2018年4月にリリースされたゴーグルズのトリビュート・アルバム『MAGICAL MYSTERY COVERS』に参加した11組のカバー楽曲が、7インチ・アナログ・シングルとして11月4日にアトリエてらたレコードよりリリースされる。

 

ゴーグルズはビートルズが好き過ぎて、限りなくホンモノに近い絶妙なハズしのオリジナル曲（?!）を発表し続ける博多在住のバンド。

曲中、随所にニヤリとさせるエッセンスを盛り込む技は、ビートルズ愛に溢れ、パスティーシュの枠を超えているとミュージシャンや音楽マニアに熱烈に支持されてきた。

ビートルズの公認パロディ・バンドとして一世を風靡したイギリスのラトルズになぞらえて、「博多のラトルズ」とも呼ばれる。

 

『MAGICAL MYSTERY COVERS』は、ゴーグルズをこよなく愛するミュージシャン11組が参加して、2018年4月1日にリリースされたトリビュート・アルバム。収録曲及びアーティストは以下の通り。

 

加藤ひさし（THE COLLECTORS）は“I Call Your Name”と“I Want To Hold Your Hand”を絶妙にミックスさせたテイストの「抱きしめてみたい I wanna call your name」。

 

2025年6月に行なわれたゴーグルズ東京公演にゲストで参加した伊藤銀次は、“涙”ならぬ「成田の乗車券　Ticket To Tokyo 」で参加。

 

ボーカルのEJ GOOGLEと20年以上の親交がある奥田民生は、かの“Twist And Shout”に近いようで遠い「ツイット・アンド・チャット Twitt And Chatt」をカバー。

 

父親がゴーグルズのメンバーと知り合いだという藤原さくらは、“All I've Got to Do”から“got”が抜け落ちた「本来ならDo All I Have To Do」。

 

“恋におちたら”の邦題で知られる名曲を“恋”ならぬ“下位”に替えた「下位に落ちたら IF I FAIL」は、ゴーグルズ・ファンを自称し、博多で共演も果たしたTHE BOHEMIANSが演奏。

 

GOING UNDER GROUNDは“HELP”から“P”が減った「減る Hell」に、自分たちが思いつくネタも加え、もはや元曲が何だかかわからないぐらい絶妙に昇華。

 

ゴーグルズのファースト・アルバム“マジカル・ミステリー・チューンズ VOL.1”（2013年）をプロデュースしたホッピー神山は、自身が関わった「プリーズ・フリーズ・ミー Please Freaze me」を。

 

ビートルズ初来日の1966年をグループ名に冠した1966カルテットは、“ガール”ならぬ「ボーイ Boy」をインストゥルメンタルでカバー。

 

地元・福岡でゴーグルズと何度か対バンしているキノコホテルは、“FINE”ならぬ「アイ・フィール・ワイン I FEEL WINE」を選曲。

 

ゴーグルズのメンバーとは同郷の百々和宏（MO'SOME TONEBENDER）は、“ベートーベン”ならぬ「バームクーヘンをお裾分け ROLL OVER BAUMKUCHEN」を。

 

ベースのJJ.ゴーグル（2024年逝去）がサポートを務めていた縁で参加した永井真理子は、“HEY JUDE”ならぬ「ヘイ・ドロイド HEY DROID」をゴーグルズとは違った解釈でカバー。

 

いずれのアーティストも、元ネタが透けて見えるゴーグルズの名（迷）曲を各々の解釈でカバーしている。

それぞれのカップリング（B面）にはゴーグルズが演奏したカバーの元曲を収録し、スプリット・シングルとしてリリースされる。

 

さらに『MAGICAL MYSTERY COVERS』に収められてない新曲のシングルも発売。

演奏はゴーグルズ東京公演（2025年6月）にゲストで参加した杉真理がゴーグルズ・ナンバー（曲目未定）を新録音。

全てのシングルは、ビートルズも使っていたロンドン／アビーロードスタジオで新たにマスタリング。

ジャケットは『MAGICAL MYSTERY COVERS』のカバーを描いた日本画家・大串亮平の描き下ろし。

 

ゴーグルズ・トリビュート・アルバム『MAGICAL MYSTERY COVERS』の7インチ・アナログ・シングルは11月4日発売。12枚セット（特典付き）も同時発売。

いずれも受注生産で、ゴーグルズのメンバーが運営するアトリエてらたレコード・サイトにて予約を受付中。