今月のお悩み
こんにちは。私は20歳の女子です。
なかなかやりたいことが見つけられずに悩んでいます。
大学に入れば何か見つかるかもしれないと思って進学を決めましたが、2年経った今でもただただ大学に通い、コンビニのバイトに明け暮れる毎日です。(コンビニは上京してすぐに始めたので、バイト長をやっています)。仲の良い友達は将来の展望もしっかりとあって、相談しづらいため、疎外感を感じてしまうこともあります。
剱さんは音楽の事務所で働いたり、自分でもバンドをやっていたり、森下さんもDJや執筆業をされていて、とても充実しているように見えています。どんなきっかけで今の仕事に就くことになったんですか? 大学卒業まであと2年しかありません。さすがに焦り始めましたが、どうすれば良いのかわかりません。
劔樹人(あらかじめ決められた恋人たちへBASS担当/神聖かまってちゃんと撃鉄のマネージャー)
1979年、新潟県出身。男の墓場プロダクション所属。ミュージシャン兼マネージャーとして音楽業界の末端構成員でありながら、司会、俳優、執筆等でも活動中。松浦亜弥さんの復活をとにかく心待ちにしています。
https://twitter.com/tsurugimikito
まあ、気楽に行きましょう
20歳なんですね! そんな歳の頃の僕なんて、将来のことなんて一切考えずに、車持ってる友達と夜な夜なびっくりドンキーに行く事に夢中でしたね。僕は進路とか、ずっとぼんやりしてました。偏差値に合わせて高校進学して、大学進学して、で、みんなが就職活動しているときはバンドに夢中で。いよいよヤバイって時にようやく焦って大学院進学を考えるんですが、まあそんな邪な気持ちなので落ちたんですよ。それで仕方ないからちゃんと就職もせずバンドを続けることになるんですが、24歳の時に当時のバンドのリーダーに、「お前は自分の人生を自分で決めた事がない」って言われて、すごくショックでしたね…。それでバンド辞めて就職したり、でもやっぱり諦められなくてバンドに戻ったり、みたいなことを繰り返していたら、ただ、今がある、という。
そんで今は、人が見たら充実してそうですけど、明日どうなるかもわからない不安と嫌な事だらけですよ。だからつまり、人生なんて結局いくつになってもそんなもんだから、気楽に行きましょう! いいこともある!
森下くるみ(女優・文筆家)
80年生。女優、執筆の他にイベント出演、不定期にDJも。
著書に『すべては「裸になる」から始まって』(講談社文庫)他。現在は映画の撮影、短編集、ライトノベル、官能小説の執筆中。
https://twitter.com/mori_kuru
とにかく動いてみるしかない!
私の場合は18歳の時に上京してきて、最初はスーパーでレジを打っていたんですが、新宿でスカウトされたので一念発起してエロ女優に転職したのが始まりです。その後、DJやりませんか本を書きませんかと他人からきっかけを与えられて、知らぬうちにそれぞれが仕事になり、今に至ります。それまではやりたいことなんて考えたこともなかったし、特別好きなこともなかったです。けれど、それで何とかなるなんて10年前の話。現代は非常にシビアで、これからは若くても技術やセンス、経験を持っている人がさらに出てくるでしょう。私は「やりたいこと」や「好きなもの」なんて概念にはあまりこだわらない方がいいと思います。映画でも音楽でも本でもアンテナを張りまくることと、人と会って真剣に話を聞いてみること、とにかく、動いてみるしかないんじゃないでしょうか。自分ひとりで考え抜くより、他人と意見を交わして得られることも多いですしね。
このコーナーでは、みなさんの人生、恋愛、仕事、友達などなどあらゆる悩みを、劔 樹人&森下くるみの2人が男女それぞれの目線で解決していきます。お悩みは随時募集中。Twitter(https://twitter.com/rooftop1976)、メール(rooftop@rooftop1976.com)までお送りください。