昨夜、ルーフトップの印刷製本を毎月手がけてくれているディー・フリーの伊從君とAFOCツアーパンフの校了後に軽呑み……のはずが、当然「軽」にはならず。
なんと『youth(青春)』のジャケットに使われている実際の絵がディー・フリーにあった(伊從君はブッチャーズの印刷周りの仕事もしているのだ)。
聞けば、何度も色校出しを繰り返し、刷り物と比較のために保管してあるという。
現物との色合いの違いだのカメラのピントの甘さが目立つだのどの色に寄せるかだのなんだの、色校はこれでかれこれ5稿目らしい。しかもその前に伊從君個人が試しに出したものが2稿あって、実質的には第7稿になると(だから上のジャケット写真と実際のブックレットはかなり色味が違うはず)。
この執念、こだわり。
ブッチャーズへの深い愛情と情熱以外の何ものでもない。
伊從君も、キングレコードの長谷川さんも大河内さんも、ブッチャーズの作品に携わる人たちはみんなそうだ(ex.シアターN渋谷支配人、日販映像制作チームの近藤さんも然り)。
皆一様に会社の論理の中じゃ肩身の狭い思いをしていると思うが(笑)、儲けがどれだけ少なかろうと、愛情と情熱を武器にやり抜いてしまう。
彼らの丁寧な仕事ぶりを見ていると、つくづくブッチャーズは愛されるバンドなんだと改めて思うし、結局のところ愛情と情熱を胸に秘めた人たちしか周りには残らないんだと実感する。
気が付けば『youth(青春)』の発売も来月に迫ってきた。
11月号のルーフトップではもちろんこの作品のために誌面を割きます。
それが自分なりのオトシマエの付け方なので。
愛情と情熱
2013.10.09