rooftop1976.comあてに送って下さい。おまちしてます!