剱さん、森下さん、いつも楽しく読んでいます。今年も楽しみにしています。
ところで、私も悩みがあり、今回勇気を出してメールを送ることにしました。
私には結婚を考えている3つ上の28歳の彼氏がいます。彼は仕事をしていますが、とにかく金遣いが荒いんです。もう社会人になって5年近くが経つのに、毎月の給料は家賃等の生活費以外に、飲み代や洋服代、そして車のローンなどでほとんどが消えていき、先日貯金額を聞いて驚きましたが、数万円しかありませんでした…。デートの時は彼が払ってくれることが多いんですが、月末には金穴状態となり、今度は私がほとんどの支払いをしています。私はデートで支払いをして欲しいわけでもないし、彼も私との結婚は考えてくれているようなので、幾度となく、今後のことを考えて貯金して欲しいとお願いしているのですが、いつも優しい彼がその話になると機嫌が悪くなります。全てがお金だとは思いませんが、お金はないよりはあったほうが良いと思いますし、金銭感覚の違う人と今後もし結婚したとしてうまくやっていける自信はありません。
金遣いの荒い彼氏に変わってもらいたいので、どうにかしてガツンとした一言を言ってやりたいのですが、どんな言葉が一番効果的なのでしょうか? 教えてください。よろしくお願いします。
劔樹人(あらかじめ決められた恋人たちへBASS担当/神聖かまってちゃんと撃鉄のマネージャー)
1979年、新潟県出身。男の墓場プロダクション所属。ミュージシャン兼マネージャーとして音楽業界の末端構成員でありながら、司会、俳優、執筆等でも活動中。松浦亜弥さんの復活をとにかく心待ちにしています。
https://twitter.com/tsurugimikito
ずっと貧乏で貯金が出来たことの無い僕にこんな悩みが解決できる訳がないじゃないですか…!! まあひとつ言えるのは、夫婦になって、さらに子供も育てるなんていうことを考えると、金銭感覚の違いはけっこう問題だと思うんです。でも、人の生き方なんてそれが全てではないので、本人の覚悟次第でどうにでもなると思っています。お金が無いなら無いで、選ぶべき生き方があるんじゃないかと。お金を貯めることより、その時の自分の好きなように使って生きてゆきたい人は、よっぽど金持ちじゃないなら普通に結婚したり、子供を育てたりという生き方が出来ないという覚悟もしないといけないんで、ずっと独身でやっていけばいいと思うんですよ。でも結婚しても子供がいなければ、貯金がなくても夫婦共働きでそれなりに楽しくやっていけるかもしれないし、それはもう何が正しいとかでなく、お2人がどうなりたいかじゃあないですか。だから、彼に言うべきことは、「どういう覚悟で私と一緒にいるんだ!」という、それに尽きるかなと思うんですよね。ずっと一緒にいるなら、そこは同じ気持ちにしておきたいものだと思います。
森下くるみ(女優・文筆家)
80年生。女優、執筆の他にイベント出演、不定期にDJも。
著書に『すべては「裸になる」から始まって』(講談社文庫)他。現在は映画の撮影、短編集、ライトノベル、官能小説の執筆中。
https://twitter.com/mori_kuru
あなたは堅実な女性なのですね。こちらも無茶な返答をしないようにしないと……。お悩みの文面にあった「荒いお金遣いを正し、貯金ができるように生活してもらいたい」これ、無理だとは言いませんが、それを待っていたら20年経っても結婚できませんぞ。男子という生き物(全員ではありません)は、見栄をはったり気が大きくなったり、好きな物にほど衝動的にお金を遣うので、お金なんて最初から持っていないようなもんなのです。半分諦めましょう。でも、貯金がないということはつまり、将来に対しての危機感が少ないということだと思うので、「私の知人が若いのにガンになって放射線治療中なんだ」「親戚が高速道路で事故っちゃって2ヶ月の入院だって! 保険と貯金があったからなんとかなったみたい」などと、リアルな実例をでっちあげ、「あって良かった、いざという時の貯金様!」というイメージを持たせるのはどうでしょう。そうでもないと、蓄えておこうなんて思いませんよね……。
このコーナーでは、みなさんの人生、恋愛、仕事、友達などなど、あらゆる悩みを、劔樹人&森下くるみの2人が男女それぞれの目線で解決していきます。お悩みは随時募集中。rooftop@rooftop1976.comあてに送って下さい。おまちしてます!