司会に今作『脳天パラダイス』に出演された島津志織さんを迎えて試写会後のイベント開催。脳天家族を演じられたいとうせいこうさん・南果歩さん・田本清嵐さん・小川未祐さんたちと山本政志監督を迎えてトークイベントはスタート。まずは南さんから劇場公開される今の思いを語っていただけました。
南:この映画を観てアナザーワールドに山本政志ワールドに飛んで行って下されば、とても嬉しいです。私自身も自分の殻を3つくらい打ち破りたいなと思いながら参加しました。現実離れした内容ですけど、凄く楽しい現場でした。今こうやって映画館・劇場に集まって映画を観るという時間が戻って来て本当に幸せです。11/20から公開となりますので、周りの方にオススメしてください。
いとうさんからは『脳天パラダイス』のオススメの仕方のレクチャーが。
いとう:この映画はどうやってオススメしたらいいのか分からないと思います。そこでこう言うと解るんじゃないかというのがあります。「全然感動しないけど一緒に行こう」ってオススメしてください。こんな感動しない映画ない。
南:そうかもしれない。通りいっぺんに「皆さん誘って」と言ってしまった自分が恥ずかしい。ただ、この映画の中に入っているものは良い子のみなさん真似をしないでください。現実をちょっと離れたところで、みなさんが気分転換するという面ではとてもいい映画です。
いとう:この映画はあまりのことに観ていてボーっとしちゃうじゃないですか、劇場で分担してみれば隣の人が笑って「あ、笑うところだ」と解ると思います。映画の良さをこんなに表している映画もないかもしれない。
会場のお客さんからは拍手ともに笑いが、そんな和やか雰囲気のなかイベントは進行。おふたりに続いてお話し田本さんの言葉をきっかけに誰も作品を理解していないことが判明。
田本:お父さんとお母さんが全部話してくれた通りです。今やっと『脳天パラダイス』が少し分かったかもしれないです。こうゆう時代だからこそ、ぶちかまして、好きなことを好きなだけやってしまえという事ですね。
南:清嵐くんは現場では一番しっかりしていて全てを解っている子だと思っていたのに、今なにも解っていないという事がわかって、衝撃です。
田本:みなさんはわかってたんですか。
いとう:あの脚本で解るわけないじゃん。解れという方がおかしいよ。
山本:俺は解ったふりするのが上手いからね。
誰も理解していなかったことが改めて共有されるなか小川さんからも
小川:どんな言葉で説明してもあてはまらないので何と言えばいいかわからないですけど、好きとか面白い思うものに理由を求められがちな世の中でココまで潔く言葉で説明できないものを目の当たりにすると、こういうものが大事なんだなと気付かされました。私も楽しかったくらいしか記憶にないです。
山本監督からは映画制作のきっかけを語っていただけました。
山本:解らないなりに感動はあると思うんですけどね。最近は細かいことにうるさいので、もっと楽にする映画を撮りたいなというところが始まったんです。今はますますこの映画が試されていると思います。
作品に対しての意気込みとともにキャストのみなさんへの感謝も。
山本:素晴らしいキャストに凄く感謝しています。現場でも色々アイデアを持って来てもらえて本当に楽しかったです。
南:山本監督は現場で一番楽しんでました。全てに愛情を注いで、楽しみ尽くすという姿勢が監督の持ち味なんだなと感じました。
山本:果歩さんは現場で色々アイデアを持ってきてくれ、それが凄い楽しかったです。
南:イマジネーションの世界でどれだけ遊べるかって事で、現場で自由闊達に遊ばせていただいたなと思います。色んな常識を取っ払ってこういう自由な世界で自分を解き放してあげる。自分の想像力を大いに遊ばしてあげるのは凄い適した映画じゃないかと思います。
いとう:山本監督が凄く受け入れたんでものすごくやり易かったし。本当に音楽的な映画でした。
最後に山本監督と南さんから注意とお願いが
山本:兎に角、本当に広めてください。手口を選ばずお願いします。
南:最後に大事な注意点です。これはR15です。自由な世界をみなさんには楽しんでいただきたいんですけども、良い子のみなさんは絶対に真似をしないでください。
終始、笑いに包まれた中でイベントは終了しました。