突然ですが男性の皆さん、あなたはホモでしょうか?
何をイキナリと驚かれたかもしれません。どうも、大島薫です。戸惑われている方のために、以下に選択肢をご用意いたしました。
──あなたはホモでしょうか?
A. はい、ホモです。
B. いいえ、ゲイです。
C. ふざけるな! 俺とたかしはそんなものを超えた真実の愛で結ばれているんだ! あれは十五の夏だった……俺とたかしは二人で山に出かけたんだ。そこで小さな………。
お好きな回答をお選びください。え? 「どれを選んでもホモになっちゃうじゃないか!」って?
さぁ、冗談はさておき(笑)。でも実際、皆さんが男性を好きになる可能性って結構身近に転がっているものなんですよ。ノースウェスタン大学の教授が発表したデータによると、遺伝子情報が酷似しているはずの一卵性双生児のゲイの双子を調べたところ、両方がゲイだった確率は50%しかなかったそうです。
また別の研究では、ゲイになる遺伝子というのはほとんどの男性が持っていて、男好きになるかどうかはそのゲイ遺伝子のスイッチが入るかどうかの違いでしかないとする発表もあります。ゲイかどうかは先天的なものもあり、後天的な環境に起因するものもあるようですね。
「それでも俺はホモじゃない!」
そうお考えですか? では、そもそも一体ホモって何なんでしょう?
一般的に男性を好きな男性のことを「ホモ」とか「ゲイ」と呼ぶわけですが、じゃあ男性って何でしょうか?
<おちんちんがあること> たしかにそれは男性ですね。<おっぱいがないこと> これも男性の重要な記号です。<ヒゲがあったり、短髪であること> これもザ・漢って感じですね。
でも、見た目が女の子のようにかわいくておちんちんがある男性を好きになった男性がいたとして、果たしてそれはホモと呼べるのでしょうか? もしくはおっぱいもあって、おちんちんも完全に手術で取ってしまった元男性を好きになったとしたら? 元男性を果たして男性に分類していいのかは別として、見ようによっては男を好きになったようにも見えるし、男を好きになったとは言えないようにも見えます。
昔、ニューハーフヘルスにやって来る70代くらいの男性客がいつも、
「男同士はあかん。男同士は病気になってしまうからな」
と言いながらニューハーフのちんぽをしゃぶっているという話をヘルス嬢本人から聞いて、下手な哲学書より哲学を感じたものです。
ボクらが生きている世界は男とか女とか社会とか、いろいろと曖昧なものの上に成り立っているわけですが、そんな中でもいつでも「自分」というものだけは持っていたいものですね。