Rooftop ルーフトップ

REPORT

トップレポート音楽の街・下北沢でインディーズバンドとクラフトビールがクロスオーバーする祭典『Swim in the Beer Fest 2026』主催者座談会

音楽の街・下北沢でインディーズバンドとクラフトビールがクロスオーバーする祭典『Swim in the Beer Fest 2026』主催者座談会

2026.06.25

 下北沢を舞台にクラフトビールと音楽を楽しむ祭典、『Swim in the Beer Fest 2026』が7月20日(月・祝 / 海の日)に開催される。このイベントは、下北沢SHELTER / Flowers Loft店長・義村智秋がクラフトビールの魅力にとりつかれたことをきっかけに、呑み仲間とともに昨年初開催。SHELTERと下北線路街空き地を使用し、1000人(チケットSOLD OUT)を動員する大盛況となった。二度目の開催となる今年は酷暑対策も兼ねて、SHELTER / Flowers Loft / BROOKLYN ROASTING COMPANY SHIMOKITAZAWAの3会場にスケールアップ。15組の出演アーティストと、全国から選りすぐりのブルワリー7社に加え、キンミヤ焼酎でお馴染みの宮崎本店が特別出店。さらに、ロックバンドFOMAREのギタリスト・カマタリョウガが手がける「釜田カレー」の出店が発表された。
 
SIB2026_KV_IG投稿(45)表.jpg
 イベントに先駆けて先日、主催者による座談会がBROOKLYN ROASTING COMPANY SHIMOKITAZAWAで行われた。義村智秋(下北沢SHELTER・ Flowers Loft店長 / イベント発起人・企画制作)、高井亮佑(ISEKADO / 企画制作・ブルワリー誘致)、新拡樹(株式会社京王SCクリエイション / 下北沢会場協力)が登壇し、ビールを飲みながらイベントについて話した。
 
「そもそも僕はクラフトビールは素人なんですけども、下北沢ERAにクラフトビールが置いてあるショップ(cedar mountain shop)があって、「ひみつビール」っていうジャケがめちゃくちゃ可愛いビールをジャケ買いしてからクラフトビールに興味を持ったんです。僕は下北沢SHELTERっていうライブハウスで14年ぐらいやってまして。インディーズバンドがめちゃくちゃたくさん出るようなライブハウスでなんですけど。インディーズバンドって、全国各地からツアーをしに来たりする側面があって。クラフトビールも各地で醸造所があってビールを作られてるっていうところが、地方のインディーズバンドとシンパシーを感じるというか、近い要素があるなって思うようになったんです。それで、クラフトビールを交えて音楽とクロスオーバーできるようなことができないかなと思ったところから始まりました」(義村)
 
昨年はビール会場が野外だったため「地獄」の暑さだったそうで、今年は絶対に屋内での開催をとミカン下北(BROOKLYN ROASTING COMPANY SHIMOKITAZAWAが入っている複合施設)と初の取り組みが実現。ウォールペイントの実施なども予定されており、下北沢で数多く開催されている音楽イベントの中で新しい試みを目指す。
 
「ミカン下北自体が‟実験”っていう事業コンセプトでやってまして。僕たちは普段、京王SCクリエイションっていう会社で駅ビルの開発を主にやっているんですけど、ミカン下北の開発のときはそれだけじゃなくて、施設を通して街を盛り上げるような場所作りをしていきたいっていう開発をしていく中で、下北沢で実験する人を応援していくっていう事業もやっていました。そういうところで義村さんからお話をいただいて、まさに‟実験”じゃないかっていうところで今回一緒にやらせていただくことになりました」(新)
 
SIB2026_KV_IG投稿(45)裏.jpg
三重・伊勢の老舗ブルワリーISEKADOの高井から参加ブルワリーを紹介。それぞれ独自のクラフトビールや、サワー、カクテルなど、オリジナルのドリンクが用意される。中には実山椒やアイスを使ったものなどもあるそう。イベントへ向けてSNSでおススメ情報などを発信していくとのこと。当日はBROOKLYN ROASTING COMPANY SHIMOKITAZAWAがビール会場となり、FOMAREのギタリスト・カマタリョウガがインドで修業したという本格派スパイスカレー「釜田カレー」や、ワンハンドで食べられるこの日だけのブルックリンメニューも用意される。ビール会場への入場は無料なので、クラフトビールを楽しみつつ、ゆるい感じで下北の街を回遊しながら他の飲食店などもぜひ利用してほしいとのこと。また、ブルックリン内に弾き語りステージも設置される。
 
「基本的には、みんなお酒が好き、ビールが好きなバンドマンをキャスティングしてます。酒好きしか出れないイベントですね。あとはお酒に合いそうとか、曲のタイトルや歌詞にお酒が入ってるとか。お酒愛をちゃんと感じられるっていうところで」(義村)
 
音楽とビールをテーマにしたイベントが増えてきている中で、他とは違うポイントについて。
 
「それこそ『CRAFTROCK FESTIVAL』とか大きいフェスはあると思うんですけど、僕らは気軽さというか。ビールエリアの入場を無料にしてて。ライブ見たい人はライブのチケット買ってもらう必要があるんですけど。気軽にクラフトビールに入ってもらえるような設計になってるっていうのと、下北沢に根ざしたところを意識してやってます」(義村)
 
下北沢という「街との連携」が特徴的。また、クラフトビールは高いというイメージがある中で、少し小さめのサイズではあるが、一杯600円からというちょっとでも気軽に飲める値段設定でハードルを下げることを目指す。
 
「クラフトビールのイベントって結構固定化されてて。大体同じようなメンツなんですけど、このメンツって今まで組み合わせたことがないようなブルワリーがいっぱい入ってるんですよね。そういったブルワリー同士の交流とかもあるのかなっていうところと、変わり種の飲みやすいビールとか、初心者でも飲めるようなお勧めのブルワリーを呼んでいるので、このブルワリーは結構いいのかなと思ってます」(高井)
 

1000004300.jpg

▲(左から)高井亮佑、義村智秋、新拡樹

最後に、今後の構想について。
 
「クラフトビールってそもそもちょっと変わり種のお酒だと思うんですけど、もっと間口を増やしていきたいですね。今年は間に合わなかったんですけど、フローズンの機械を買いまして。なので、来年は多分、アイスでクラフトビールみたいなものもご提供できるんじゃないかなという構想はあります。ビールの中でも変わったビール、しかもその変わったビールでまた変なことをやりたいなと思っています。去年出たブルワリーもいるんですけど、毎年、全国各地方のまだみなさん知らないようなブルワリーに出てもらうこともコンセプトとしてやっていきたいなって思っております」(高井)
 
「まずは今年、どうにか興行的に成功することを目指したいなと思っていて。続けていきたいと思いますし、それこそ『CRAFTROCK FESTIVAL』ぐらいの(笑)、まではいかないまでも、イベントを育てたいっていうのが一番にあります。育てて、少しずつ巻き込んでいけたらいいなと思ってますね。僕、クラフトビール素人ですし、でもすごく奥深いなと思って正直今勉強してるんですけども。知れば知るほどクラフトビール面白いなと思って、それが音楽っていうインディーズライブ、バンドをこういう形でつなげられたっていうことはすごく幸せだなって思っています。少しずつどんどん波及していって、2回目、3回目、5回目と目指して続けていけたらと思っていますので、ぜひ引き続きお越しいただけたら嬉しいなと思います」(義村)
 
写真・文:小野妙子

Live Info.

Swim in the Beer Fest 2026

日時:2026年7月20日(月祝 / 海の日)
OPEN / START:11:30 / 12:00(リストバンド交換11:00〜)
ライブ会場:下北沢SHELTER / Flowers Loft
ビール会場:ブルックリンロースティングカンパニー(ミカン下北内)
 
【出演アーティスト】(順不同)
39degrees / YONA YONA WEEKENDERS / FILTER / FOUR GET ME A NOTS / COPES / Good Grief / Alaska Jam(Acoustic Set)/ NOT SO HARD WORK / THE LOCAL PINTS / INKYMAP / きのホ。/ ONIONRING / DRADNATS / 横山優也(KOTORI)/ オサキアユ
 
【参加ブルワリー】
ISEKADO / CRAFTROCK BREWING / NAMACHAん Brewing / BLACK TIDE BREWING / しまなみブルワリー / 美深白樺ブルワリー / BrewBeast
【特別出店】
宮崎本店
 
【FOOD】
釜田カレー(FOMARE)
 
【チケット】
ライブ会場:前売 ¥5,000(ドリンクチケット¥1,500分(¥300×5枚綴り)込み)
 
※ビール会場は入場無料。ビールを飲む際は別途ドリンクチケット必要。
※ライブ会場はチケット購入の上、当日リストバンド交換後、往来自由。

関連リンク

このアーティストの関連記事

RANKINGアクセスランキング

データを取得できませんでした

休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻