東北ユースオーケストラが、マロの愛称で知られるヴァイオリン奏者、篠崎史紀が理事を務める音楽団体「Music Force」と業務提携でタッグを組むことが決まった。

 

東北ユースオーケストラは2013年に始動した坂本龍一が音楽監督を務め、楽団員は東日本大震災で被災した岩手県、宮城県、福島県出身及び在住の小学生から大学生で構成されたオーケストラ。プログラム（演奏）ごとに楽団編成を変えながら活動を続け、今期で11期を迎える。

 

今回の提携とともに篠崎史紀を東北ユースオーケストラのアーティスティック・パートナーとして迎え、坂本龍一監督が音楽に注いだ創造の精神を継承。篠崎史紀が持つ演奏家としての豊かな経験と“奏でる力”を融合。次世代の子どもたちにより豊かな音楽教育と舞台経験を提供していく。

 

▲篠崎史紀｜©︎ 井村重人

 

東北ユースオーケストラと「Music Force」提携により、篠崎史紀をはじめとする「Music Force」の指導者陣がパート別練習を担当し、国際水準の表現力を育成。講話やワークショップ等を通じて学びの場を拡張していく。毎年3月の定期演奏会に加え、将来的には海外公演や国際交流プログラムへと発展させていく。地域に根差した音楽学習の場「音楽寺子屋」プログラムを設け、社会とつながる教育モデルを展開していくとのこと。

 

東北ユースオーケストラとMusic Force両団体は、教育・芸術・国際交流を三本柱とし、東北から世界へ羽ばたくユースオーケストラとして活動を広げていく。

日時：2025年10月4日（土）13:30〜16:30

会場：福島市・福島民報ビル ロイヤルホール

参加費：大人1,000円 / 学生：無料

 

マロ氏による音楽寺子屋“守破離”

＜プログラム＞

① マロ氏による公開レッスン

受講生：東北ユースオーケストラ団員による弦楽五重奏

課題曲：ベートーベン作曲  交響曲第5番「運命」

② マロ氏による「お話寺子屋」

子供の親と教師による音楽教育をテーマとした座談会

③ 受講生のよるレッスン成果発表会