「LOFTと私」
GASTUNK、DOOMのドラマーとして知られるPAZZ氏を迎えたSHELLSHOCKを観に新宿ロフトへ。対バンはDEF. MASTER、ZENI GEVA、TRANCE (from U.S.A.)、そしてシークレットで出演したCOCOBAT。
SHELLSHOCK が1月にリリースしたミニアルバム『GRAYTHEM...OF CHAOS』は、スラッシュメタルの枠を超越した3rd.アルバム『FIEL LÄRM』(フィール・レルム、1992年)の路線をさらに突き詰めた先鋭的な作品で、今後の活動が期待されていました。しかし、ドラマーの北沢勝氏がバンドと平行して取り組んでいたキックボクシングに専念する為に脱退。
後任としてPAZZ氏が加入。当時の音楽性を考えると、最適な人選だったと思います。
実際にこの日、PAZZ氏がドラムを叩く新生SHELLSHOCKのライブを観て、「北沢氏とはタイプの異なるPAZZ氏のドラムを獲得したSHELLSHOCKが、これまでに全く聴いたことのないような新しい音楽を作り上げるのでは?」と夢想するようになりました。
数ヶ月後、GRUBBY、SAVAGE GREED、GUMBOIL、GARLIC BOYS、HALF LIFE、ERODED、DOOM、PSYCHODEMENZ、CASBAH、MOTHER OF SOUL、DISPLACED PERSONといった面子が参加したオムニバスアルバム『EXTREME HOT CANDY』に、SHELLSHOCKの新曲“System Kills”が収録されます。
彼等の到達点と言っても過言ではない“System Kills”を生み出したSHELLSHOCKですが、残念なことに川崎と名古屋で開催された『EXTREME HOT CANDY』のレコ発ライブを最後に活動停止。事実上の解散でした。
時は流れ、2008年にSHELLSHOCKが復活。翌年からライブ活動も再開されました。
余談になりますが、再結成時のメンバーとしてSHELLSHOCKに復帰していた北沢氏(以下、マサルくん)と、約15年ぶりに飲みに行った際のエピソードを。
秋葉原で2軒の居酒屋をハシゴした後、浅草橋方面に向かって歩き出したマサルくんは、明らかに閉店している豚骨ラーメン屋に颯爽と入店。「なぜ?」と思いながら後に続くと、カウンターの中にいたのはなんとPAZZさん!驚きのあまり「あっ、PAZZだ!」と叫んでしまいました(レジェンドを呼び捨て・・・)。
PAZZさんのご厚意で朝まで飲ませていただいたものの、(閉店後にお邪魔したから当然なんだけど)ラーメンを食べることができなかったので、2週間後に再訪。めちゃくちゃ美味しかったので、足繁く通うようになりました。
現在は、代々木の名店「GOTEN」を経営するPAZZさん。絶品の豚骨ラーメンはもちろん、一品料理も豊富なので、飲み助にもオススメ!
私の定番はネギラーメン。麺の硬さはハリガネです。
ちなみに、マサルくんが再びキックボクシングに専念する為にSHELLSHOCKを抜けた際の後任もPAZZさんなんですよね。2013年に発表された『肆-shi-』は、PAZZさんが全面参加した唯一のフルアルバムです。
そしてマサルくんは現在、キックボクシングジム「NINEPACK」の会長。足立区近辺にお住まいの方は是非!
もちろん、オリジナルメンバーの伊藤彰氏(vo,g)率いる現編成のSHELLSHOCKも応援してます。
最新作は2019年にリリースされた『UNPREDICTABLE』。なお、現在のドラマーはKANDARIVASのONOBONE氏です。