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僕たちの時代/青木理、久田将義

2013.02.04   CULTURE | BOOK

毎日新聞社 / 1,680yen

 共に1960年代生まれ。いわゆるバブル時代を経験してきたジャーナリスト・青木理と、編集者・久田将義が、様々な問題について語り合った初の対談集である。扱われているテーマは、警察検察の腐敗問題から、六本木裏社会事情、果ては死刑論までどれも重く深いが、お二人のテンポ良い掛け合いでサクサクと読める(ロフトでのイベント「ダークサイドトーク」を活字にしたような、ファンには堪らない一冊であろう)。そして、今のジャーナリズムに対して問題提起も。簡潔に言うと、「批判」を「批判」と恐れぬ精神、そして物作りにおいて「質より量」ではなく「量より質」を目指す意識が足りていないのでは、と。それは今のメディア全体に対しても言えることかもしれない、と言うと大袈裟であろうか。とにかくバブル世代の人だけではなく、若い人にもこそ是非、読んで欲しい一冊である。(石崎典夫)

※2/13(水)にこの著書の出版記念イベントを行います。詳しくは、ロフトプラスワンのスケジュールをご参照下さい。

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