レコ発ツアー<SAD MARATHON 2013>も大盛況だった、脂がノってる45歳・もはやアラフィフのオッサンがお贈りする「過去のアーティストを現代にゾンビの如く甦らせるなら」な連載も絶好調です、ぅわりがとう! 溢れんばかりのPUNK魂がダダ漏れしそうな今月は、歳を取ってもPUNK界のアイドル? として君臨し続けるビリー・アイドルをテーマに書くよ!
今でこそハリウッド・セレブの元祖みたいなビリー・アイドルは、英国にてオリジナルPUNK旋風が吹き荒れる1977年にジェネレーションXのVo.としてデビュー。その甘いルックスと青臭い疾走感で、うら若き乙女からPUNKキッズまでたちまち虜にしてしまいました……意外なところではASPARAGUSのギタボー(Gt.Vo.)シノッピが、ジェネレーションXの名曲『キス・ミー・デッドリー』をフェイバリットに挙げる位、POPさと切なEMO加減がナイスな楽曲を量産したBANDだったのですが……音楽性の違いにより3枚のアルバムを残し解散。
80年代に入るとビリーはアメリカに渡り、よりショウビズ色の強いPUNKロック感を引っ提げてソロ・デビュー。これが当時隆盛を極めたMTVでヘビロされ、瞬く間にスターダムへのし上がります! ラジオや有線で誰もが耳にした事あると思う「モ〜! モ〜! モ〜!」のフレーズでお馴染みの『レベル・イェル』を始め、いわゆる80'sヒットのド定番を繰り出すのですが、いかんせん流行り廃りのサイクルが早いゆえ、90年代に入る頃には音楽活動も途切れがちに。
最近ではハリウッド・コメディ等に、にしきのあきらか竹内力か? ってな「ご本人登場!」ネタで起用されたり、すっかり音楽以外の面ばかりがクローズアップされる始末……このままPUNK界の俊ちゃん的な立ち位置に甘んじさせてしまうのは、前述のジェネレーションXの栄光を顧みても勿体無さ過ぎる……あ、そうかっ! 当時は甘酸っぱ過ぎて本気のPUNXに受け入れて貰えなかったけれども、21世紀の今なら立派なPUNKレジェンドじゃないかっ! というわけでジェネレーションX時代の楽曲をリメイク・リアレンジして歌っちゃえば、現代でも全然通用するんでないっ!? むしろ往年のPUNKファンが泣いて喜ぶんでないっ!?
アメリカに渡ってからの相棒でもあるギタリスト、スティーブ・スティーブンスも早過ぎたシンセ・ギター使いだったし、ビリー・アイドル得意のサイバーPUNK感を活かして、デヴィッド・ゲッタ辺りと楽曲制作してみるのも面白そうだし、バラッドも朗々と歌い上げられるから、テイラー・スウィフトなんかとデュエットしちゃったりね! そんでレディングやグラストンベリー、あるいはコーチェラといった英米の名だたるフェスに出れば完全復活しそう……マジで誰か仕掛けてくんないかな!?
ヒダカトオル
1968年6月5日、千葉県生まれのB型。働きながらインディー・デビューした元リーマン・ロッカー。
1997年BEAT CRUSADERS結成、2010年散開。BEAT CRUSADERSで活動中から数々の楽曲提供やプロデュースも行ない、木村カエラ、高橋瞳、メロン記念日ら女性陣のバックアップから、GOING UNDER GROUND、磯部正文等、男性アーティストのプロデュースを手掛ける。
2010年10月にはMONOBRIGHTと結婚(電撃加入)、2012年離婚(脱退)。2011年には“A.O.R”をテーマにヒダカトオルとフェッドミュージックを結成、2012年岩手のイベントで有終の美を飾る。
そして、2013年、新バンドTHE STARBEMSが始動!
http://www.thestarbems.com/
http://www.hidakatoru.com/