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トップレポート玉置浩二とロシア国立交響楽団の伝説的な一夜、観客 総立ち! 9月にはTV特番も!

玉置浩二とロシア国立交響楽団の伝説的な一夜、観客 総立ち! 9月にはTV特番も!

2019.07.24

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今年で5周年目を数える玉置浩二【PREMIUM SYMPHONIC CONCERT】の最新シリーズ【THE EURASIAN RENAISSANCE “ РОМАШКА(ロマーシカ)”】が、 2019年7月19日、 東京芸術劇場にてツアー・ファイナルを迎えた。 
 
【PREMIUM SYMPHONIC CONCERT】は、 玉置とオーケストラの共演によるコンサート・シリーズで、 2015年2月の初演から今年4月の”薬師寺公演”まで、 実に80近くにも及ぶ公演数を誇る。 その5年間の集大成として、 6月に福岡でキックオフしたのが、 新たなコンサート・ツアー【THE EURASIAN RENAISSANCE “ РОМАШКА(ロマーシカ)”】だ。 とりわけ7月17日に東京・サントリーホール 大ホール、 19日に東京芸術劇場で行われた追加公演は “特別公演”とも題され、 日本から遠く離れたモスクワを本拠地とするロシア国立交響楽団《シンフォニック・カペレ》の参加を受け、 特別な演奏プログラムや演出を用意。 かねてより海外楽団との共演を望んでいた玉置にとって、 悲願が叶った形であると同時に、 大きな挑戦として実現したコラボレーションでもあった。 
 
なお会場では、 玉置浩二の肖像画ポスターが限定先行販売された。 この肖像画は、 これまで同シリーズ公演のアートワークを手掛けてきた横尾忠則が、 本公演のため特別に書き下ろしたもの。 横尾本人が「最初は真正面から見た玉置浩二さんの肖像画を描いたが、 これは玉置さんじゃないと思った。 その時、 阿修羅像の三面体が頭に浮かんだ。 そこで玉置さんを阿修羅像にしてしまおうと考えた。 『命を与える者』の象徴です」と語る通り、 鮮烈な仕上がりとなった同作は、 音楽ファンのみならずアート・ファンの間でも大きな話題を呼んでいた。 
 
公演は、 14型大型編成、 総勢約100名に及ぶロシア国立交響楽団のパワフルな演奏で、 より一層のふくよかさ、 威勢の良さを宿した「歓喜の歌(管弦楽)」によって開幕。 その後「キラキラニコニコ」「いつもどこかで」に続いて披露された「ぼくらは. . .」は、 本ツアーに際し、 新しくオーケストラ編曲されたもので、 絶妙なバランスで抑揚するオーケストラ・サウンドのなか、 玉置の艶やかなヴォーカルが揺蕩っていく。 そして終盤に向けて、 一気にうねりを上げる演奏に伴い、 玉置もクライマックスを印象付ける倍音ヴォイスのロング・トーンを披露すれば、 客席からこの日最初の歓声が。 続く「ロマン」と「FRIEND」も本公演のために新たに編曲されたものとなっており、 本公演のチャレンジングな側面が感じられる2曲で第1部の幕は閉じたのだった。 
 
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第2部は、 ロシア国立交響楽団による「ダッタン人の踊り」からスタート。 ロシアの作曲家、 アレクサンドル・ボロディンによるオペラ『イーゴリ公』からの選曲で、 まさしく雄大なロシアの国土を連想させる、 哀愁と情熱を兼ね備えた演奏に、 “ロシアで最も優れた交響楽団”と称される彼らの本領が垣間見える一幕に。 コンサート・マスターを務めるアンドレイ・クドリャフツェフは、 「心で歌っているという印象。 魂を使って声を出しているように感じます」と玉置の歌声に太鼓判を押しているが、 今回の特別公演においては、 指揮者のデヴィッド・ガルフォースの存在も欠かせなかった。 新編曲の一つ「行かないで」の悲愴から一転、 演奏が勇ましく、 スリリングな空気感を纏い始め、 玉置の歌声にもダイナミズムが溢れた「JUNK LAND」では、 そんな両者を繋ぐピンと張り詰めた糸が千切れないよう、 終始気を配り続けるデヴィッド・ガルフォースの指揮者としての手腕が光った。 
 
「ワインレッドの心」~「じれったい」~「悲しみにさよなら」と安全地帯の楽曲を繋げるメドレー、 オフマイクで驚異の声量を見せつける場面も見られた「夏の終りのハーモニー」で第2部が終了するも、 観客の興奮は冷めることなく、 コンサートはアンコールへと突入。 ベートーヴェンの「田園」に自身の代表曲「田園」を続ける心憎い演出では、 総立ちの観客も手拍子でコンサートに参加する。 そして再びマイクを通さない肉声の歌を、 玉置が約1分間にわたり披露した「メロディー」で、 伝説的な一夜はフィナーレを迎えたのだった。 
 
この【PREMIUM SYMPHONIC CONCERT】に関しては、 5年間にわたる集大成の結実によって新章をスタートさせた玉置だが、 11月16日には安全地帯として、 初の阪神甲子園球場ライブ【安全地帯 IN 甲子園球場 「さよならゲーム」】が控えている。 ヒット曲や名曲を織り交ぜたセットリストになるとのことだが、 そこに立つのは“今”の安全地帯であり、 あくまで現在進行形のバンドとしてのパフォーマンスが期待できるだろう。 この日限りの大規模ライブ、 往年のファンならずとも必見だ。
 

特別放送情報 『玉置浩二 PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2019 THE EURASIAN RENAISSANCE~ロマーシカ~』

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特別公演:2019/7/19 東京芸術劇場公演を収録
放送予定日:9月16日(月・祝)12:00(正午)~
テレビ東京系全国6局ネットにて放送(予定)
※今年4月29日に行われた玉置浩二ビルボードクラシックス公演
『PREMIUM SYMPHONIC CONCERT IN 薬師寺』の模様も合わせた特別番組として放送予定

Live Info.

安全地帯 IN 甲子園球場 さよならゲーム

2019年11月16日(土)兵庫・阪神甲子園球場
出演:安全地帯
 
チケット価格:
1.料金 8,500円(税込、 全席指定)
2.グループ割引きチケット 2名:16,000円 3名:22,500円 4名:28,000円(税込、 全席指定)
3.SS席 12,000円(税込、 全席指定)※ステージ前方の座席、 枚数限定
※4歳未満入場不可(4歳以上チケット必要)
チケット販売情報:
各種プレイガイド受付中 ~8月5日(月)
一般販売 8月6日(火)10時~ 
主催:ビルボードジャパン、 朝日新聞社、 テレビ大阪、 読売テレビ、 ぴあ、 キョードー大阪、 キョードー東京
協賛:株式会社レオン都市開発、 株式会社ヤナセ
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