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トップレポート松崎しげる『黒フェス2022』閉幕! 他のフェスには味わえない"Z世代"から刺激を得る"G(ジジィ)世代"夢の共演!

松崎しげる『黒フェス2022』閉幕! 他のフェスには味わえない"Z世代"から刺激を得る"G(ジジィ)世代"夢の共演!

2022.09.08

今年も9月6日(クロの日)がやってきた! 松崎しげるが主催するこの音楽フェスは、ジャンルを超えた参加者が集まり、毎年話題をふりまいている。今回の『黒フェス2022~白黒歌合戦~』も、バラエティ豊かなアーティストたちが会場となった豊洲PITのステージを盛り上げた。
 

オープニングのコピー.jpg

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オープニングアクトを務めたのは、気鋭の若手女性シンガーソングライターのリトルブラックドレス。確かな歌唱力で「逆転のレジーナ」を披露。ノスタルジックなポップチューンを堂々と歌いこなし、度胸のよさをみせつけた。リトルブラックドレスの余韻が残る中、本編がスタート!
 

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1番手に登場したのはASP。7人組の個性派アイドルグループだ。8月にメジャーデビューシングル「Hyper Cracker」をリリースし、注目を集めている。ハードなロックサウンドを基調にアグレッシヴなパフォーマンスを展開。クールなビジュアルでも存在感を示し、会場の空気を熱くしてくれた。
 

03RAB(リアルアキバボーイズ)のコピー.jpg

2番目はRAB(リアルアキバボーイズ)。今年で15周年を迎える8人組のダンスパフォーマンスチームだ。サブカル色が強いグループ名が示す通り、使用楽曲はアニソンがメイン。この日も「ムーンライト伝説」や「うまぴょい伝説」など、親しみやすい選曲で楽しませる。チェック柄のシャツを着こんだオタク・スタイルの見た目と、繰り出されるキレのいいブレイクダンスとのギャップも印象的だった。
 

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3番手には藤あや子が登場。黒ベースの着物を華やかに着こなし、それまでの空気をガラリと変えて、「雪 深深」を熱唱。艶のある歌唱力で聴く者を魅了していく。その後は「秋田音頭-AKITA・ONDO-Bonjour Club Mix」のダンス・バージョンで、斬新な側面を見せた。実はロック好きの一面もある彼女らしい。MCでは「黒フェスに出たかった!」と語っていたが、観客を楽しませるサービス精神もさすがのひと言だった。
 

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続く4番手は次世代型アイドルの新しい学校のリーダーズ。セーラー服の清楚なイメージとは裏腹に、アウトロー的なダンスと楽曲で勝負する攻めの4人組アイドルだ。「恋ゲバ」や「WOO! GO!」など、アクの強い曲をそろえ、海外も視野に入れて活動している。この日はメンバーのRINが体調不良のため、3人でのステージだったが、自由度の高いパフォーマンスは強烈なインパクトを与えた。
 

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5番手は男性ボーカルグループ、OWV。メンバーの4人は「PRODUCE 101 JAPAN」に出演した元練習生である。デビュー曲の「UBA UBA」や、タオルを振り回すアッパーチューン「Summer Days」で、観客を巻き込み、一体感を作り上げた。MCで「僕らを初めて見た人は?」と問いかけた時には多くの人が手を上げていたが、最終的には会場中もノリノリに。親しみやすいトークもあいまって、観客の心をつかんでいった。
 

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次なる出演者は、80年代、ソロシンガーとしても杉山清貴&オメガトライブとしても多くのヒット曲を持つ杉山清貴。ファンの期待に応えるように「さよならのオーシャン」や「ふたりの夏物語-NEVER ENDING SUMMER-」などのヒット曲を連発。しかも、ラスト曲は松崎からのリクエストで、イーグルスのバラード曲「デスペラード」を披露し、クリーンな歌声を響かせた。80年代を謳歌した世代も若い層も、存分に上質のシティポップを堪能。忘れられない時間となった。
 

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トリ前の出演者は、もはや“黒フェス皆勤賞”のももいろクローバーZ。つまり8年連続の参加となる。メンバーカラーのペンライトが揺れる中、メンバー4人が姿を現した。瞬く間に熱い空間が広がる。まさにホームともいえる雰囲気だ。これも松崎との信頼関係のたまものだろう。短い時間でも全力のステージングは健在。「ダンシングタンク♡」やフェスならではのハードナンバー「黒い週末」で、客席を揺さぶっていく。ラスト曲の「走れ!-ZZ ver-」でも、客席を煽りながらとびきりの笑顔をふりまく彼女達には、貫禄すら感じた。
 

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さて、ラストを飾るのはもちろん、御大、松崎しげる。1曲目には、三好鉄生のヒット曲「涙をふいて」をチョイス。オリジナルとはまた違う味わいの熱さで歌を届ける。松崎は今回の黒フェスには若い世代(Z世代)に出演してもらい、刺激を受けたいとの思いもあったという。ただ、若い世代にとっては、松崎をはじめ、杉山清貴や藤あや子など、抜群の表現力を持ったシンガー達の歌もかなりの刺激になったはずだ。
 

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ちなみに、色黒では松崎に負けない(?)洋食店「日本橋たいめいけん」の三代目、茂出木浩司シェフとともに、サポーターとして進行に参加した“白代表”、令和の白ギャル、ゆうちゃみは、自身も「昭和の歌謡曲はエモい!」と絶賛。世代を超えて支持がある事実を熱弁していた。
 
この先も松崎のエモさは炸裂。「人間は何度でもやり直せるんです!」と、2曲目の「スタートライン~新しい風」につなげる。パワフルな歌がトレードマークの彼だが、この日は非常に優しい歌声に聴こえ、温かみのあるボーカルパワーを発揮した。シメの曲はもちろん「愛のメモリー」。「心を込めておくります」と曲につなげ、感情と重みがこもった歌声で観客を引き込んだ。
 

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終演後、松崎のソロデビュー50周年記念アルバム『1/2世紀(はんせいき)~Self Selection~』(9月7日発売)に収録される新曲「夢に隠れましょ」のMVがお披露目される。これは松崎と彼の盟友、西田敏行とのデュエット曲。ジャズテイストで、シンプルながら味わい深い仕上がりだ。音楽を楽しみつつ、自身を磨き続ける松崎しげる。50周年も60周年も走り続けて欲しいものだ。黒フェスも「10年は続けたい」と語っていたが、まだまだその先も期待したい。
 

商品情報

松崎しげる 50 years of activity Album『1/2世紀(はんせいき)~Self Selection~』

2022年9月7日(水)発売
【形態】
◉初回生産限定盤
仕様:2Disk
品番:MHCL-30737/8
価格:4,000円(税込)
◉通常盤
仕様:1Disk
品番:MHCL-30739
価格:3,000円(税込)

【収録曲】
[Disc1]
01. 愛のメモリー(2022 JAZZバージョン / 1977年8月)
02. 夢に隠れましょ(新録)
03. ルパン三世のテーマ(2003年2月)
04. I GAVE YOU MY LOVE(1980年8月) 
05. For Your Love(2000年8月)
06. あの輝きを忘れない(1994年2月)
07. 黄色い麦わら帽子(1972年10月)
08. ワンダフル・モーメント(1979年9月)
09. 愛のボラーレ[日本語Ver.]~松崎しげる with チコ & ザ・ジプシーズ(2013年2月)
10. オヤコのマーチ(2008年10月)
11. たいせつなもの(2018年9月)
12. 題名のない愛の唄~Shetland Air~(2011年5月)
13. 私の歌(1976年7月)
14. 愛のメモリー 2000年バージョン(1977年8月)
[Disc2] ※初回生産限定盤のみ
01. サンサーラ(2022年3月)
02. 地平を駈ける獅子を見た 40THバージョン(2018年10月)
03. からくりピエロ(2016年9月)
04. グッド・バイ・マイ・ラブ(1993年12月)
05. スタートライン~新しい風(2009年5月)

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