2015年5月27日の初公開以降、毎年5月27日にシネマート新宿で上映されてきた映画『ソレダケ / that's it』が、昨年のコロナ禍におけるまさかの無観客上映を経て、今年は2年ぶりに有観客で7年連続の同日上映が決定した。
![【サブ4写】映画『ソレダケ/that'sit』001★.png](https://rooftop1976.com/news/assets_c/2021/05/f9dbd2749dd16121ebab88e73ea90ee85d72c51d-thumb-600xauto-195801.png)
![【サブ3写】映画『ソレダケ/that'sit』022★.png](https://rooftop1976.com/news/assets_c/2021/05/9743f7f749213f6f115b667e5078f0184dfecae6-thumb-600xauto-195803.png)
本作は『狂い咲きサンダーロード』『爆裂都市 BURST CITY』の
石井岳龍監督(a.k.a 石井聰亙)が、
bloodthirsty butchers(ブラッドサースティ・ブッチャーズ)のリーダー、故・吉村秀樹からの熱烈なラブコールのもと完成させた爆音暴走映画。
全篇にブッチャーズの楽曲、音が鳴り響くなか、染谷将太、水野絵梨奈、渋川清彦、村上淳、そして綾野剛という屈指の個性派キャストが全力疾走と拷問、罵詈雑言の応酬、血まみれの銃撃戦を展開。生きることへ執着心と、世の中の歯車にすらなれないもどかしさと虚しさが交錯する本作は、石井岳龍監督ならではの濃くて危ない、激烈な描写の連続で、ブッチャーズの持つ激しさ=<攻撃的な無常感>から導き出される人間の意地を描いた作品。
![btb-youthアー写(ヨコ4C).jpg](https://rooftop1976.com/news/assets_c/2021/05/4b43a36c3389513a22241f62ae3af15f5fc6d1c9-thumb-600xauto-195807.jpg)
2015年5月27日、シネマート新宿にて劇場公開がスタートした本作は、2016年から毎年、吉村秀樹の命日である5月27日に同館にて復活上映を行ない、ブッチャーズファンだけでなく、全国から多くのソレダケファンたちが集って本作を見届けてきた。
だが昨年は、新型コロナウィルス感染症拡大による初の緊急事態宣言発出により同館が休館を余儀なくされ、苦肉の策として無観客上映を実施。他のイベントのように配信するわけでもなく、誰もいないシネマート新宿のスクリーン1(333席)にて本気の音響で上映され、必ずこの日はシネマート新宿のスクリーンに映すという最低限の目的は果たした。
![2020年無観客上映時の様子1.jpg](https://rooftop1976.com/news/assets_c/2021/05/4dbcfe61695e8edd312f1c0cadd4de53f9a5365d-thumb-600xauto-195797.jpg)
![2020年無観客上映時の様子2.jpg](https://rooftop1976.com/news/assets_c/2021/05/59f553d43c26cbb62ef75c13f145183197b1d53f-thumb-600xauto-195799.jpg)
▲2020年無観客上映時の様子
そして現在も3度目の緊急事態宣言が発動中につき、またしても無観客か…と心配されていたが、このたびシネマート新宿が5月12日に営業を再開、2年ぶりの有観客、あるべき上映の姿で復活することとなった。
![プレゼントチラシ表SAMPLE.jpg](https://rooftop1976.com/news/assets_c/2021/05/e26bebbd6f30c435d8438cb0ede7cf5e73b42d34-thumb-autox847-195795.jpg)
今年はキービジュアルに記された【20:15:05:27】を【20:21:05:27】とした今年のみの特別フライヤーを来場者プレゼントとして用意。
さらには昨年の無観客上映の鬱憤を晴らすべく、シネマート新宿が音でぶちかます。本作は公開当初から<爆音3chバズーカ音響>という、5.1chとは真逆な、他にはあまり見られないスクリーン前方から客席へダイレクトに、まさにライブのような一方通行な爆音を一方的に浴びせる音響で上映されてきたが、今年はシネマート新宿が強力なエレクトリック・パワーを得るべく電力増強工事を実施するとともに新たにシネマプロセッサー<ドルビー社製CP950>を導入、高性能イコライザーを搭載した本機種により今まで以上にクリアで破壊力のある音響が実現可能になり、ソレダケ史上初となる<爆音3chスーパー・バズーカ音響>での上映となる。
出力アップ、爆音暴走感、狂暴性を増したソレダケ×シネマート新宿史上最大、最狂、最高の音響。ブッチャーズの音が全身を貫く圧巻の上映となる予定だ。
※なお、<爆音3chスーパー・バズーカ音響>はシネマート新宿の<ブースト・サウンド>システムを使った音響ではありません。
![石井監督アー写.png](https://rooftop1976.com/news/assets_c/2021/05/0c13beac718de0a26a82a737f7e922a9c99d8622-thumb-600xauto-195805.png)
また、たったいま大突貫緊急で飛び込んできた情報だが、撮影終了間近の石井岳龍監督新作長編映画の今回だけのパイロット版(5分)もソレダケ本編の後に上映となることが決定。一切作品情報が世に出ていない完全なる未知の作品の映像となり、来場者のみが目撃することができるというとんでもない爆弾となる。
商品情報
映画『ソレダケ / that's it』
【出演】染谷将太、水野絵梨奈、渋川清彦、村上淳/綾野剛
【監督】石井岳龍
【楽曲】bloodthirsty butchers
【脚本】いながききよたか
【製作】『ソレダケ / that's it』製作委員会
【配給】ライブ・ビューイング・ジャパン
2015年 / 日本 / カラー / 1:1.85 / 3ch / 110分
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【あらすじ】戸籍を奪われ、アンダーグランドでもがく大黒(染谷将太)。この底辺から抜け出す最後の手段として、裏社会の調達屋、恵比寿(渋川清彦)の財布を奪うが、予期せずハードディスクを発見する。その中には家出人、ホームレス、風俗嬢たち、地下な人々のビジネス売買用戸籍情報が詰まっていた。大黒はそれを隠すが、恵比寿に追われあえなく監禁される。しかし、そこには風俗嬢、阿弥(水野絵梨奈)が拘束され横たわっていた。何とか脱出し、ダークサイドに生きる知人、猪神(村上淳)に助けを請う2人だが、再び監禁され、謎の極悪ギャングのボス千手(綾野剛)による拷問の中で大黒の過去にまつわる宿命の謎が明かされる。もがき苦しんでも決して抜け出すことができなかった負のループが導いた先で大黒は、彼を束縛する宿命との対決を決意する──。
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