おちんちんびろんびろ〜ん、大島薫です。
コラムの執筆に使っているオフィスのWordが「びろんびろ〜ん」をスペルミスだと判断して下線を引いてきますね。残念ながら、あなたの持ち主はこういう文章のためにソフトを利用しているんですよ。
とは言え、ボクもタレントでありながら曲がりなりにも作家という肩書を背負っているわけでして、仕事の大半は文章の執筆が主となっております。こういったコラムもそうですが、新しい書籍の原稿もあり、来る日も来る日もPCに向かってキーボードを叩く日々です。
ボクはどうも仕事をしていると、仕事のことだけしか頭になくなってしまう傾向があり、そういう点では男脳的だなぁと思うわけです。いまこれを執筆しているのが年末なのですが、12月というのはイベント事の多い月ですよね。クリスマスに、大晦日、年が明ければお正月が控えているという世間の空気を感じながら、ボクはそのどの日にも仕事が入っております。
まったく浮いた出来事がないのですが(と、ここまで書いて文春の記事を思い出す)、いや、ありましたが、それは置いておいて。実際、別にクリスマスに誰かと食事に行ったり、大晦日に実家に帰ったりもしないわけです。
でも、ボクは本当に仕事が好きなんですよね。この仕事に関わらず、まだ男性の見た目で会社員をしていたときなんかは、ほとんど自宅は寝る場所として利用していたような状況でした。それでも、まったく苦になりません。
思えば、何かが得られるもの以外には興味のない性格でした。一番やらないことは「目的のない外出」。買う気もないのにウィンドウショッピングに興じたり、行くあてのない旅などはまったくやりません。そういう行動を否定するつもりは全然ないのですが、ボクがしないというだけなんです。
仕事って目に見えて成果が出るのが好きなんです。契約を取ることを目標にして数字を伸ばしたり、いまの仕事で言えば本が売れたりすることとか。コスパがいいと言うんでしょうか。費やした労力がちゃんと返ってくることが楽しい。
大島薫という活動を始めてから特にそういう傾向が強くなりました。人生は短いという焦りなのでしょうか。大島薫という自我を確立して、女装に生活を切り替え、ゲイビデオ会社からAV会社に移籍し、専属AV女優、引退、タレント・作家へとなるのに3年を費やしました。他人から言わせれば「順調だね」と見えるようですが、まだ心の中の焦りは消えません。
もっと有名にならないと、もっと仕事をしないと、という気持ちがつのります。男性の平均寿命が80歳くらいとされているので、現在27歳のボクからすれば残り53年。ボクはその間にボクのことを知らない人がいなくなるくらいの存在にならなければいけないんです。
そう思うと、時間がいくらあっても足りません。効率的、かつ有効な手段を突き詰めていくと休んでる暇がないんです。そういう想いがボクを仕事に走らせます。
誰も見たことのない景色へ、最短距離で駆け上がろう。そういう想いで今年も精進して参ります。そしていつか、応援してくださっている皆さんにも、同じ景色を見せられたら嬉しいです。あけましておめでとうございます。