今度は自分が救ってあげたい
写真 稲垣ルリコ
──リード曲の「なんでもない」はそれこそめちゃくちゃオルタナで、イントロの打ち込みっぽい感じとか轟音がめちゃくちゃカッコイイです。
みうら:生ドラムもありつつ、一番最初の部分だけ打ち込みのハイハットとかが入ってます。グランジとか、ヒップホップみたいなトラップっぽいのを入れていきたいなと思って作ってましたね。
──歌詞もみうらさんですよね。MVの公開時に有明さんが、すごくしんどいときに自分のために書いてくれた歌詞だと思って号泣したというエピソードを投稿されていましたが、実際そうなんですか?
みうら:いや、デモを作ったときには、有明の状況は僕もはっきりとは分かってなかったんです。サビの部分だけ「こういうの作ってみた」って送ったら全然返信返ってこなくて、「あ、良くなかったのかな?」って(笑)。「ボツなのかな?」って思ってたら5時間後ぐらいに返事返ってきて、「泣いたわ」って。刺さってたんだなと思いました(笑)。
──5時間泣いてたんですか!?
有明:いやいや(笑)、聴いてなかったんですよシンプルに(笑)。めっちゃ今の自分の状況に刺さるなと思って。いい曲だなって。それこそ『Summer days』に入れようってなったんですけど、そのときのアレンジが本当に大喧嘩するぐらい納得いかなかったんです。いい曲だなって思うからこそ素敵な状態で届けたかったんですよね。だから今の状態になってすごい良かったです。去年の2月とかだよね、私が一番落ち込んでるときだから。
写真 Hakubi 片桐
──無力感みたいなものを感じますよね。身近な人だけでなく、リスナーやレイラのファンじゃない、たまたまレイラの曲を聴いた人に対して<きっと君のなんでもないのにね>と言っているようにも感じます。
みうら:無力感みたいなのはありますね。いろんなことに対して意味みたいなのをずっと考えてたんですよ。これは多分、バンドを良くしようみたいなことを考えていくと最終的にそうなっちゃうと思うんですけど。何するにしても「これを行うことにこういう意味があるからこれをやろう」みたいな考え方になっていって。そうすると「意味があることってなんなんだろう?」ってなっちゃって。分かりやすいところで言うと、ビジネスとか、お金になるとか。そういうのじゃない限り、何が意味になるんだろう? みたいな。そういう考えからも発生してるかもしれないです。
有明:私はこういう考えを持ってる人ではないので、歌ってて結構難しくはありましたね。「なんでもない」って思わないんで。誰かの何かであると思って生きてるんで(笑)。結構考え方は違うなと思いながらも、一番曲が素敵になる形に持っていきたいなと思ったし、ちゃんと響く人はいる、私みたいに救われる人もいるだろうから、ちゃんとそういう人に届く感じで歌いたいなって思いました。
















