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トップレポート【ライブレポート】再ブレイク中! ZIGGY全国ツアー『ROCK SHOW』東京公演はアグレッシヴで笑顔の絶えない極上のエンターテイメント

【ライブレポート】再ブレイク中! ZIGGY全国ツアー『ROCK SHOW』東京公演はアグレッシヴで笑顔の絶えない極上のエンターテイメント

2018.11.25

10月24日にニュー・アルバム『ROCK SHOW』を発表したZIGGY。この作品は、まさに森重樹一(Vo)の培ってきた“ロック”を、文字通り“ショー”のように聴かせてくれる力作となった。そして、この新作を引っさげてのツアーが現在展開中なのだが、その東京公演が11月24日に渋谷 TSUTAYA O-EAST で行なわれた。その模様をお届けしよう。

_MG_6605.jpgSEが流れる中、まずバンド・メンバーが登場。CHARGEEEEEE....(Ds)が満員のファンを煽り、そんな中、主役の森重が大歓声に包まれながらステージに現われる。そして、間髪置かずに叩き付けてきたのは最新作収録曲の「この夜の向こうへ」。さらに“Welcome to the ROCK SHOW!”という森重のシャウトの後、疾走感に満ちた「ROCK SHOW」、そして「その引き金を引け」、「銀のパレット」と最新作からの4曲で畳み掛けていく。
それぞれに曲調や空気感は異なる楽曲だが、どれもがZIGGY印の楽曲とも言え、ファンも手を挙げたりともに歌ったりとバンドとともに場内の気温をどんどんと上げていった。

_MG_6796.jpgしかし、森重のアグレッシヴさには驚かされる。全力で歌い、ステージを目一杯使って、ライブを引っ張っていく姿は、80年代と変わっていない。そして、特筆しておきたいのがバンド感だ。カトウタロウ(G)、Toshi(B)、CHARGEEEEEE...(Ds)は、すでに2年弱、ともに楽曲の制作やライブを重ねてきたから当然と言えば当然なのかもしれないが、ステージ上での押し引きなど、2018年型のZIGGYで全身全霊で表現している。また、今回のツアーは会場によって、おなじみの佐藤達哉(Kb)と今井 隼(kb)がそれぞれ担当することになっているのだが、この夜サポートを務めた今井は、ピアノやオルガン・サウンドを華麗に操り、佐藤達哉と変わらぬハデなステージングでバンドの一体感を作り上げていた。
また、メンバー紹介の時に“リハーサルではカトウタロウと今井 隼がいろいろやっている”“それをここでもやってみて”という前振りに続いて、カトウのボーカルと今井のピアノ&ボーカルでクイーンの「ラブ・オブ・マイ・ライフ」を披露したのだが、その高いボーカル力で観客を驚かせた。彼らのボーカル力が、現在のZIGGYの大きな力となっていることを付け加えておきたい。

そして、森重がアンコールのMCで話していたのだが、この夜のライブは“笑顔”もキーワードになったと思う。森重を含め、メンバー全員が実に楽しそうにロック・ショーを繰り広げ、ステージ袖のスタッフも笑顔でライブを支え、そしてもちろん満員の観客も笑顔でライブを楽しんでいる。

_MG_8586.jpg途中のMCでは、観客の男性率が高いこと、そして40代以上に手を挙げさせてその高齢ぶりをいじったかと思えば、森重自身が最高齢であることを自虐的に語るなど、ロック・スターらしからぬ一幕もあった。
だが、それも今のZIGGYの魅力。音楽を、ロックン・ロールをプレイすることを楽しみ、それにファンが応えてくれること。その喜びがステージ上から伝わってくるのだ。

_MG_6910.jpgさて、ライブ本編に話を戻そう。
このツアーは『ROCK SHOW』のリリースに伴うものということで、その最新作の楽曲が中心なのだが、当然これまでの代表曲も惜しげもなく披露していく。そこに感じられるのは、いつの時代も森重のメロディが輝いているということ。アグレッシヴなナンバーでもバラードでも、つねにメロディが輝いている。だからこそ、最新作の楽曲も80年代に発表した曲も、同じようにファンに受け入れられているのだ。そして、森重のアグレッシヴさに驚かれたと前述したが、それをあらためて証明したのがライブ本編の最後のブロックだ。
なんと、8曲をMCらしいMCを挟まずに連射。スネイク・ヒップ・シェイクス時代の楽曲もまじえ、緩急を付けつつ、まるで観客の体力をすべて奪うかのようなステージ運びは圧巻の一言だった。

_MG_9514.jpgしかし、ZIGGYの観客もいい意味でしぶとい。
本編終了後、すぐにアンコールの声が鳴り響く。
1回目のアンコールでは、森重がアコースティック・ギターを手に「君の笑顔より美しい花を知らない」、「STAY GOLD」の2曲を披露。
特に「君の笑顔より美しい花を知らない」のエンディングで、森重一人がステージ前に進み、オフマイクでギター1本で歌うというシーンは強く印象に残っている。

そして、2回目のアンコールでは、森重がプロレスのマスクを着けて登場し、ファンを驚かせた。どうやら、プロレス団体のドラゴンゲートの楽曲を森重が歌ったことにちなんで作られたツアー・グッズだったのだが、こうした一幕からも今のZIGGYの楽しげな空気感が感じられたのだ。

そしてそして、驚いたことに、3度目のアンコールに突入。演奏曲は日替わりで決まるとのことで、まずこの夜に選ばれたのは「EASTSIDE WEST SIDE」。近年、最速のテンポで披露されているが、今回ももちろん最速だ。
途中でCHARGEEEEEE....がドラム・セットから離れ、ステージ前方でメンバーをいじるというシーンを挟み、パンキッシュに決めてくれた。
そして、恒例の連続拳挙げを50回しようという流れになるも、森重が“段取り的にはもう1曲やったほうがいいだろ”ということで「GLORIA」がスタート。
やはり、この曲がないとZIGGYのライブは終われない。この夜、観客もいちばんの大声で歌い、バンド全員も最高のテンションでプレイ。最後に、あらためてメンバーと観客全員が50回、拳を突き上げてライブは幕を閉じた。

_MG_0546.jpg終わってみれば、なんと約3時間で全30曲。
30周年を機に森重一人で再始動したZIGGYだが、ムードメーカーのCHARGEEEEEE....をはじめ、一体感と高い演奏力を伴った現在の体勢は、ロック・バンドらしいロック・バンドが減ってきている2018年という時代背景を考えると、最高の形になりつつあると言えるのではないだろうか。
なお、ツアーは現在も続いていて、2019年のライブも続々と発表されている。ZIGGYの“ROCK SHOW”に、ぜひ足を運んでいただきたい。
また、2019年には結成35周年を迎えるZIGGY。そんな来年も、活発な動きを見せてくれるに違いない。そんな確信を抱かせる一夜だった。

_MG_7156.jpgZIGGY『TOUR2018 ROCK SHOW』
2018年11月24日(土)TSUTAYA O-EAST
<ライブ:サポートメンバー>
カトウタロウ(G.)、Toshi(Ba.)、CHARGEEEEEE...(Dr.)、今井 隼(kb)

【セットリスト】
01. この夜の向こうへ
02. ROCK SHOW
03. その引き金を引け
04. 銀のバレット
05. CELEBRATION DAY
06. うたた寝の途中
07. 最後の声が途切れるまで
08. STEP BY STEP
09. 君をのせて
10. Jealousy
11. 時の流れる音を聞けば
12. TOKYO CITY NIGHT
13. 蒼ざめた夜
14. WONDERFUL FEELING
15. 逃避行
16. I'M JUST A ROCK'N ROLLER
17. Don’t Stop The R&R Music
18. I CANNOT GET ENOUGH
19. まだ見ぬ景色が見たくて
20. SNAKE HIP SHAKES
21. DON'T GET ME DOWN
22. La Vie en Rose
23. 踊らされたくないのなら
24. TEENAGE LUST
[ENCORE-1]
25. 君の笑顔より美しい花を知らない
26. STAY GOLD
[ENCORE-2]
27. 時空の旅
28. LET ME GO R&R
[ENCORE-3]
29. EASTSIDE WESTSIDE
30. GLORIA

商品情報

ROCK SHOW

2018年10月24日(水)発売
PECF-3214 / 価格:¥3,240(税込)
発売元:SPACE SHOWER MUSIC

amazon iTunesStoreで購入

【収録曲】
01. Opening
02. ROCK SHOW
03. その引き金を引け
04. この夜の向こうへ
05. 逃避行
06. 銀のバレット
07. 時の流れる音を聞けば
08. WONDERFUL FEELING
09. DON’T GET ME DOWN
10. LET ME GO ROCK’N’ROLL
11. 時空の旅
12. 友の待つ空へ

Live Info.

ZIGGY ニューアルバム『ROCK SHOW』リリースイベント
CD SHOP インストア サイン&握手会

2018年12月1日(土)13:00〜 タワーレコード名古屋パルコ店
2018年12月5日(水)19:00〜 タワーレコード梅田NU茶屋町店
2018年12月8日(土)13:00〜 タワーレコード広島店
2018年12月16日(日)13:00〜 タワーレコード仙台パルコ店
2018年12月21日(金)19:00〜 タワーレコード福岡パルコ店
2018年12月27日(木)18:30〜 銀座山野楽器本店

ZIGGY TOUR 2018『ROCK SHOW』
2018年11月1日(木)新横浜 NEW SIDE BEACH!!
2018年11月3日(土)静岡 Sunash
2018年11月4日(日)四日市 Club roots
2018年11月9日(金)高知 X-pt.
2018年11月10日(土)神戸 VARIT.
2018年11月15日(木)札幌 KRAPS HALL
2018年11月17日(土)函館 Club Cocoa
2018年11月24日(土)東京 TSUTAYA O-EAST

2018年11月30日(金)名古屋 SPADE BOX
2018年12月2日(日)金沢 GOLD CREEK
2018年12月6日(木)大阪 BIG CAT
2018年12月7日(金)広島 セカンドクラッチ
2018年12月14日(金)HEAVEN’S ROCK 宇都宮
2018年12月15日(土)仙台 CLUB JUNK BOX
2018年12月22日(土)熊本 DRUM Be-9 V2
2018年12月23日(日)博多 DRUM Be-1

ZIGGY TOUR ROCK SHOW season1.8
2019年3月29日(金)新横浜 NEW SIDE BEACH!!

ZIGGY ROCK PARTY
2019年5月4日(土)新宿 BLAZE

ZIGGY TOUR ROCK SHOW season2
2019年4月5日(金)札幌 KRAPS HALL
2019年4月7日(日)帯広 MEGA STONE
2019年4月12日(金)博多 DRUM Be-1
2019年4月14日(日)大分 DRUM Be-0
2019年4月19日(金)広島 Cave-Be
2019年4月21日(日)松江 AZTiC canova
2019年4月24日(水)金沢 GOLD CREEK
2019年4月26日(金)大阪 BIG CAT
2019年5月10日(金)神戸 VARIT.
2019年5月12日(日)名古屋 SPADE BOX
2019年5月24日(金)東京 Zepp DiverCity Tokyo
※会場により入場時に別途ドリンク代必要

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