「<83年組>にひとっ飛び!町あかりの歌謡曲研究所」@RockCafeLoft 「町あかり歌謡研究所 第5回:83年組編」
(左: 鈴木啓之、町あかり、長井英治)
ロックカフェロフトにて毎月・第1金曜日に開催される<町あかりの歌謡曲研究所>
12/7(金)に第5回を迎えました!来場していただいた方々、ありがとうございます。
シンガーソングライター・町あかりさんが、ハイボールを片手に歌謡曲を”愛でる”、このイベント。DJ・聞き手には、コミニティFM界のレコード狩人、長井英治さんと鈴木啓之さん。
まず。注目したいところは、3人の世代間! 90年代生まれの町さんと、青春時代が歌謡アイドル・ブームのど真ん中だった、永井さんと鈴木さん。その年の差は、父と子供といった関係です。
年齢だけ取って考えれば、好みが合うのかな? と心配になってしまうところですが。
それを軽く吹き飛ばす、この3人の圧倒的・共通点、歌謡曲への愛! 鈴木さんの手前から次々に出てくる私物レコードに加え、長井さんの際どい裏話。そして、二人に負けない町さんの熱量! 目をつぶって3人の話を聞けば、本当は同世代なんじゃないか? と、疑ってしまうほどです。
そして。
今回のニッチなテーマ「83年組・特集」は、町さんの思いつきで決まったそうです。
長井「今日、お客さん多いよね。やっぱり、83年組っていうテーマが刺さったのかな?」
町「ね! 前回の<郷ひろみ特集>も良かったよ〜。」
長井「それで、町さん。どうですか? 83年組の印象は」
町「うーん、改めて調べたりしたんですけど。知っていて、好きなアイドルもやっぱりいました。でも、調べている途中に84年組に目移りしたりして。それで、やっぱり84年組は良いなって、ついつい思ったりしていましたね(笑)。」
長井「83年組はなかなか目立った人がいない印象だよね。その頃、テレビは82年組が占めていたし」
鈴木「でも大きなヒット曲が少ないだけで、タレントさんとして生き残っている人も多いですよね」
町「うん。何か曲を流しましょう! リクエストもたくさん頂いてるみたいなので」
長井「やっぱり、83年組は盛り上がるんだよ(笑)」
(イベント風景)
選曲は、テーマの通り83年組を中心に爆音で再生。そこから関連して、トークが84年に進んだり、82年に戻ったりと遊び心もたくさん。レポートの最後に、119曲のセレクトを載せてあるので、是非チェックしてください!
全てのトークは公開できないのですが。今回「ツッパリ系」と「松本明子」を軸に、トークをまとめました。
ツッパリブームとサーファーブームって?
長井「岩井小百合さんってさ、最年少で武道館に立ったんだよね」
鈴木「銀蠅一家、総出演のライブでしょ?」
長井「そうそう」
町「あれ、待って。岩井小百合さんのレコード凄い(笑)。こんなに可愛いジャケットなのに、中身の袋が銀蠅仕様になってて、ぎんぎらゴッツイ(笑)」
会場 ハハハ!(笑)
ー 岩井小百合「恋あなたし・だ・い 」再生。
長井「可愛いね〜〜!」
町「最高! このロックンロール、オールディーズな感じ。」
長井「銀縄ファミリーの麗灑って知ってる人いますか? この前の年にデビューしてるんですよ。デビュー曲は『Rock’n Roll 恋占い』っていうんですけど」
鈴木「そうでしたね〜。聞いて思い出した」
長井「女性でリーゼント。格好は全身、革づくしだよね」
鈴木「横浜銀蝿の、不良っぽさ。僕のような真面目な学生にとっては憧れでした」
長井「でも、あのボンタンとか、短ランを履くの嫌じゃなかったですか?」
町「でも、ファッションだったら良いよね?」
長井「町さんは、『YABOったい』で色々やってますからね」
町「確かに(笑)。でも何かに憧れたわけではなくて」
鈴木「『YABOったい』の衣装は、銀縄一派に入れる感じですよね(笑)」
長井「銀蠅一派の影響もあって、高1まではツッパリブームがあったよね。そしたらいきなりね、サーファーブームが来るんですよ。ツッパリしていた人たちは、みんな日焼けしちゃってね」
会場 ハハハ(笑)
町「へぇ〜(笑)」
長井「びっくりだよ、あれは(笑)」
町「でも、確かに。岩井小百合さんの『ドリーム・ドリーム・ドリーム』のB面『I Love My ダーリン』の歌詞に、『茅ヶ崎 葉山 サーフィンロード♪ 隣りに私を乗せて♪』ってあるし。曲も海に近いよね。これでツッパリの人たちも、気軽にサースァーに移行していけたのかも(笑)」
鈴木「確かに。『ハイティーン・ブギの世界』でしょ。って…無理ある?(笑)」
長井「それに(笑)。横浜銀蝿の『お前サラサラサーファーガール おいらテカテカロックンローラー』って曲もあったよね」
鈴木「そうかぁ、ツッパリとサーファーがここまでリンクしてるとは思わなかった(笑)。」
長井「その辺はリンクしていたのかもね」
町「知らなかったです。いや〜、発見だなぁ」
カラフル・フォール・イン・ラブ!
鈴木「リクエストで『キャラメル・ラブ』もらっていますよ」
町「私、松本明子さん大好きなんですよ! 破天荒のイメージがあるけど、本当に可愛いですよね」
ー 松本明子 「キャラメル・ラブ」 再生。
町「いいな〜! この明るさ! 松本明子さんに合ってますよねぇ」
長井「テクノ歌謡ですね。ジャケのフォントも可愛いなぁ(笑)」
鈴木「そうですよね〜(笑)」
長井「90年代。電波少年のときが、凄かったよね。今だったら考えられない。松本明子さんはあれでブレイクしたんだよね」
町「それがきっかけなんだ」
鈴木「『DAISUKI!』とかね。中山秀征さん、飯島直子さん、松本明子さんの三人で街歩きをする番組」
長井「散歩番組の走りだよね」
鈴木「うん、うん」
町「私が松本明子さんを知ったきっかけは、オードリーのロケ番組ですね。オードーリーのオールナイトニッポンでゲストで呼ばれていたり」
ー 松本明子「続・竹取物語」再生。
町「私、この曲がすっごく好きで。『夏色のギャルソン』のB面!『続・竹取物語』っていう発想がすごい(笑)。あぁ、もう、可愛いし。歌も上手いし!」
ボーイ・オア・ガール? これもツッパリ。
町「続けて、リクエストかけましょう」
鈴木「大沢逸美さん。『ジェームス・ディーンみたいな女の子』っていう曲でデビューしました」
長井「『NO-NO BOY』でリクエスト頂いています。ツッパリ系な雰囲気の、出で立ちと曲が多かったですよね?」
鈴木「そうですね」
ー 大沢逸美 「NO-NO BOY」 再生。
町「凄い良い歌だね、かっこいい!」
鈴木「良かった良かった! 却下されたらどうしようかと(笑)」
町「鈴木さん作ったわけじゃないのにすっごく喜んでる(笑)」
会場「ハハハ(笑)」
イベントの途中で町さんは、83年のデビュー曲「僕 笑っちゃいます」(- 風見慎吾)を熱唱!
「階段のところから歌えば? ザ・ベストテンセットみたいで良くない?(笑)」
この長井さんの提案に会場は盛り上がり、町さんはゆっくり階段を下りながら歌います。
「電車の扉が閉まる瞬間に♪急に君だけ飛び降りたった♪〜♪」
この曲には、長井さん・鈴木さんも「ちょっとびっくり、意外な選曲。」と驚いていました。
実のところ、町さんは「オスメスキス」(- 松本明子)を歌いたかったようです。が、カラオケ音源がどうしても見当たらなくて「断念した…!」と残念そう…! 次回のイベントでは、2曲歌ってくれるみたいです!
そして次回、2019年1月4日 (金)<町あかりの歌謡曲研究所>のテーマは、「ピンクレディー および 二人組アイドル 特集」に決定!(詳細はこちらです:https://www.loft-prj.co.jp/schedule/rockcafe/106418)
歌謡ブームの再来が定着し始めている今だからこそ! みんなで揃って、”あの頃”を共有しましょう。是非、ロックカフェロフトにお越しください!
12/7(金)<町あかりの歌謡曲研究所>プレイリスト
1. 微熱かな? - 伊藤麻衣子
2. やったね!春だね!! - ソフトクリーム
3. 大胆素敵 - 雅
4. NO-NO BOY - 大沢逸美
5. チェリーガーデン - 木元ゆうこ
6. キャラメル・ラブ - 松本明子
7. 愛・モラル - 桑田靖子
8. ウキウキWATCHING - いいとも青年隊
9. Vacation - 吹田明日香
10. LOVEさりげなく - 太田貴子
11. 続・竹取物語 - 松本明子
12. 願わくばキッス - 菊地陽子
13. 恋あなたし・だ・い - 岩井小百合
14. ハートのピアス - 成清加奈子
15. ロンリーガール - 佐東由梨
16. だからタッチ・ミー - 森尾由美
17. シャワーホリデー - 武田久美子
18. ジェームス・ディーンみたいな女の子 - 大沢逸美
19. 僕 笑っちゃいます - 風見慎吾
文・指中晶夫(ネイキッドロフト)