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インド滞在期のビートルズの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』、藤本国彦(ザ・ビートルズ研究家)×星加ルミ子(日本人初ザ・ビートルズ単独取材の編集者)公開記念トークイベント開催! 星加のお土産"ちゃんちゃんこ"を着たポールがスクリーンに!

2022.09.13

世界的ロックバンド、ザ・ビートルズのデビュー60周年に、最高傑作“ホワイト・アルバム”を生んだインド滞在期のビートルズと奇跡の8日間を過ごしたポール・サルツマン監督によるドキュメンタリー『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』が、9月23日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺、新宿バルト9ほか全国順次公開となる。
 

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© B6B-II FILMS INC. 2020. All rights reserved
 
1968年、全世界で最も有名なグループ、ザ・ビートルズはガンジス川のほとりにいた。自分たちは何者で、どこに向かえば良いのか。人生の豊かさとは何かを求めるジョージの発案で、4人は超越瞑想運動の創始者マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーと出会い、インド北部のリシケシュにある、ガンジス川を臨む丘の上のアシュラム(僧院)に招待される。この時、心の声の導きでこの地を訪れていたひとりの青年がいた。現在、映像制作者として活躍するポール・サルツマン監督だ。『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』は、ザ・ビートルズと運命的に出会い、共に過ごした奇跡の8日間を描くドキュメンタリーだ。
 
待望の日本公開に向け期待が高まる中、9月12日(月)ヒューマントラストシネマ渋谷にて行なわれた一般試写会後に、ビートルズ研究家として数多くの関連書籍の出版やイベント、講座などを手掛け、本作の字幕監修も担当した藤本国彦、日本人ジャーナリストとして初のザ・ビートルズ単独独占取材を成功させたミュージック・ライフ元編集長星加ルミ子によるトークイベントが開催された。
 

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1965年、ミュージック・ライフ誌の編集者として「ザ・ビートルズの取材をするまで帰ってくるな」とロンドンに送り込まれた星加ルミ子は、マネージャーのブライアン・エプスタインに体当たりで依頼し見事取材の機会を勝ち取ったという。レコーディング終わりのザ・ビートルズに会うため、急いで日本から持参した着物に着替えてEMIスタジオ向かったと当時を振り返る。実はこの時お土産に日本刀を持参していたという驚愕のエピソードも披露された。
 
4人の印象を尋ねられると、「最初は不思議な装いの女の子を怪訝な顔で見ていました。最初に話しかけてきたのはジョージ・ハリスン。『どうしてきみはこんなに太いベルトをしているんだ? なぜこんなロングスリーブなの?』と着物に興味津々! そうするとポールたちも近づいてきて、『そんなところで話していないでこっちにおいでよ』と微笑む。会ってみると普通の青年たちで、『俺たちがビートルズだ』という威張りや気負いもない。なかでもポールが気を使って喋ってくれてとても助かりました」と、『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』でも紹介されるように、4人はとても気さくに応じ、30分の予定が3時間も取材できたという発言に笑いが上がった。
「一番喋ったのはやはりポールですね。ジョン・レノンは非常に警戒心の強そうな人でした。はじめは遠くから私たちが話しているのを見ていたのだけどだんだんと気が付いたら近くにいて、『俺は日本語を少し知っている』と日本語のイントネーションを言ったりして、意外にも冗談を言う人でしたね。ジョージはギターを片時も離さず、いつもニコニコしながらみんなの話を聞いているんです」と述懐、ジョンに同い年だと伝えると、「だったらパスポートを見せてくれ」と言われたという。
 
進行役の藤本国彦から「なんとポールが星加さんからのプレゼントをインドに持っていっているんです」と衝撃のコメントが飛び出す。ミュージック・ライフ 1967年11月号や、「ハロー・グッドバイ / アイ・アム・ザ・ウォルラス」の日本盤EPのジャケットでメンバーが着用している“毛糸のちゃんちゃんこ”は、4人へのお土産として星加が渡したもの。本編にはこの“ちゃんちゃんこ”を着たポールの後ろ姿が映っているので要チェックだ。
 

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インドから帰国してすぐのメンバーにも会ったという星加は、アップルレコードの仮の事務所で、偶然にもポールとリンゴ、インドに滞在していたドノヴァンと会ったという。ドノヴァンはそのとき「彼はアップルの契約第1号のミュージシャンだ」と紹介された。渡英の目的は『マジカル・ミステリー・ツアー』の買い付けだったと明かした星加は、あまりの高額に一度は断念して帰国したが、「テレビ局の枠も押さえ、スポンサーもついているから」と再び直談判に訪れていた。事情を聞いたポールはすぐに権利者に電話し、「もう一度彼のところに行ってこいよ。今度は少しは安くしてくれると思うから」と交渉してくれたと明かし、なんと最初の値段の半額で『マジカル・ミステリー・ツアー』の権利を取得できたとポールの人柄の見えるエピソードを語った。
1965年の初対面から幾度もザ・ビートルズを取材してきた星加ルミ子の秘蔵のエピソードに笑いと驚きが満ち溢れ、ザ・ビートルズの“素顔”に迫るファン垂涎の時間となった。
 

商品情報

映画『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』

監督・脚本・製作:ポール・サルツマン
ナレーション:モーガン・フリーマン
製作総指揮:デヴィッド・リンチ
出演:デヴィッド・リンチ、パティ・ボイド、ジェニー・ボイド、マーク・ルイソン、ルイス・ラファム、ローレンス・ローゼンタール、リッキ・クック、ハリプラサード・チョウラシア、デヴィアニ・サルツマン
2020年/カナダ/英語/79分/カラー/1.78:1/5.1ch
原題:Meeting The Beatles in India
字幕:大西公子
字幕監修:藤本国彦
配給:ミモザフィルムズ
© B6B-II FILMS INC. 2020. All rights reserved
9月23日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺、新宿バルト9ほか全国順次公開

【STORY】1968年、23歳のポール・サルツマン監督は、失恋の傷を癒しに北インドのガンジス川のほとりにあるマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーのアシュラム(僧院)の門を叩く。そこで思いがけず出逢ったのは、世界的ロックバンド「ザ・ビートルズ」のジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4人だった。サルツマンが瞑想を学びながら、カメラに収めたビートルズと過ごした奇跡の8日間が、50年以上の時を経て初めて明かされる。

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