株式会社三栄は、 2021年1月5日(火)に『今こそ知りたいアイヌ』を発売。 解りやすいイラストや美しいビジュアルで彩られた特集、 識者による寄稿など魅力的なページを多数収録。 日本の先住民族であるアイヌの歴史を紐解きながら、 一様ではない日本列島の多様性が見えてくる、 アイヌや古代史に興味のある方々には必読の書となっている。
北の大地の自然と歴史のなかで、 アイヌの人々は独自の言語と文化を育んできた。 そこで生まれたのが、 すべてのものに魂が宿ると考える宗教観である。 遥かなる時を経て、 やがて成立したアイヌ文化。 その深淵な世界観に触れる時、 私たちはあらためて日本列島が持つ多様性に気づかされるはずである。
存立の危機にある先住民族アイヌの文化復興と発展を目指すナショナルセンターとして、 2020年7月に北海道・白老町にオープンした「ウポポイ(民族共生象徴空間)」。 広々とした敷地は「国立アイヌ民族博物館」「国立民族共生公園」「慰霊施設」で構成されており、 アイヌ文化の多彩な魅力に触れることができる国立施設となっている。
第1章 北の縄文とアイヌの歴史
12~13世紀頃に成立したといわれているアイヌ文化。 では、 それ以前の古代の北海道はどのような姿をしていたのだろうか。 本州とは異なる、 もうひとつの日本列島の歴史とは?
第2章 深淵なるアイヌの文化
カムイに見守られながら生きてきたアイヌの人々。 厳しい自然のなかで育まれた言葉と知恵、 技術は、 今もなお北の大地に息づいている。 現代を生きる私たちに、 それらが語りかけてくるものとは?
イラストとアイヌ語で感じる
伝統的なアイヌの暮らし
アイヌ民族の人々は、 何を生業として暮らしていたのか。 暮らしのなかで育まれた知恵やわざは“言葉”として今に伝わっている。
第3章 受け継がれるアイヌゆかりの地を訪ねて
アイヌ文化が色濃く残る平取町の二風谷や、 和人とアイヌが協働してきた阿寒湖のアイヌコタンなど北海道各地でアイヌ文化が伝えられている。 それぞれの取り組みや博物館などの施設を一挙紹介する。
北の古代史やアイヌ文化を伝える
北海道の博物館&資料館 厳選ガイド18
函館や札幌、 旭川など地域ごとの特色を反映した博物館や資料館。 貴重な資料や工夫あふれる展示を楽しみたい。