soulkidsが前作の『COSMIC HERO』から1年ぶりのニューアルバム『ENDLESS SUMMER』をリリースした!これまでの楽曲に比べて、バンドの向かう先を示した作品になっていることは一目瞭然だろう。というのも、これまでのsoulkidsはギターをメインに聴かせる曲が多かったように思う。しかし、今作ではこれまでのサウンドも聴かせつつ、ピアノやシンセ、グロッケンなどの楽器を多用し、アレンジに幅が出ている。『マジックマジック』のような遊び心のあるアレンジに、キラキラピカピカしたシンセの音色が重なり、確実な変化と進化をした彼らを感じることができた。また歌詞では、抽象的な言葉ではなく、ストレートな言葉を使えるようになったとインタビュー時に柴山が言っていた通り、伝えたいものや言葉の芯がはっきりと見え、ブレがないことを実感した。『blue spring』等の、青の時代を歌うことが多い彼らだったが、今作では歌詞としても少し大人になっていると感じるのは気のせいではないはずだ。
ラストの曲でありタイトル曲の『ENDLESS SUMMER』は、ピアノの音色が特に美しく(一生懸命柴山が弾いているそう)、ここ最近のsoulkidsには珍しい英詞が乗った曲。音が敷き詰められているわけでもなく、メロディーとしてじっくり聴かせる曲に仕上がった。となると、今後の彼らがさらにどうなっていくかを期待させる1枚になっていると言える。(Rooftop:やまだともこ)