2020年、日本中が興奮、熱狂、感動に沸き立つであろう年に、浅井健一が主宰するレーベル「SEXY STONES RECORDS」も2000年の設立より20周年を迎える。BLANKEY JET CITY解散後、自身の作品を発表する礎として、浅井自身のキャリアと共に歩んできたレーベルである。
それを記念して、浅井健一& THE INTERCHANGE KILLS「SEXY STONES RECORDS 20th ANNIVERSARY『KILLS CORE』」と題されたライブが、2/8(土)渋谷WWW Xで開催された。
現在アクティブに活動を展開している浅井健一&THE INTERCHANGE KILLSは浅井健一(Vo/Gt)、中尾憲太郎(Bs/Cho)、小林瞳(Drs/Cho)の3ピースによるバンド。昨年秋、アルバム『BLOOD SHIFT』をリリースし、全国20ヶ所のツアー「BLOOD SHIFT TOUR」を展開、その圧倒的なアンサンブルにより磨きをかけた。
今年最初のライブとなるこの日、場内は完全ソールドアウトの熱気に開演前から包まれ、ライブのスタートと共にバンドのアンサンブルとオーディエンスの興奮がシンクロしたかのような、まさに「宇宙船 浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS号」の出航のよう。自らのキャリアをほぼ網羅するセットリスト。熱く展開するステージに呼応した無数の振り上げられた腕がシルエットを作る。いつだって最新、いつだって今が最高。トップを走り続けたアーティストがゆえ、常に最高を更新してきたのであろう。もちろん、これからもだ。柔らかいMCで和やかな空気が会場を包んだのち、浅井健一のギターが美しいイントロを奏でると、まるで場面転換のようにスッ、と雰囲気が澄み渡る。
オーディエンスも、圧巻のステージに没頭するように、浅井健一の世界へトリップしていった。「ありがとう!またどこかで会おうぜ」とステージを後にした浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS。何度でもこの空間を味わいたい。
text:林拓一朗 photo:岩佐篤樹