剱さん、森下さんこんにちは。僕は滋賀県に住んでいる高校2年生です。1年前から友達と4人でバンド組んでいて、毎日学校の帰りに練習したり、バイトをしたりの毎日を送っています。それで、将来のことを考えた時に、僕はいずれは東京でバンド活動をしたいと思っています。でも、僕の親は「遊んでばっかりいないで、ちゃんと将来のことを考えろ」と言っています。学校には休まずにちゃんと行っていて、成績も上位ではないですが一番下でもありません。まわりの友達は大学に行って地元で就職することを考えていて、僕も大学には行きたいと思っていますが、それなら東京の大学を目指すのが良いなと考えたりします。もちろん、それも親を説得しなければならないのですが。親にはバンドをやっていることが遊びにしか思えていないようで、今はどれだけ真剣に話をしても相手にしてもらえません。僕は本気でバンドをやっていきたいのですが、どうしたら納得してもらうことが出来るのでしょうか。
劔樹人(あらかじめ決められた恋人たちへBASS担当/神聖かまってちゃんと撃鉄のマネージャー)
1979年、新潟県出身。男の墓場プロダクション所属。ミュージシャン兼マネージャーとして音楽業界の末端構成員でありながら、司会、俳優、執筆等でも活動中。松浦亜弥さんの復活をとにかく心待ちにしています。
https://twitter.com/tsurugimikito
これに関して言えば…親御さんには申し訳ないのですが、将来のために東京の大学に行くって言って、大学で思う存分バンド活動したらいいだけじゃないですかね。僕がまさにそうで、何の目標も展望もなく大学へ行ったけれど、大学で出会った友達の影響もあり、大学の間はバンド活動に夢中になってしまったんですよね。まあ夢中になりすぎて僕なんかよりさらに酷い事になった奴もいますけどね、借金作ったり、留年し続けたり…。そんなんじゃなければ、親御さんも許してくれますよ。そのためには高校時代のバンドも大切ですが、受験はしっかりやったほうがいい! 何かのために何かを我慢する経験が若いうちにあったほうがいいですよ。だって、バンドなんていつ始めたっていいんです。僕の友人で、36歳から音楽活動を始めた人がいまして、その人は会社でもそれなりの役職だったんですが、44歳でついに音楽に専念して会社辞めてしまいました! まあその人はクリトリック・リスというんですが…。それでも真剣にやってるんですよ! 親も納得するしかない!
森下くるみ(女優・文筆家)
80年生。女優、執筆の他にイベント出演、不定期にDJも。
著書に『すべては「裸になる」から始まって』(講談社文庫)他。現在は映画の撮影、短編集、ライトノベル、官能小説の執筆中。
https://twitter.com/mori_kuru
「本気でバンドをやっていきたい。どうしたら両親に納得してもらえるか」とのことですが、親世代の人々の価値観は極めて保守でガッチカチです。やはり「成績優秀」「有名学校」「勉強熱心」なんて言葉に弱い(ゆえに洗脳・誘導しやすいということもありますが)。成績が中間を彷徨っている状態では説得力ゼロです。気持ちだけではなんともなりません。なので、まずはしっかりと勉強をして、頑張って頑張って学年で5位以内になりましょう。そしたらご両親も文句なんて出てこないでしょうし、「まぁバンドくらいいいか、勉強してるしな」となります。実は、本気でバンドをやっていくのは期末試験で3位以内に入るよりも難しいです。音楽で食っている、なんてのはすごい。「宝くじで8億円当てた」に相当するくらいの運です。食えてないけど音楽を続けれられている人もすごい。「30日連続徹夜できる」に相当する精神力&体力です。シビアな世界ですが、心から「頑張れ!」と言いたいです。
このコーナーでは、みなさんの人生、恋愛、仕事、友達などなど、あらゆる悩みを、劔樹人&森下くるみの2人が男女それぞれの目線で解決していきます。お悩みは随時募集中。rooftop@rooftop1976.comあてに送って下さい。おまちしてます!