Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューレイラ - 実験的でポップ。結成10周年に放つ1stアルバムのジャンルは「レイラ」

実験的でポップ。結成10周年に放つ1stアルバムのジャンルは「レイラ」

2026.07.10

 今年、結成10周年を迎えた横浜のロックバンド・レイラが、10年目にして初のフルアルバム『いまを生きる』をリリースした(CDは8月12日発売)。今までレイラの記事を書くときには「オルタナティブロックバンド」と表記していたが、もうそれではあまりにも限定的で、なんだかもったいない気がする。今作は、オルタナティブロック、ギターロック、ヒップホップ、シティーポップ、アンビエントなど曲調の幅がぐっと広がり、実験的かつポップで、もはやなにをやっても「レイラ」になるということが証明されためちゃくちゃかっこいいアルバムだ。レイラといえばこう、昔のレイラはこうだった、未来のレイラはこうなってほしい...いろんな人の悪気のない想いが交錯する中、振り切るように突き抜けた自由なサウンド。それは、この10年間、2人が自分自身としっかり向き合ってきたからこそ切り拓けた新たな道なんだと思う。メンバー脱退、有明(Vo/Gt)の心身の不調、マネージメント体制の変化などを乗り越え、10年間一度も止まらずに走り続けて完成した1stアルバムのジャンルは、「レイラ」。ありきたりな言い方かもしれないけど、それが一番合っている気がする。(Interview:小野妙子)

これを受け入れてもらえるんだろうか?

IMG_9412.jpeg

写真 稲垣ルリコ

──10周年を迎えていかがですか?

みうらたいき(Gt):なってしまえば「こんな感じか」って。去年からいろいろ準備してたんで、「10周年に向けてやるぞやるぞ!」みたいのがわーっていって、10周年になった瞬間に、ふぁって(笑)。意外とそんなに変化ないなっていう感じです。

有明(Vo/Gt):あっという間だった。今までと特段変わったことはないけど、せっかく10周年なんで誕生日みたいな感じでいっぱいお祝いしてもらいたいし、自分たちも盛り上げていきたいなとは思ってます。

──とはいえ、最初はメンバー4人だったじゃないですか。それは大きな変化だったと思うのですが。

有明:2人が抜けたときはすごい大変だったんですけど、でも、解散っていう思想に一度もならなくて。「どうやって続けていこうか」って毎回辞めるたびに思ってたから。そのままいろんなことを手探りでやりながら気付いたら今になってた、みたいな感じですね。

みうら:気付いたら2人になってからの期間の方が長いんですよね。今来てくれてるお客さんも、僕らがMCとかでたまに話すから知ってるけど、どんな人が叩いてベース弾いてたかも分かんない人ばっかりで。結構大きい出来事として捉えていたんですけど、今となってはそんなでもないのかなって思いますね。

IMG_0666.jpeg

写真 稲垣ルリコ

──結成10年目にして初のフルアルバムとなりますが、10年かかった理由は?

有明:財力もあるよね、シンプルに(笑)。

みうら:あと、曲を作るペース自体もそんなに早い方じゃないんで。どっちかっていうとリリースを決めて、そこに目がけて必要な分だけの曲をなんとか間に合わせる、みたいな感じなので大きいボリュームのものを作れる体力がなかったし、財力もなかったっていう感じですね。

──アルバムの構想はなんとなくあったんですか?

有明:もともとはベスト盤出そうって言われてたんですけど、すごい嫌だったんで、全新曲で行きたいなと思ってわがまま通させてもらって、全新曲でアルバム作る感じになりました。

いまを生きるJK.jpg

1st Full Album『いまを⽣きる』

──そうだったんですね。具体的にアルバムを作り出したのはいつからですか?

みうら:去年の11月ぐらいです。ベスト盤を出すつもりで半年ぐらい活動してたんですけど、そのタイミングで有明から「やっぱり全新曲で出したい」って言われて。絶対に間に合わないと思ったんですけど、意外となんとかなったっていう。曲のタネみたいなのは何個かポンポンできてたんですけど、そこから曲になるまでに結構時間がかかって。制作自体が軌道に乗ったのが今年の1月末ぐらいからですね。2月に曲の中身は全部仕上げて、録音する作業を3月から始めていった、っていう感じでしたね。

──去年、『Summer days』の取材のときにみうらさんが、「一皮むけた」とおっしゃっていました。「音楽に対する向き合い方が変わったことで、ジャンルやバンドサウンドにとらわれなくなくなった」とおっしゃっていたように、曲調の幅が広がってレイラの転機点となった作品でした。今回のアルバムはさらにいろんな曲調で、もはやオルタナ、ギターロックという言葉では括れない、「レイラ」というジャンルを確立しためちゃくちゃカッコイイ作品だなと思いました。アルバムが完成していかがですか?

有明:満足のいくアルバムができました。一番、最高傑作ができたなって思ってます。

みうら:作ってるときはかなりチャレンジをしたなと思って。「これを受け入れてもらえるんだろうか?」みたいな不安が結構ありました。今、アルバムのコメントを周りのバンドマンにお願いしているんですけど、みんな「新しいけどレイラっぽい」って言ってくれるんで、自分たちでは認識できてないけど「何か」があるんだなって。そういうのが10年かけてできたものなんだなって思いましたね。

IMG_0677.jpeg

写真 稲垣ルリコ

──レイラがオルタナなのか、ギターロックなのか、SNSで論争が巻き起こった件がありましたが、こんなすごいの控えてるんだけど! みたいな気持ちもありました?

有明:ありましたね。

みうら:でも、その件とは関係なしにアルバムを作った瞬間に、「これが控えてるのに!」みたいなのは結構思ってて。その話したよね2人で。アルバムができてから考え方とか見方みたいなものも結構変わっちゃったりして、いい意味で。

有明:自信がついたよね。

みうら:うん。早く聴いてほしいなって思いました。

このアーティストの関連記事

1st Full Album
『いまを⽣きる』

2026年7⽉1⽇(⽔)配信リリース
2026年8⽉12⽇(⽔)CD-Rリリース
品番:SHLU-13
価格:¥2,750(税込)
発売元 / 販売元:SHELTER UNITED / PCI MUSIC

【収録曲】
1. lonely
2. なんでもない
3. Re:
4. 最近のビッグニュース
5. juice
6. Fall in love
7. how are?
8. ⾶べる
9. zzz
10. いまを⽣きる

「いまが、⼀番強く、そして⼀番かっこいい。」
2⼈体制となり、その表現⼒とライブの熱量を増し続けるレイラが、結成10周年の節⽬に放つ最⾼傑作。
さらなる⾼みへと突き抜ける決意と、バンドの⽣々しい“現在地”を刻み込んだ渾⾝のファースト・フルアルバム。
全10曲からなるフルアルバムのスタートに相応しい鋭いサウンド感のショートチューン「lonely」。
そのフレーズを発展させたようなギターリフと重厚感のあるビートで奏でる「なんでもない」からアルペジオとタッピングの絡みが美しい「Re:」へと繋がっていく。
有明のソロライブではもはやお馴染みの「最近のビッグニュース」、真夏に炭酸飲料のプルタブを開けるような⽢酸っぱい歌詞が⽬⽴つ「juice」。
美しい歌のメロディと余⽩のあるサウンドで魅せる「Fall in love」、トラディショナルなイントロから⽇常の燻りを描いた「how are?」まで飽きさせない編曲と新鮮味のある⾳⾊が⽬⽴つ。
5⽉に先⾏配信されていた「⾶べる」はバンドの⾶躍を祈るライブチューン、その余韻のままライブでのSEのような⼼地よいインストゥルメンタル「zzz」で使われたテーマと同じギターのアルペジオから始まるアンビエント曲「いまを⽣きる」ではレイラの鋭く⽬を光らせたままこれからも⽴ち向かっていくような強さがある。

LIVE INFOライブ情報

1768893758.jpg

レイラ10周年単独公演『10年経っても』
【会場】渋谷クラブクアトロ
【日程】2026年7月11日(土)
【時間】開場18:00 / 開演19:00
【料金】前売¥3,900 / 当日¥4,500
※ご入場時ドリンク代¥600が別途必要です
※4歳以上チケット必要
【問い合わせ】HOT STUFF PROMOTION 050-5211-6077(平日12:00~18:00)
 
※その他のライブ情報はこちらをご参照ください。
休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻