LOFTと私
レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
前年12月12日に観たシェルターのイベント以来、SUPER JUNKY MONKEYのライブに通うようになりました。詳しくは第4回をご覧ください。
シェルター公演の4日後に収録されたライブ盤『キャベツ』が3月21日に発売。SUPER JUNKY MONKEYの初CDです。
発売日の前日に三軒茶屋ヘブンスドアで開催されたレコ発ライブも大盛況。初めてSUPER JUNKY MONKEYのライブを観た友人達も一発でファンになりました。
週に何度もライブハウスで顔を合わせていたその友人達と酒を飲み交わしていた際に、誰かが「白無地のTシャツにスーパー、ジャンキー、モンキー、ウッキー(“SUPER JUNKY MONKEYのテーマ”の歌詞)って書いて、次回のSUPER JUNKY MONKEYのライブで着よう」と言い出しました。誰だか覚えてないけどバカすぎます(私かもしれないけど)。しかし、酔っ払い達はそのくだらない提案にGOサインを出してしまったのです。酒の力は恐ろしいですね。
1994年4月4日@新宿ロフト
斯くして、油性マジックで「スーパー」、「ジャンキー」、「モンキー」、「ウッキー」と書き込まれたTシャツを着た4人の男達が、ロフトに集結したわけです。さすがにそんな格好で街を歩けないので、直前まで重ね着して、“SUPER JUNKY MONKEYのテーマ”が始まったらTシャツを披露することに(失笑)。本当にバカな人達です。
こんなバカげたミッションを、素面で遂行できる強者などいるはずもなく、開演前からロフトの前で盛大な酒盛りが始まったのであります。
ちなみに、この日の対バンは、大阪のGARLIC BOYSと名古屋のPSYCHODEMENZ。当初はSUPER JUNKY MONKEYがトリの予定でしたが、大阪から東京に向かっていたGARLIC BOYSの機材車が大渋滞に巻き込まれて開演までに到着できず、SUPER JUNKY MONKEYと出演順を入れ替えることに。
そんな事情で、トップのPSYCHODEMENZに続いてSUPER JUNKY MONKEYが登場。そしてライブの中盤、遂にその時が訪れました。“SUPER JUNKY MONKEYのテーマ”が始まると同時に重ね着していたTシャツを脱ぎ捨て、手書きのスーパー・ジャンキー・モンキー・ウッキーTシャツを身につけて大はしゃぎする4人の男達。若気の至りとは言え、あまりにもバカすぎました。猛省しております。
出演順を入れ替えたことが功を奏し、GARLIC BOYSも無事に到着。前年リリースされた『ナルシスト宣言』の収録曲を中心としたセットリストでダイブ&モッシュを巻き起こし、有終の美を飾ったのでありました。
こちらは当時のフライヤー。4月4日のロフト公演も載ってます。電話番号やFAX番号が記載された部分はトリミングしておきました。
終演後にSUPER JUNKY MONKEYの高橋睦ちゃん(vo)、KEIKOちゃん(g)、かわいしのぶちゃん(b)、まつだっっ!! (ds)にサインを入れてもらった『キャベツ』のジャケも掲載しておきます。
1999年に亡くなった睦ちゃんと親しくなったのは、この日。私が『キャベツ』のレコ発でダイブしたことを嬉しそうに語る彼女の笑顔を忘れることはないでしょう。
2月5日は睦ちゃんの命日。
五辺宏明(ごべひろあき)プロフィール
レコード&昭和プロレス愛好家。そしてサイン入りレコード蒐集家。ロフトグループの加藤梅造社長との出会いは、ライブハウスのモッシュピット。
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