今月からこのコラムの担当になりました、Rooftop編集部の椎名と申します。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
さて、私の悩みは7歳上の妻が極度の酒乱であることです(結婚して3年経ちます)。陽気に暴言を吐くのにはもう慣れましたが、酔って帰ってくるたびにどういうわけか手足が生傷だらけで心配になります。タクシーを降りた道ばたで眠ることもしばしばで、車に轢かれそうになったことが何度もあります。また、ある朝、私がタバコを買いに出かけようと家の玄関のドアを開けようとしたところさっぱり動かず、表で妻が屍のように寝ていたことが去年は2度ありました。何度注意しても更生の気配がありません。劔さん、森下さん、何か効果的な手だてはありませんでしょうか。(40歳・男性)
劔樹人(あらかじめ決められた恋人たちへBASS担当/神聖かまってちゃんと撃鉄のマネージャー)
1979年、新潟県出身。男の墓場プロダクション所属。ミュージシャン兼マネージャーとして音楽業界の末端構成員でありながら、司会、俳優、執筆等でも活動中。松浦亜弥さんの復活をとにかく心待ちにしています。
https://twitter.com/tsurugimikito
僕は基本的にお酒をあまり呑まないので、酔っぱらいは苦手です! なので、基本的なスタンスとしては、なるべく自分だけが面倒を見ないといけないような状況を避ける…つまり別の責任感ある誰かに押し付けるってことなんですが、相手が奥さんだとそうも行かないんでしょうかね。
私の知り合いで最近聞いたのは、毎晩泥酔してやらかしては、度々呑み屋を出禁になっている40代編集者の方がいたんですが、その人がついに改心して酒をやめるきっかけになったのが、風呂を上がったら足ふきマットのところに、奥さんが置いた包丁があったからという話で。なんか怖いことは間違いないんですが、それが奥さんの具体的にどういうメッセージだったのかはちょっとよく分かりません。奥さん、精神をやられたんですかね…。
とにかく、この話から僕が思うのは、包丁とか出して来る人を相手することを思えば、酔っぱらいの面倒を見ることなんてどうってことないということです。そんなわけで椎名さん、これからよろしくお願いいたします。
森下くるみ(女優・文筆家)
80年生。女優、執筆の他にイベント出演、不定期にDJも。
著書に『すべては「裸になる」から始まって』(講談社文庫)他。現在は映画の撮影、短編集、ライトノベル、官能小説の執筆中。
https://twitter.com/mori_kuru
お世話になっております。パンチのあるお悩みをどうもありがとうございます。「酒乱に効果的な手だては?」とのことですが、ありません。え? そうですよ、酒乱は治りませんよ。今まで何人の酒乱を見てきたことか。「お酒を呑むこと自体、好き」or「みんなで集まってわいわい呑むのが楽しくてしょーがない」だけなんですが、つい呑み過ぎちゃうんでしょうね。その「つい」を回避するのがこの上なく難しいんです。アルコールに弱いのに呑むのであれば、これ相当厄介です。
それと、年上の奥様はどんなに酔っても椎名さんが優しく(?)介抱してくれるので安心して泥酔できているのです。なんと幸せな奥様だ……。でも、帰巣本能はあるのでまだ末期ではありませんね! 大丈夫です。
とはいえ、道でダンプに轢かれたり、寒空の下で凍死されてしまったら元も子もない。最終的に一番平和な対処法は、酒乱を何とかするよりも「旦那様が呑み屋まで迎えに行くこと」です。
このコーナーでは、みなさんの人生、恋愛、仕事、友達などなど、あらゆる悩みを、劔樹人&森下くるみの2人が男女それぞれの目線で解決していきます。お悩みは随時募集中。rooftop@rooftop1976.comあてに送って下さい。おまちしてます!