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坂本龍一の最後の3年半の軌跡を「日記」で辿るドキュメンタリー『Ryuichi Sakamoto: Diaries』、台湾出身の漫画家・イラストレーターの高 妍(Gao Yan)が描き下ろしたイラストが公開

2025.11.18

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世界的音楽家・坂本龍一の最後の3年半の軌跡を辿ったドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: Diaries』【監督:大森健生/11月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開】を一足先に鑑賞した、台湾出身の漫画家・イラストレーターの高 妍(Gao Yan)が本作のために描き下ろしたイラストが公開された。

世界的音楽家・坂本龍一。彼は、命の終わりとどう向き合い、何を残そうとしたのか

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© “Ryuichi Sakamoto: Diaries” Film Partners

2023年3月に、この世を去った稀代の音楽家・坂本龍一。その最後の日々は、自身の日記に克明に綴られていた──。
ガンに罹患して亡くなるまでの3年半にわたる闘病生活とその中で行われた創作活動。目にしたもの、耳にした音を多様な形式で記録し続けた本人の「日記」を軸に、遺族の全面協力のもと提供された貴重なプライベート映像やポートレートをひとつに束ね、その軌跡を辿ったドキュメンタリー映画が完成した。

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© “Ryuichi Sakamoto: Diaries” Film Partners
 
日記の朗読を務めるのは、生前親交のあったダンサーで俳優としても活躍する田中泯。
本作は、24年にNHKで放送され大きな反響を呼んだ『Last Days 坂本龍一 最期の日々』をベースに、未完成の音楽や映像など映画オリジナルとなる新たな要素を加えて制作。映画館ならではの音響と空間でこそ鑑賞すべき映画作品として誕生した。

坂本龍一の音楽に魅せられた、台湾出身の気鋭漫画家から描き下ろしイラストが到着

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© “Ryuichi Sakamoto: Diaries” Film Partners

日本の文化を通じて新たな世界に出会い、音楽や物語に触れるなかで成長していく少女を描いた鮮烈なデビュー作『緑の歌 - 収集群風 -』や、交換留学生として台湾から沖縄に行くことになった少女を描く『隙間』などで知られる、台湾出身の漫画家・高妍(Gao Yan)。
日本の音楽やカルチャーから強い影響を受け、坂本龍一の音楽にも魅了されてきたという高が、本作をいち早く鑑賞。「理想の音」を生み出そうと、最後まで情熱を貫いた坂本龍一の姿から受け取った想いを、オリジナルのイラストとして描き下ろした。2枚のイラストには、音楽と向き合う坂本龍一の日常の風景が描かれ、ピアノの旋律や音の余韻が聴こえてきそうなあたたかいタッチの作品となっている。
 

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高 妍(Gao Yan)が描き下ろしたイラスト|©Gao Yan 2025

高 妍 Gao Yan(漫画家・イラストレーター)コメント

雨が屋根を打ち鳴らす音は、まるで軽快なワルツのようです。
幕引きさえも、なんて優雅だったのでしょう。
あなたのいない世界はとてつもなく寂しい、けれど、あなたの音楽がある。
そんな私たちはなんと幸運なのでしょう。
静寂の後に残るのは、果てしない余韻と耳鳴り。
 
【高 妍 Gao Yan|プロフィール】
1996年、台湾・台北生まれ。 台湾芸術大学視覚伝達デザイン学系卒業、沖縄県立芸術大学絵画専攻に短期留学。イラストレーター・漫画家として、台湾と日本で活動。村上春樹の『猫を棄てる 父親について語るとき』(文藝春秋)で装画と挿絵を担当。主著に『緑の歌 - 収集群風 -』、『隙間』(以上KADOKAWA)などがある。その他の作品に、『四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』(新潮社)の装画・挿画を担当。
 

商品情報

映画『Ryuichi Sakamoto: Diaries』

坂本龍一

朗読:田中泯
監督:大森健生
製作:有吉伸人 飯田雅裕 鶴丸智康 The Estate of Ryuichi Sakamoto
プロデューサー:佐渡岳利 飯田雅裕
制作プロダクション:NHKエンタープライズ
配給:ハピネットファントム・スタジオ コムデシネマ・ジャポン
2025/日本/ カラー/16:9 /5.1ch/96分/G
© “Ryuichi Sakamoto: Diaries” Film Partners

11月28日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

【Synopsis】命が尽きるその瞬間まで音楽への情熱を貫き、創作し続けた坂本龍一。本人が綴った「日記」を軸に、遺族全面協力のもと提供された貴重なプライベート映像やポートレート、未発表の音楽を交え、稀代の音楽家の最後の3年半の軌跡を辿る。今なお国も世代も超えて我々の心を掴み続ける坂本龍一は、命の終わりとどう向き合い、何を残そうとしたのか──。誰しもの胸に迫るドキュメンタリー映画が完成した。

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