剱さん、森下さんこんばんは。私は20歳の会社員です。
先日参加した飲み会で、とても良い感じの男の人に会いました。その人は私の2つ上の22歳。お酒の飲みっぷりもよく(私もお酒が大好きです)、周りに気が使えて、盛り上げるのもうまくて、人柄も良く、顔のタイプもバッチリでした。連絡先を交換することが出来たので、たまにメールや電話をしていますが、付き合ってはいません。いつか付き合えたらとは思っていますが。
彼は、今バンドをしながらバイトをする生活をしているそうです。ライブに通っている私の友達には「バンドマンはいろいろ大変そうだから、やめたほうがいいんじゃない?」と言われています。私はバンドには詳しくないので(実はRooftopさんのこのコーナーも友達に教えてもらい、ライブハウスに精通している方に答えて頂けるということでメールを送ることにしました)、何が大変なのかいまいちわかりません。彼の人柄がとても好きなんです。なぜバンドマンと付き合うのは大変だと言う人が多いんですか? 私はこの気持ちをそっとしまったほうが良いのでしょうか?
劔樹人(あらかじめ決められた恋人たちへBASS担当/神聖かまってちゃんと撃鉄のマネージャー)
1979年、新潟県出身。男の墓場プロダクション所属。ミュージシャン兼マネージャーとして音楽業界の末端構成員でありながら、司会、俳優、執筆等でも活動中。松浦亜弥さんの復活をとにかく心待ちにしています。
https://twitter.com/tsurugimikito
今回は身近な話なので、真面目にお答えしたいと思います!!! バンドマンが女性にとって地雷ってのはよく聞きますが、僕が言うのも何ですが本当だと思います。まず、なんせ金がない人が多い! この世界、よっぽど売れてるように見える人でもけっこうお金になってませんからね。20代くらいならそれも許せる所ですが、30過ぎて変わらず貧乏ってことも多々あるので、彼氏と結婚を考える女性にとっては深刻な問題になってきます。あとは女遊びですね。これも確かによく聞くんですよ。たいがい才能のないバンドマンでも、女遊びだけは超一流みたいな人は確かにいます。やっぱり全くモテなかった男が急にチヤホヤされるようになるとどうかしちゃうんでしょうか。ただ僕が言いたいのはですね、そうでないバンドマンもたくさんいるということです。しかもまだ20歳と22歳じゃないですか! たとえ地雷を踏んで失敗したって、長い人生のひとつの経験としては別にいいんじゃないかと思うんですよね。
森下くるみ(女優・文筆家)
80年生。女優、執筆の他にイベント出演、不定期にDJも。
著書に『すべては「裸になる」から始まって』(講談社文庫)他。現在は映画の撮影、短編集、ライトノベル、官能小説の執筆中。
https://twitter.com/mori_kuru
「彼の人柄が好き」もう、これだけでじゅうぶんな気がします。医者だろうがサラリーマンだろうがバンドマンだろうが無職だろうが、好きなものは好き、それが1番大事じゃないですか? その友達の言う「バンドマンは色々大変そう」というのは恐らく、「バンドギャルなど女の子との交流が多い(平気で浮気・二股しそう)」「慢性的にお金がない」「夢を追う身分なので、結婚などの将来設計が難しい」などのことだと思うんですが、この程度の悩みはバンドマンにもサラリーマンにも共通してあります。「バンドマン」がどうこうではなく、「そのひとりの男性」がどうなのか、という問題なんです。
……と、固定概念が嫌いなので、バンドマン擁護してしまうのですが、とにかく、気持ちをそっとしまうなんてせず、思い切って付き合ってみるといいです。友達が心配しているように、色々と大変かもしれないですが、逆にとても楽しいかもしれないですよ。それは自分で経験してみるしかありませんよね?
このコーナーでは、みなさんの人生、恋愛、仕事、友達などなど、あらゆる悩みを、劔樹人&森下くるみの2人が男女それぞれの目線で解決していきます。お悩みは随時募集中。rooftop@rooftop1976.comあてに送って下さい。おまちしてます!