来たる3月23日に、フルアルバムとしては2年ぶりとなる待望のニューアルバム『Planless Perfection』をリリースするHello Sleepwalkers。本作は、彼らが昨年行った実験的ワンマンツアー『Quintet Laboratory』の集大成というべき作品になっているのだが、その最後の仕上げの“実験”として、雑誌『MUSICA』との共同イベント『Hello Sleepwalkers × MUSICA "Planless Perfection"先行爆音試聴会』が、3月13日Red Bull Studios Tokyo Hallにて開催された。

 

扉を開ければそこは、間接照明が優しく包み込む、洗練された癒しの空間。いつもライブハウスで感じる熱気とはひと味違う、厳かな空気がフロアに広がっていた。そして、『MUSICA』の有泉編集長に呼び込まれ登場したメンバー達は、「今回のアルバム、すげえかっこいいヤツができました！リリースよりも前にみんなに大きい音で聴いてもらって、細かい音や言葉などを発見しながら楽しんでもらえたらと思います」（シュンタロウ）と企画趣旨を説明すると、各々、ようやく完成した自信作の聴きどころについて強気にコメント。レコーディング作品を同じ空間でリスナーと共有するという初めての試みに期待を募らせ、ナルミの元気いっぱいの一声で爆音試聴会はスタートした。

 

 

メンバーが後方で見守る中、民族音楽とSFテイストを融合したようなインストナンバー『レトリック』から幕を開けた、アルバム『Planless Perfection』。地上と水中の距離感をファンとバンドの距離にリンクさせて描いた『水面』、音楽から逃げたくなった時に自然と生まれたという素直なミディアムナンバー『夜明け』、最強にトリッキーな展開でリスナーを未知の世界へ連れていく『2XXX』……そんな、次から次へと変幻自在に表情を変える爆音を全身に浴びながら、1音1音を聞き逃さないように、歌詞を真剣に読みつつ、座ったまま静かに体を揺らすファンの姿がじつに新鮮だった。

 

また、アルバムタイトルの通り『設計図のない完成形』というスタンスで制作され、結果として物語の様に形を成したという本作は、シュンタロウ曰く“コンセプトを考えず、今5人が何をしたら1番楽しさを伝えられるかに目を向けて、真っ新なところから作ったアルバム”。それゆえ、今回はメインコンポーザーの彼に加えて、タソコ（『Stand-alone』『Jamming』作曲）とマコト（『ハーメルンはどのようにして笛を吹くのか』作曲）も作曲に参加し、各々が自分の曲を完成させるのではなく、ギター1本1本を入れていくところからみんなで一緒に作り上げるというスタイルに挑戦。試聴後に行われた有泉編集長とのトーク＆リスナーからの質疑応答タイムでは、そういった収録楽曲の制作エピソードが多数語られ、一見無謀とも思えるほど難解な楽曲でさえ器用にまとめ、唯一無二の景色を作り上げるHello Sleepwalkersの本質に触れた、貴重なひとときとなった。

 

 

試聴会の中でも話題に上がり、Vo/Gtシュンタロウが「何回聴いても発見のある面白い曲。自分以外がこれを作ってきたら多分嫉妬する」と語った楽曲「2XXX」の緊急先行配信も当日発表され、本日よりitunesでの全曲試聴も解禁。初の全国ツアーとなる「Hello Sleepwalkers 2016 “Planless Perfection”」のチケットtwitter先行も先程開始され。遂に全貌を表した「Planless Perfection」。アルバム発売まで期待が膨らむばかりだ。（写真提供：A-Sketch）

 

■一般発売:2016.04.10（日）

初の全国8か所ワンマンライブツアー決定！

5/21（SAT）　広島 CAVE-BE

5/22（SUN）　福岡 DRUM SON

6/4（SAT）　北海道・札幌 COLONY

6/5（SUN）　宮城・仙台 MA.CA.NA

6/11（SAT）　新潟 CLUB RIVERST

6/18（SAT）　大阪・梅田 CLUB QUATTRO

6/19（SUN）　愛知・名古屋 CLUB QUATTRO

6/25（SAT）　東京・赤坂 BLITZ