今回がルーフトップ最後の記事となる。
思い返せば、2015年にAV業界を引退してからすぐにコラムの話をいただいたので、かれこれ4年近くの連載になるだろうか。
AV業界を引退したあと、すぐにエッセイを出版して作家を名乗り始め、年に数冊出して、いま7冊くらいにはなっていると思う。このコラムでの「です・ます調」はすっかり「だ調」に変わっているが、書いてる本人の中身はそんなに変わってないと思う。
2017年にはロフトで『大島薫とゲイストリップを見ようの会』という定期イベントを始め、それもいまでは3年目に突入している。その3年目を迎える時期にこのイベントの終了が決定したのはつい最近のことだ。
理由としては、メンバー間での方向性の違いなどもあってのことだが、長らく続いたイベントがなくなるというのは正直寂しい。
来年からやることがなくなるのもアレなので、またなにかしらの企画をもってロフト系列にはお世話になるつもりだ。年内ラストの『ゲイストリップ』については終了2カ月前から公演数を増やす予定なので、いらっしゃる方はぜひ来ていただきたい。
僕もずいぶん年をとった。10代の頃は自分が20代になるとも思ってなかったし、20代の頃は30代になるとも思ってなかった。いや、なるのはなるのだが、なんとなく想像もつかない話をされているという感じ。
しかし、過ぎてみれば、AV業界を引退したあとも仕事はあるし、なんだかんだ今年は今年で本も出させてもらえている。そういう中で、『ゲイストリップ』やこのコラムのような「終わるもの」というのは感慨深いが、きっとまたなにかを始めることになるのだろう。
今後ともまた皆さまのお目にかかることができるようマイセルフでがんばっていく所存だ。それでは、みなさまのユアセルフが幸多くあることを願って。