伝説のフリー・ミュージック・スペース「吉祥寺マイナー」に関わっていたミュージシャンや関係者の証言を元に、70年代後半から80年代前半の日本のアンダーグラウンド・ミュージックを深く掘り下げた書籍『地下音楽への招待』(剛田武・著、ロフトブックス・刊)が9月22日に発売された。
これを記念して、この本の編集・加藤彰、本に登場する園田佐登志、解説の松村正人、「吉祥寺マイナー」の常連だった松山晋也が出演するトークイベント『実写版「地下音楽への招待」〜パンクよりも自由な世界へ〜』が9月28日(水)にDOMMUNEで放送される。
時代の証言者たちが貴重な未発表音源や図版を用意しながら語る内容は必見だ。イベントの番組視聴・観覧希望など詳細はこちら。
また、10月16日(日)にはネイキッドロフトにて『「地下音楽への招待」刊行記念イベント』も開催。宮沢章夫と山崎春美をゲストに迎え、こちらも充実したトークイベントになりそうだ。
商品情報
地下音楽への招待
著者:剛田武
体裁:A5判/並製/424頁/特典CD付(18曲76分 未発表音源収録)
定価:3,000円+税
編集・発行:LOFT BOOKS
2016年9月22日(金)発売
1978年、吉祥寺に開店した一軒のジャズ喫茶は、その一年後「Free Music Box」を名乗り、パンクよりもっと逸脱的(パンク)な音楽やパフォーマンスが繰り広げられるスペースとなっていく──「Minor Cafe」として海外でも知られるようになったこのジャズ喫茶「吉祥寺マイナー」の“伝説”は、近年とみにマニアたちの関心を惹くものとなった。しかし、そこには前史や後史、あるいは裏面史など時間的にも空間的にもさらなる広がりと深さを持った、さまざまな出来事と人物たちの「流れ」と「つながり」があったことは、あまり、否、あまりにも知られていないのではないか。本書は、幸運にもそうした現場の一端に立ち会ってきた一人の目撃者=体験者が、ミュージシャンやパフォーマー、オーガナイザーたちとの再会や対話、またメディアの再検証を通じて、あたかもパラレルワールドであったかのような「地下音楽」の世界を描き出す初めての試みである。
<本書の主な登場人物>
園田佐登志、藤本和男(第五列)、鳥井賀句(ブラックプール)、竹田賢一(A-Musik音楽評論家 『地表に蠢く音楽ども』)、白石民夫(不失者、スメラミコト、タコ)、工藤冬里(マヘル・シャラル・ハシュ・バズ)、原田淳・増田直行(陰猟腐厭)、安井豊作(映画『Rocks Off』監督)、生悦住英夫(モダーンミュージック)、山崎尚洋(『マーキームーン』編集長)、山崎春美(ガセネタ、タコ)
Live Info.
実写版『地下音楽への招待』〜パンクよりも自由な世界へ〜
70年代後半から80年代前半の日本に興った特異な音楽とその目撃者=体験者による遍歴の記録
出演:加藤彰、園田佐登志、松村正人、松山晋也 and ゲスト?
2016年9月28日(水)19:00〜21:00 DOMMUNE
※WEB上での「DOMMUNE」番組視聴については、予約なしでご覧いただけます。
※番組の視聴をご希望の方は、配信時間に「DOMMUNE」にアクセスしてください。
『地下音楽への招待』刊行記念イベント
出演:剛田武(『地下音楽への招待』著者)、加藤彰(『地下音楽への招待』編集)
ゲスト:宮沢章夫、山崎春美
2016年10月16日(日)ネイキッドロフト
OPEN 18:30/START 19:30
予約 2,500円/当日 3,000円/学割 1,500円(共に飲食代別)
※予約は店頭電話およびweb(予約フォームはこちら)にて受付中。
※学生の方は当日入場時に学生証をご提示下さい。
問い合わせ:ネイキッドロフト 03-3205-1556(16:30〜24:00)