遂にスターベムズの1stアルバム『SAD MARATHON WITH VOMITING BLOOD』(長っ!)が発売になるど〜! インタビューでも散々語ってるけど、およそ3年以上の構想がやっと実った、激アツでEMOい1枚だからみんな聴いとくれ〜! あれ……しかし「EMOい」って何だろね? いつも軽々しく言ってるけどさ……というわけで今回は、極私的な「EMOい」曲の定義を紐解きながら、過去のアーティストを現代に蘇らせる試みにチャレンジしてみたいと思います!
まずざっくり言って「EMOい」とは「エモーショナルである」事。リスナーの琴線に触れるような、感情的な高まりを煽る楽曲を指すんだと思うわけ……涙線を刺激すると言い換えても良いよね? となると楽曲がスゴい泣きメロを持ってたり、誰しもが泣けるようなポイント(物理的に涙が出る感じでも、奮い立つような感動を呼ぶでも可)を持つ曲が「EMOい」って事だと思うわけ……するってぇと、結構個人差が出ちゃうけど(人によって泣きポイントは意外と違うしね)……極々個人的にベッタベタに泣けるなぁって感じるのは……やっぱ我がルーツであるザ・モンキーズなのね!
名曲『デイドリーム・ビリーバー』はもはや知らない人はいない定番曲なわけですが(清志郎さんはじめ数多のカバーも存在するし)、意外とモンキーズ本体にスポットが当たる機会はめっきり少なくなってしまいました……60年代にイギリスから世界を制覇したビートルズに対抗して、アメリカのショウビズ界がオーディションで集めた4人組ビート・グループ……半分が俳優出身という事もあって、初期の音源では歌唱のみで演奏させて貰えなかった等々、たしかにビートルズやザ・フーといったイギリス勢に比べると、アイドル感満載で、レジェンドの域に達しない情けないエピソードの数々……しかし本人達のペンによる楽曲もクオリティ高いので、ベスト盤からでもチェックする価値あり!
さて、そんなモンキーズの泣きメロの秘密は……実はカントリー・ミュージックにあり! テイラー・スウィフトだってマイリー・サイラスだって元々はカントリー畑の出身であるように、21世紀の今もアメリカではカントリーが盛んに聴かれております。田園風景の中、アコギで呑気に歌ってるイメージばかりが先行しがちですが、基本的にはアメリカのワーキング・クラス・ソングであり、日々の疲れや人生の悲哀を綴ったカントリーとは、そもそも切ない泣きメロを主軸にシンプルな3コードで構成された、アメリカの良心でありテーマ・ソングなのです。というわけで答えは出てますな……女性版モンキーズを作れば、21世紀の今、大ヒット間違いNOTHING! え……テイラーやマイリー級の美女を探すのが難しいって? アイドル全盛の昨今ですから、気長にオーディションしましょ〜う!
ヒダカトオル
1968年6月5日、千葉県生まれのB型。働きながらインディー・デビューした元リーマン・ロッカー。
1997年BEAT CRUSADERS結成、2010年散開。BEAT CRUSADERSで活動中から数々の楽曲提供やプロデュースも行ない、木村カエラ、高橋瞳、メロン記念日ら女性陣のバックアップから、GOING UNDER GROUND、磯部正文等、男性アーティストのプロデュースを手掛ける。
2010年10月にはMONOBRIGHTと結婚(電撃加入)、2012年離婚(脱退)。2011年には“A.O.R”をテーマにヒダカトオルとフェッドミュージックを結成、2012年岩手のイベントで有終の美を飾る。
そして、2013年、新バンドTHE STARBEMSが始動!
http://www.thestarbems.com/
http://www.hidakatoru.com/