ガットギター、ウッドベース、パーカッションというシンプルな構成で制作された7thアルバム「星飼いの少年」を巡る旅の最終地として、HULIC HALL TOKYOのステージに立ったAKIHIDE。「AKIHIDE MUSIC THEATER -星の還る場所-」と名付けられたこの日のライブは、アルバムのために制作されたアートワークや衣装、コラージュギターを始め、過去のアート作品が会場に展示され、訪れた観客たちは、開演の時間までAKIHIDEのアートの世界を間近で感じることができた。
そんななか、AKIHIDEによる朗読からステージがスタート。「ようこそ。星の還る場所へ」という言葉に続いてインスト・ナンバー「星飼いの少年」が奏でられると、その後も流れ星のようにキラキラとしたサウンドが観客に降り注ぐ。AKIHIDEのギターのアルペジオと、歌うように奏でられる砂山淳一のウッドベース、様々な音が幻想的に響く豊田稔のパーカッションが印象的だった「おもひで流星群」や、AKIHIDEがかつて在籍していたバンド・NEVER LANDのカバー曲「赤い糸」、観客たちのクラップも楽器の一部となった「どんぐり」、「皆さんの笑顔は僕にとって星です。どんなに暗い夜でも、皆さんという星が道しるべとなって進んで行くことができます」という言葉に導かれてスタートした「星追いの少女」など、本編では全12曲を披露。
またアンコールでは、開放感溢れるサウンドに乗せて“君の帰る場所はいつだってここにある”と優しく歌われる新曲「星の還る場所」もサプライズでお披露目され、この日一番の穏やかな笑顔でAKIHIDEはステージをあとにした。
昨年秋に独奏でスタートした一連のステージも、この日をもって完結。2人の素晴らしいミュージシャンとの音楽の旅を経て表現者として成長を遂げたAKIHIDEは、これからも様々なメッセージを胸に、音楽で物語を紡いでいく——。
セットリスト
1.星飼いの少年
2.おもひで流星群
3.美しい瞳
4.黒い白鳥
5.目眩
6.待雪草
7.赤い糸
8.最初の晩餐
9.どんぐり
10.涙の海、越えて
11.ありふれた物語
12.星追いの少女
en1. 朝顔のマーチ
en2. 青空
en3. 星の還る場所 ※新曲
Text:池村 季子 Photo:達川 範一(Being)
Live Info.
鬼龍院翔「クソイベ 追加公演」
2/14(金) 東京:Zepp DiverCity
出演:鬼龍院翔 / 岡崎体育 / 四星球 / BREAKERZ
「DAIGOバースデーライブ」
4月8日(水)EX THEATER ROPPONGI
開場 18:00 / 開演 19:00