幼稚園から今通っている大学に至るまでずっと、双子の姉と比較されながらの人生です。高校も大学も同じ学校に通うつもりはなかったのですが、親戚からは私がずっと姉のマネをしていると思われているような気がしてイヤになります。
子どもの頃から私は姉を引き立たせるだけの存在でした。姉のほうが顔も頭も性格もいいです。それが運命だとあきらめるしかないのでしょうか? これで就活でも姉が私よりも先に結果を出すことになれば、私の劣等感がますます強くなりそうで憂鬱です。たった一人の姉に対してこんな鬱屈した気持ちを抱く自分にも嫌気がさします。このねじ曲がった性格を治すにはどうすればいいでしょうか?(PN:Aya)
劔樹人(あらかじめ決められた恋人たちへBASS担当/神聖かまってちゃんと撃鉄のマネージャー)
1979年、新潟県出身。男の墓場プロダクション所属。ミュージシャン兼マネージャーとして音楽業界の末端構成員でありながら、司会、俳優、執筆等でも活動中。松浦亜弥さんの復活をとにかく心待ちにしています。
https://twitter.com/tsurugimikito
僕、子どもの頃、周囲から学業で期待されていて美しい彼女がいた兄の順調な人生が、弟のほうがもっと優秀であったことが発覚し、彼女も取られ崩壊し、最後は湖に身投げするというアニメを見たことがあって、あれが何だったのか未だに分からないのですが、今も強烈に覚えているんですよ。就活のここに来てAyaさんが突然頭角を表して立場が逆転、お姉さんの自信が崩壊しておかしなことになっても困るでしょうし、とりあえずそこで競うようなことはやめておきましょう。
要は別々の才能があって、別々でお互いを認め合えたらいいんでしょうが、まぁ、人生は長いので、20代くらいまで双子が同じような道を歩むことなんてよくありますよ。30代になったら、きっと姉妹に大きな違いが出てきます。顔や性格もどっちがいいとかじゃなくて、別の魅力が出てくるはずです。ちょっと優劣を感じるくらいのほとんど同じ遺伝子が、全く違うものに成長したなぁと感じるくらいまでには30年くらいかかると思って、まぁ無理に悩まずのんびりいきましょうよ。
森下くるみ(女優・文筆家)
80年生。女優、執筆の他にイベント出演、不定期にDJも。
著書に『すべては「裸になる」から始まって』(講談社文庫)他。現在は映画の撮影、短編集、ライトノベル、官能小説の執筆中。
https://twitter.com/mori_kuru
お悩み相談して頂いてありがとうございます。劣等感、得意分野です。「嫉妬深い」「負けず嫌い」「自意識過剰」のわたしがお答えします。
はっきり言って、顔よし頭よし性格よしの姉、しかも双子だなんて、劣等感を抱かずにはいられませんよ! 身近な存在であればこそ余計に気になりますしね。わたしなら「お姉ちゃんなんて燃えちゃえばいいさっ」とか念じているところです。
さて、お悩みには「このねじ曲がった性格を治すにはどうしたらいいか?」とあります。「たった一人の姉に対してこんな鬱屈した気持ちを抱く自分にも嫌気がさします」とあるので、お姉さん想いの優しいひとなんですね、きっと。
ひとまずは自己否定、自己卑下するひとの台詞「どうせわたしなんて……」を禁句に。そしてひたすら受け入れる! 「これでいいのだ」「弱い自分でも構わないや」。昔、小説の師匠が教えてくれました。「他人にも自分にもYES。そうすればうまくいく」。肝に銘じています。
このコーナーでは、みなさんの人生、恋愛、仕事、友達などなど、あらゆる悩みを、劔樹人&森下くるみの2人が男女それぞれの目線で解決していきます。お悩みは随時募集中。rooftop@rooftop1976.comあてに送って下さい。おまちしてます!