Rooftop ルーフトップ

REPORT

トップレポート【ライブレポート】RollingStone presents CIRCUS、いとうせいこう、KOHH、AKLO、SALU、stillichimiyaによる世代を超えたパフォーマンスで大成功!!!

【ライブレポート】RollingStone presents CIRCUS、いとうせいこう、KOHH、AKLO、SALU、stillichimiyaによる世代を超えたパフォーマンスで大成功!!!

2015.06.03

雑誌「ローリングストーン日本版」主催のヒップホップイベント、RollingStone presents CIRCUSが、5月31日に東京恵比寿・LIQUIDROOMで開催された。

ステージには時代のスターの象徴でもあるRollingStoneの巨大なロゴが配置され、日本語ラップシーンを牽引する5組のアーティストが熱いパフォーマンスを披露した。
 
<stillichimiya>
 
stillichimiya01.jpeg
stillichimiya02.jpeg
1組目のアクトは、昨年結成10 周年を迎えたstillichimiya。アルバム『死んだらどうなる』が、ストーリー仕立てのMVと共に話題を呼んだ5人組が、コミカルなスキットを交えたパフォーマンスで会場を笑いの渦に巻き込んだ。ショーは、Mr. 麿がダース・ベイダー(Big Ben)に監禁されるという設定でソロを交えて進行。中盤の陽気なレゲエ「うぇるかむ」で全員が揃い、タイトル通りオーディエンスをショーに迎え入れた。Mr.麿は、仲間に試されていたとうオチの後、「よし、ここからが本番だ!」のかけ声でラストの「ズンドコ節」に突入。息の合ったマイクリレーを披露した。
 
【セットリスト】
M1.いったりきたりブルース
M2.サーキットシティー
M3.うぇるかむ
M4.Time is money
M5.シャドウダンス
M6.ズンドコ節
 
<SALU>
 
salu01.jpeg
salu02.jpeg
次のアクトは、新世代ラッパーとしてジャンルを超えて熱い視線を浴びるSALU。「今日はたくさんの怪物が出てくると思うけど、ここからは僕の時間です」との自己紹介とともに登場し、ジューシー・J、ウィズ・カリファ、タイ・ダラー・サインによる「Shell Shocked」のビートジャックでショーをスタートした。
王道のパーティーチューン「WEEKEND」でフロアを揺らしたかと思えば、切ないメロディに乗せて失恋を歌った「INSOMNIA」では歌声とフリースタイルを披露するなど、バラエティに富んだセットでエンターテイナーとしての手腕を見せつける。ラストはメジャーデビューを果たしたミニアルバム『In My Life』のタイトル曲でビシリと締め、ステージを後にした。
 
【セットリスト】
M1.SHELL SHOCKED
M2.STUDIO LIFE
M3.WEEKEND
M4.GOODTIME
M5.INSOMNIA
M6.I GOTTA GO
M7.IN MY LIFE
 
<いとうせいこう>
 
seiko01.jpeg
seiko02.jpeg
3組目はオータコージ(ドラム)とDJ BAKU(ターンテーブル)を従えた、いとうせいこう。シュガーヒル・ギャングの「Apache」やアイズレー・ブラザーズの「That Lady」などのクラシックスにのせ、アルバム『MESS/AGE』からタイトル曲、「マイク一本」、「噂だけの世紀末」と、超名曲を立て続けに披露した。ハイライトはドラムを交えてのセッション。言葉の芸術家、いとうせいこうが緊張感溢れるポエトリー・リーディングでヒップホップの歩みと意義を説き、会場が神聖な空気に包まれる。「悪の衝動があるならば、善の衝動もあるはずだ。善のネーションよ、応答せよ」力強く語りかけ、アートと思想としてのラップの側面を見せつけた。
 
【セットリスト】
M1.MESS/AGE
M2.マイク一本
M3.噂だけの世紀末
M4.ヒップホップの初期衝動
M5.ヒップホップの経年変化
M6.東京ブロンクス
 
<AKLO>
 
aklo01.jpeg
aklo02.jpeg
続いて登場したのは、昨年リリースしたセカンドアルバム『The Arrival』がiTunesの間最優秀アルバムを受賞した、気鋭のラッパーAKLO。デルフォニックスの「Ready or Nor Here I Come」をサンプリングしたタイトル曲のイントロが流れると、オーディエンスが一気に沸き立った。「Turn Up」、「New Days Move」とノンストップで続け、日本語と英語を自在にあやつりながら会場を一気にサザン・ヒップホップのノリに持っていく。続く「RGTO」ではステージにSALUを呼び戻し、盛り上がりは頂点に。オーディエンスからも大合唱が起こる。鋭いまなざしが印象的なバイリンガル・ラッパーは、パワフルなパフォーマンスで会場を前向きなエネルギーで満たした
 
【セットリスト】
M1.the arrival
M2.turn up
M3.new days move
M4.RGTO feat.SALU
M5.time bomb
M6.heat over here
M7.red pill
M8.butterfly
M9.your lane
 
<KOHH>
 
KOHH01.jpeg
KOHH02.jpeg
ヘッドライナーはKOHH。フューチャリング・アーティストとして参加したKeith Apeの「It G Ma」をバックに、大歓声に包まれながら登場した。上辺だけの個性を批判した「Fuck Swag」では中指を立てて観客を煽りまくり、ヘビメタばりの激しいヘッドバンギングを交えたパフォーマンスでオーディエンスを圧倒する。続いて、成功を目指す前向きな気持ちをラップにした「飛行機」や「I’m Dreaming」、飛躍のきっかけともなった「Junji Takada」などの人気曲を披露。天性のカリスマは、宗教的といえるほどの盛り上がりでイベントのトリを飾った。ラストには小学生ラッパーとして話題を呼んだ実弟LIL KOHHも登場し、会場を和ませた。
 
HIP HOPシーンに一石を投じ大盛況に終わったRollingStone presents CIRCUSの第2弾は、11月6日(金)、東京渋谷・duo MUSIC EXCHANGEで開催予定。
 

【セットリスト】
M1.It G Ma
M2.飛行機
M3.Fuck swag
M4.Junji Takada
M5.ビッチのカバンは重い
M6.my last heart break
M7.I’m dreamin
M8.貧乏なんて気にしない
M9.LOVE
M10.高校
M11.Young forever
M12.湾岸
 
 
 
 

 

 

このアーティストの関連記事

RANKINGアクセスランキング

データを取得できませんでした

休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻