久しぶりにネトゲーでもやってみるかと思い、Nintendo Switch版のドラクエⅩを始めてみた。
昔はいわゆるネトゲー廃人だったのだが、なんだかんだいって廃人を続けるのも大変なので、こういったゲームから離れて久しい。
そもそもドラクエシリーズはさほどやったことがない。登場するモンスターや世界観はたしかにドラクエなのだが、内容はネトゲーらしいネトゲーだなと感じる。
典型的なバトルシステムはありつつ、それとは別に個別に仕事をしたり、ゲーム内で家を購入したり、フレンドと合流したり。いわゆるもうひとつの「生活」のようなものをゲーム内に構築していく。
現実を忘れるためのゲームで、現実よりシビアな金策に走ってみたり、謎の人間関係を築いてみたり、なんというかこういったゲームは本来のゲームの趣旨とは別のようなものを感じる。しかし、それはそれで楽しい。
最近はネット環境が一般的に整い、いわゆる「自由度の高いゲーム」が増えた。オープンワールドで、かつ道筋が示されず、ストーリーに沿う必要がないものも多い。
しかし、果たして自由度が高いとはどういうことかとも思う。制限があるから感じる自由もあるな、と。
たとえばマップ移動が不便だったり、かと思うと現実世界ではあり得ないような断崖絶壁は登れたり、そういう「あ、ここをこうしたらできるかな」という発想をそのまま行動に移せることこそがゲーム内の「自由」なのかもしれない。
最初から空は飛べるし、深海には潜れるしでは逆に自由さというよりも、ゲームとしての粗さを感じてしまう。逆に現実のように思いついたからといって身体能力が追いつかないとか、物理法則に左右されすぎるのも不自由だ。
あくまでゲームはゲーム。第二の人生は第一でないからこそ自由。そういう用意された自由さの中で生きることが案外我々にとって抱えきれる程度の自由なのかもしれない。
大島 薫
1989年6月7日生まれ。ブラジル出身。ノンホル(女性ホルモン未使用)、ノンオペ(性転換手術をしていない)を公言している、純粋な男の子。Twitterフォロワー約15万人を誇る。女性よりも可愛らしい容姿を武器にセクシー女優として活躍していたが、2015年6月に引退。現在はマルチタレントとして幅広く活動中。