“家事シェア”を応援するパナソニックは2018年11月5日、東京・秋葉原で「家事がはかどる音楽」の完成発表会を開催した。楽曲の制作を人気ガールズバンド・CHAIに依頼。環境音楽家で京都精華大学教授・小松正史氏のアドバイスのもと、気分をポジティブに替えて「家事のモチベーションが上がる」音楽ができあがったという。
パナソニックでは、現代人の「仕事」「家事」「子育て」に忙しい毎日に対し、「家電と家事をシェアして、ゆとりをつくろう。」というキャッチコピーのもと、“家事シェア”を展開している。
このほどパナソニックがまとめたライフスタイル調査の第2弾「家事の分担と夫婦関係」では、家事に対するモチベーションとして「やる気が出ない」「気分が乗らない」といった悩みが上位に挙がっていることを重要視。さらに家事のやる気を高めるために「音楽をかけながら家事を行う」(40.5%)ことに注目し、「家事がはかどる音楽」の制作を決めたという。
そこで白羽の矢を立てたのが、日本国内だけでなくイギリスやアメリカなど海外でもデビューを果たしている4人組の人気ガールズバンド・CHAI。彼女たちの「コンプレックスはアートなり」という創作活動の源が、ネガティブをポジティブに替える“家事シェア”のコンセプトとマッチしていることから、楽曲制作の依頼に至ったという経緯があるという。
発表会の壇上に登場したCHAIのメンバーは、今回制作した楽曲『GREAT JOB』について「タイトルについては、家事って仕事の合間にやるものだと思われているけど、実は家事も“すごい仕事”なんだよねという意味。家事をやっている人を“褒めてあげたい”という気持ち」とコメント。
続けて「この曲はCHAIなりに“攻めた”曲。ふだんやりたくない家事をやりたくなるような、ポジティブに替える曲になったので聴いて!」と締めくくった。
今回の「家事がはかどる音楽」制作には、環境音楽家で京都精華大学教授・小松正史氏のアドバイスが反映されている。CHAIに続いて登壇した小松氏は『GREAT JOB』について「頭に残るメロディ」「リズムの速さ」「イントロの耳引き」「エンディング」という4つのアドバイスをしたという。
実際に『GREAT JOB』を既婚男女10名に聴きながら、音楽がある状態とない状態で家事をやってもらったところ、すべての項目で「家事がはかどる音楽」を聴きながらやったほうがポジティブという結果となったという。
小松氏は「“家事シェア”に音楽という考え方に、深く共感できました。今回、4つのアドバイスをさせていただきましたが、音楽の評価という難しいジャンルでの検証で、このような結果になるのは珍しく、非常に素晴らしいと思います」と話した。
最後にパナソニックのイノベーション推進部・中野勲主幹が「11月22日の“いい夫婦の日”に、この『GREAT JOB』を聴きながら、ご夫婦で家事を楽しんでいただきたい」と発表会を締めくくった。