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【ライブレポート】6月2日(日)新木場STUDIO COAST"[NOID] FESTIVAL 2013"

2013.07.03

IMG_3201.jpg[NOID] FESTIVAL 2013
2013年6月2日(日)新木場STUDIO COAST
BAND:EGG BRAIN / G-FREAK FACTORY / MAN WITH A MISSION / Northern19 / 3style / SUPER BEAVER
DJ:ACKY(HOMIES/横浜CLUB Lizard) / KTR(JMS/Deviluse) / TAKA(RUDIE'S) / YUMA(eggman)
MC:LIONHEAD

※写真はクリックで拡大出来ます。
(PHOTO BY:HayachiNKohei Suzuki)


 shibuya eggmanスタッフ・YUMAが主催するイベント“[NOID] FESTIVAL 2013”が、6月2日に新木場STUDIO COASTで行なわれた。出演はMAN WITH A MISSIONEGG BRAING-FREAK FACTORYNorthern193styleSUPER BEAVERという錚々たる並び。もちろんチケットはソールドアウト!!
 

 超満員の中、1バンド目の3styleでイベントは幕を開けた。強烈な音を畳みかけ、いたるところでモッシュやダイブが起こり、一瞬にしてエネルギーが沸点に達したフロア。この中で次に出演するSUPER BEAVERはどんなライブを見せてくれるのか。
 

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 Rooftopの読者のみなさんならバンド名だけでも聞いたことがあるだろう、SUPER BEAVER。溢れ出る思いを言葉にし、彩り豊かな表情を持った“歌”を歌う、渋谷龍太(Vo)、柳沢亮太(Gt)、上杉研太(Ba.)、藤原広明(Dr.)による4人組ロックバンド。このイベントの中ではちょっと異色な存在かもしれない。そこでビーバーの4人はどれだけの人を惹きつけることができるだろうか。3styleからのセットチェンジ中のDJでよりフロアが熱くなった中、ビーバーの4人が登場した。柳沢のギターがポローンと鳴り響く。ここで、ビーバーがいつもの自分たちのライブスタイルを崩さずにステージに挑むんだということを確信した。1曲目の『それでも世界が目を覚ますのなら』で、じっくりと歌を聴かせる。フロアは、このイベントの中ではちょっと違う存在に最初は戸惑っているようだ。さっきのように、フロアのいたるところからコブシが上がるとか、モッシュが起こるとかはない。歌い終わったところで渋谷は、「異端児なのは重々承知の上です。音楽を楽しむことをあなたならわかってくれると思って歌いに来ました」と。
 

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 続けて『ヒカリ』や『東京流星群』といったテンポの良い曲を演奏。ビーバーを見るのが初めてというお客さんが大半だと思うが、その中でも彼らの新機軸であるシンガロング系の『東京流星群』では、フロアに少しずつ手があがり、手拍子が起こっている。彼らの思いが込められた、真っ直ぐな“歌”と音は次第にフロアに浸透していったようだ。『ルール』を歌い終わったところで、渋谷が「メンツを見て、俺らじゃ転がれねぇぜって思ったんだけど、YUMAは俺らをここにぶちこんで、ジャンルとか隔たりなんて関係ないんだって、それを実現しようとしているかもと思った。かっこいいものはかっこいいんだって。そのYUMAの生き方を尊敬した。だからやってみようと思ったんだ」と。私もYUMAくんにイベントに誘ってもらった時に、「ビーバーならこの中でもすごいもの見せてくれますよ!」と彼は言っていた。その思いが充分に伝わったから、この出演者の中でビーバーがどんなステージをやるのか見たかったのだ。ラストはいつものライブでは定番の『まわる、まわる』を演奏。彼らにとってはほぼアウェイのようなイベントではあったが、何千人もの人が彼らの音楽に耳を傾け、ステージを食い入るように見つめ、いつのまにか自然と手拍子が起こり、あの時にYUMAくんが言っていた「ビーバーならやってくれる」と確信と期待がこもった言葉や、4人が丁寧に紡いだ歌と曲は、たくさんの人に届いたのだと感じた。「短い時間だったけど、歌えて良かったです」と最後に渋谷が言ってステージを降りる時には、フロアは盛大な拍手に包まれていた。彼らなら、ジャンルの壁とかをぶち壊してくれることが出来るんだと改めて思えるステージだった。

_MG_9563.jpg 続いて登場したNorthern19では再びフロアはモッシュの渦となり、G-FREAK FACTORYは日本語の力強い歌を聴かせ、EGG BRAINはフロアが脈を打つように盛り上がり、YUMAのDJをはさみ、トリはMAN WITH A MISSION。フロアにはこの日最大級とも言える歓声が起こっていた。1曲目の『FLY AGAIN』からラストの『Get Off of My Way』まで、ステージからのエネルギーとフロアのエネルギーが激しくぶつかり合う白熱のライブだった。アンコールは「YUMAに捧げます」と、『TAKE ME HOME』と『NEVER FXXKIN' MIND THE RULES』の2曲を披露し、大団円で幕を閉じた。

 YUMAの人柄と、熱意、そしてそれに応えた出演者と集まっていたたくさんの人の思いが交錯して出来上がった素晴らしいイベントだった。(text:やまだともこ/Rooftop編集部)

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