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COLUMN

l.12「リヴィング・カラー」

vol.12「リヴィング・カラー」

2013.09.24

hidaka_201309.jpg フェス・シーズンと共に全国的な猛暑もやって来てヒィヒィ言ってる今日この頃! 読者の皆様も元気に社畜してるかな〜? そんな日常のフラストレーションを音楽でブッ飛ばすべく「過去のアーティストを現代に蘇生させてみよう」な当コラムも、夏休み返上でつらつら書いてみたいと思いますが、フェス隆盛の昨今を反映して、フェスで観たアクトから今月のアーティストを選出してみたいと思います……実は我々スターベムズ、SUMMER SONIC内で唯一無料で観れる<音遊海岸>というビーチ・エリア内のライブハウス大作戦ステージにて、サプライズLIVEをさせて貰ったんだな! ちゃっかしついでにサマソニでもいくつかLIVE観させて貰ったんだけど、その中でも抜群にスゴかったリヴィング・カラーを今回は取り上げます。

 30年前の1983年にN.Y.で産声を上げた黒人4人組ハードROCKなミクスチャーBANDである彼らは、いわゆるブラック・ミュージック的なファンキーさも残しつつ、全員バカテク揃いなのもあって独自のミクスチャー・サウンドを展開。それがかのミック・ジャガーの目に留まりストーンズのO.A.なんかも務めた事で一気にブレイク! 速弾きもチョッパーも変拍子も全て飲み込んでしなやかに跳ねるリズム隊と、Vo.やGt.のド派手でPOPなキャラクターは、ある意味ド変態なレッチリ!? 巷では「黒いツェッペリン」なんて呼び声もあってJAZZやフュージョン系のリスナーからも支持を得ていたのですが、次第にサウンドが実験的になり過ぎて行き詰まってしまい、1995年に一旦解散。しかし2000年に一夜限りの再結成ギグを経て感触を取り戻したのか、2003年に再結成以降はコンスタントに活動継続。過去のヒット曲を中心に新譜も織り交ぜながら世界中を飛び回るトラベリンBANDとして現役感バリバリ!
 正直、俺もLIVE観るまでは懐メロ的な気分だったんですが……メンバー全員アラフィフとは思えない元気さ! ステージでも所狭しと動き回るし、演奏テクも衰えるどころか、昔より上手くなってんじゃね!? ってぐらい弾きまくり叩きまくり! 何よりVo.コリー・グローヴァーの声量も音域も、80年代当時より全然上がってる! もはや超人レベルのスゴさ……結果サマソニの個人的ベスト・アクトでした!

 現代でも充分に通用するスキルがあるから、ここで取り上げる必要ないんだけど……正直、日本の若いBANDマンにももっと知って欲しいのよね……ネットで簡単に世界と繋がれる今だからこそ、世界レベルの演奏というものを知って欲しいという老婆心がムクムクと湧き上がってくるの〜! ざっくりAIR JAM以降の世代は誰しも演奏レベルは高いと思うんだけど、リヴィング・カラーは根本的な基礎体力というか基礎音学力が段違いなのよね、やっぱり。リズム隊+ギタリスト+ボーカルっていうシンプルな4人編成なのに、音は厚いわ、でも誰か一人でも抜けたら成立しない完璧なアンサンブルだわで、まさに歴史上でも最高のBANDの一つに間違いNOTHINGだから、チェックしてみて〜!

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SAD MARATHON WITH VOMITING BLOOD

限定盤(CD+DVD) DFCL-2008,09 / 3,200yen (tax in)
通常盤(CD)DFCL-2010 / 2,800yen (tax in)
IN STORES NOW
※限定盤、通常盤ともに初回には特製アルバムステッカーが封入

ゲストミュージシャン
KYONO(WAGDUG FUTURISTIC UNITY、T.C.L、!!!KYONO+DJBAKU!!!)
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DISC1
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9. HIGH RISK
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DISC2
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LIVE INFOライブ情報

 

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