Photo by 岸田哲平 ©︎SWEET LOVE SHOWER 2022
3年ぶりに山中湖交流プラザ きららで開催された『SWEET LOVE SHOWER 2022』。開催2日目の定刻17時35分、マスタード・カラーのスーツを纏ったスカパラがLAKESIDE STAGEに登場する。加藤隆志が掻き鳴らすギターを合図にスカパラのスペシャルなステージの幕が開けた。
1曲目の「TONGUES OF FIRE」から激しいプレイが展開されていく。大森はじめ(Percussion)がステージセンターでオーディエンスにハンドクラップを促すと会場中からハンドクラップが鳴り響きスカパラのステージを後押しする。「Hurry Up!!」ではメンバーがステージ中を駆け巡りながら演奏し、北原雅彦はトロンボーンから大型の金管楽器であるスーザホンに持ち替えたにも関わらず、ステージ上を動きまわる。日本のフェスアンセムと言っても過言ではない「DOWN BEAT STOMP」まで、冒頭3曲で会場のボルテージを一気に上昇させる。
1曲目の「TONGUES OF FIRE」から激しいプレイが展開されていく。大森はじめ(Percussion)がステージセンターでオーディエンスにハンドクラップを促すと会場中からハンドクラップが鳴り響きスカパラのステージを後押しする。「Hurry Up!!」ではメンバーがステージ中を駆け巡りながら演奏し、北原雅彦はトロンボーンから大型の金管楽器であるスーザホンに持ち替えたにも関わらず、ステージ上を動きまわる。日本のフェスアンセムと言っても過言ではない「DOWN BEAT STOMP」まで、冒頭3曲で会場のボルテージを一気に上昇させる。
最初のMCで谷中敦(Baritone sax)が「集まってくれてありがとう! 笑顔ばっかりで最高だ、幸せだね」とオーディエンスに感謝の言葉を投げかける。さらに谷中が「スペシャルゲスト! 川上洋平!」とスカパラの盟友であり、かわいい後輩でもある川上洋平をステージに呼び込むと、会場中が沸き上がる。この日のトリを[Alexandros]が飾ることになっているにもかかわらず、イントロが奏でられるなかグリーンのスーツ姿の川上洋平がステージに登場。披露された楽曲は『仮面ライダーセイバー』の主題歌として小さい子どもたちから大人まで広く知られることとなった「ALMIGHTY~仮面の約束」だ。スカパラの演奏とハイトーンボイスで歌唱する川上洋平に会場中のオーディエンスがハンズアップで呼応し、これまで以上の盛り上がりをみせる。
谷中が以前、「仮面ライダーセイバーの主題歌の話をいただいたとき、ゲストボーカルとして、正義のヒーローや仮面ライダーのようにも見える洋平の顔が真っ先に浮かんだ」と言っていたが、川上洋平は歌い終えると、オーディエンスの大きな拍手に対してマイクスタンドを掲げ、「最後まで楽しんでいけよ!」とひと言残し、まさに正義のヒーローのごとく颯爽とステージを後にした。川上洋平はいつだってスタイリッシュでカッコいい。
沖祐市(Keyboards)のピアノが美しい音色を奏でながら「水琴窟 -SUIKINKUTSU-」が披露される。沖による超絶な早弾きがステージ両サイドの大型モニターに映し出されると、驚くオーディエンスから大きな拍手が沸き起こる。
茂木欣一(Drums)が「帰ってくることができてメチャメチャ嬉しいです。SWEET LOVE SHOWER!」と、3年ぶりに『SWEET LOVE SHOWER』に出演できた喜びをオーディエンスに投げかけ、「みんなのささやかな愛が世界をいい方向に変えていける、そんな希望の歌を今日はスカパラで演奏したいと思います」と言って披露されたのは、スカパラバージョンによる「ツバメ」だ。これは、YOASOBI with ミドリーズによる「ツバメ」を、NHK『みんなのうた』の企画で今年スカパラがカバーしたものだ。茂木が1番を歌い終え、そのまま演奏も終わるのかと思いきや、茂木が「みんな、スペシャルゲスト紹介するよ。YOASOBIからikuraちゃん!」と叫ぶと、会場中からどよめきが起こり、スカパラの演奏にのせて「みなさん、こんにちは、ikuraです!」とikuraがステージに登場し、スカパラの演奏とikuraの歌声で「ツバメ」の2番からが披露された。
あらためて茂木が「スペシャルゲスト、YOASOBIからikuraちゃん!」と紹介すると、「よろしくお願いします!」とオーディエンスに挨拶をするikura。続けて谷中が「スペシャルゲスト、幾田りら!」と紹介すると、ステージ上で「シュッ!」と言いながら一回転し「ここからは幾田りらで!」とYOASOBIのikuraからシンガーソングライターの幾田りらへと変身する。
谷中が「本当は(YOASOBIで)明日が出番なのに来てくれてありがとうございます。」と伝えると、「スカパラのお兄様方カッコよすぎます! 袖で見ていて感動しました!」と出番前にステージ袖からスカパラのライブを見ていた感想を伝える幾田りら。
そして、谷中が「コロナ禍のなか、みんながたくさんガマンしてきたから、その分、目一杯幸せになってもらいたい、自由に楽しんでもらいたいという気持ちを込めて一緒に作った曲を聴いてください」とオーディエンスに投げかけ披露されたのは、新たなゲストボーカルとして幾田りらを迎えたスカパラ最新曲「Free Free Free feat.幾田りら」。音源やミュージックビデオ以外で初めて披露されることとなった。
スカパラの重厚な演奏と幾田りらの凛々しく力強くも優しい歌声が会場中を包み込む。「Free Free Free feat.幾田りら」のミュージックビデオが公開されたとき、実は幾田りらがトランペットで演奏にも参加しているということが発表され大きな話題となったが、実際に間奏と後奏で幾田りらがトランペットを吹いている映像が左右の大型モニターに映し出されると、大きな拍手が沸き起こる。最後は幾田りらによる大きなジャンプで初披露された楽曲は締めくくられた。大きな拍手が鳴り響くなか、スカパラメンバーとハイタッチやグータッチを交わしながら幾田りらがステージを後にする。
8月までを夏と捉えるなら、スカパラが今年の夏、最後に演奏する曲として「Paradise Has No Border」が披露された。「みんな、声は出せないけど、カラダを使って楽しさをアピールしてくれ!」というGAMO(Tenor sax)の声に応えるように、オーディエンスも声は出さずとも全力で盛り上がり、楽しさと喜びに満ち溢れたスカパラのステージは終了した。スカパラメンバーが口々に「どうもありがとう!」とオーディエンスへの感謝を伝えるなか、谷中が「川上洋平に大きな拍手を! 幾田りらに大きな拍手を! スカパラにも拍手を!」と言うと、ひと際大きな拍手が会場中に溢れた。
ステージを去るのが名残惜しいかのように、最後にオーディエンスをバックにスカパラメンバーとともに谷中が自撮りをして、スカパラの最高の夏が終わりを告げた。
ライブ初演を終えて、幾田りらと谷中敦は以下のコメントを残している。
「私の出番になるまでのスカパラさんのステージが本当にカッコよすぎて、お客さんも一体となっていることに感動していました。私がステージに出ていったときもウェルカムな感じで迎えてくださったので、凄く楽しく歌うことができました。歌っているときは笑顔でいられるんですけれど、トランペットのときは真顔だったとスタッフさんにも言われまして(笑)。またご一緒させていただきたいので、次の機会までにはトランペットももう少し上達しておきます!」(幾田りら)
「りらちゃんとの初演ということでスカパラメンバーも緊張していたんだけど、3年ぶりのラブシャを楽しみにしていた気持ちも手伝って、緊張感を良い集中力に変えることができました。りらちゃんは、歌ってトランペットも吹かないといけないし、スカパラメンバーが9人いるから音圧もあるので、そのなかでいつもの自分のペースでやるっていうのは凄く大変だったと思うんだけど、それをよくあそこまであのかたちにして持っていけたなと思いました。さすが“時代の声”を持つ女性ボーカリストですね。『何故かみんなが明日が来ると信じてること自体が希望なんだ』という歌の最後のフレーズでは、あまりにも素晴らしくて泣きそうになっちゃいましたね」(谷中敦)
©︎Sony Music Artists
なお、この日のスカパラライブのセットリストがApple MusicとSpotifyのプレイリストで公開されているので、ライブを体感できた人もできなかった人も、ぜひチェックしていただきたい。
▼プレイリストはこちら:https://tokyoska.lnk.to/SWEETLOVESHOWER
SWEET LOVE SHOWER 2022
山中湖交流プラザ きらら
8月27日(土)LAKESIDE STAGE
東京スカパラダイスオーケストラ
【SET LIST】
M1. TONGUES OF FIRE
M2. Hurry Up!!
M3. DOWN BEAT STOMP
M4. ALMIGHTY~仮面の約束 feat.川上洋平
M5. 水琴窟 -SUIKINKUTSU
M6. ツバメ w/ ikura(YOASOBI)
M7. Free Free Free feat.幾田りら
M8. Paradise Has No Border