「NEWS」メンバーとしての芸能活動と作家生活を両立させている加藤シゲアキ。 前作『チュベローズで待ってる』からおよそ3年ぶりとなる新作長編「オルタネート」が、 今年11月19日(木)、 新潮社から刊行されることが決まった。
「オルタネート」は、 加藤が初めて小説誌に連載した長編小説だ。 第1回が掲載された『小説新潮』2020年1月号には発売前から予約が殺到。 ネット書店を中心に売切れ店が続出し、 発売4日目となる1月24日(火)には5,000部の緊急重版が決定した。 1947(昭和22)年9月創刊の『小説新潮』では、 記録の残るこの60年余で「初の重版」となった。
連載は8月21日(金)発売の『小説新潮』9月号で最終回を迎えたが、 そのドラマチックな展開には、 回を重ねるたび読者から多くの期待・共感の言葉が寄せられてきた。 さらに、 作家や書評家からは、 こんなコメントも……。
◆著者と読者が、 この先、 何度も立ち返る里程標のような作品になるだろう。 【恩田陸(直木賞作家)】
◆自分を晒し、 晒される今の10代の苦しさとたくましさに胸をえぐられる。 一作ごとに成長する著者の新たな境地。 【瀧井朝世(ライター)】
◆本作において「運命」という言葉は、 「運命」という考え方を否定するために使われる。 「運命の相手」なんてものは、 いない。 君でいいんだ。 君がいいんだ! 文芸シーンの最前線へと躍り出る、 完全なる最高傑作。 【吉田大助(書評家)】
加藤シゲアキ・コメント
「生徒」だった頃の光景が薄れないうちに書かなければと思っていました。 創作なのに、 これは間違いなく僕の物語です。
商品情報
「オルタネート」
発売予定日:11月19日(木)/予定頁:368頁/判型:四六版ハードカバー
高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須のウェブサービスとなった現代。 東京にある円明学園高校で、 3人の若者の運命が、 交錯する。 調理部部長で品行方正、 しかし、 あるトラウマから人付き合いにコンプレックスを抱える蓉(いるる)。 母との軋轢を機に、 絶対真実の愛を求め続けるオルタネート信奉者の凪津(なづ)。 高校を中退し、 かつてのバンド仲間の存在を求めて大阪から単身上京した尚志(なおし)。 出会いと別れ、 葛藤と挫折、 そして苦悩の末、 やがて訪れる「運命」の日。 3人の未来が、 人生が、 加速する――。 悩み、 傷つきながら、 〈私たち〉が「世界との距離をつかむまで」を端正かつエモーショナルに描く。 圧倒的な筆致で紡がれた、 運命と選択の物語。