自分をアップデートさせてくれる新宿LOFTでmeiyoさんと一緒にやれるのが嬉しい(堂島孝平)
樋口:お話を聞いてきてお2人とも我流と言うか、どこにも属さない感じの印象があります。とは言え堂島さんが作って歩んできたレールは若い世代にも続いている感じもあるなと。堂島さんがLOFTによく出ていた若い頃を思い出すと、meiyoとも近しいものがあるなと思っていたんです。だから2人が共演という形で接点を持った時に面白いものになるだろうという感じがしたんですよね。私からしたら今まで接点がなかったことが不思議なぐらいで(笑)、新宿LOFTの50周年でご縁が出来ることも本当に嬉しいです。
堂島:僕は20代から30代にまたがるぐらいの時に新宿LOFTに色々と出させてもらって、その時代を知っていらっしゃる樋口さんがそう感じておられるのがすごく嬉しいし、楽しみですね。
meiyo:新宿LOFTはかなり久しぶりですか?
堂島:そうですね、最後に出たのは初恋の嵐が復活する時に何人かいるゲストボーカルの1人として出た時(2011年)かもしれないです。meiyoさんは結構、LOFTでやっているんですか?
meiyo:meiyoとして活動を始めたのが2018年でmeiyo名義ではその頃から出てるかと思いますね。それで(出始めたら)コロナ禍になって、コロナ禍も新宿LOFTと一緒にという感じでした。
堂島:僕がよく出させてもらってたのは、デビューして7〜8年ぐらい経った2001年ぐらいだと思うんです。その頃ってロックバンド・ロック界隈と、ポップスと言われる類に入る感じの音楽ってなかなか交流がなくて。フェスなんてものもほとんどなかったですし。そういう時代にLOFTは、やっている音楽がどう見えるとかではなくて、ライブの活きがいいとか、お客さんに対してハートがあるとか、うまく言えないけどそういうところを見て呼んでくれてたと思うんです。でも、僕なんかは“ロックバンドが出るとこだ”って、絶対に舐められないようにやってやろうと思ってた記憶がありますけど(一同笑)。時代と言っちゃえばそれまでですけどね。
meiyo:ちなみにですけど僕は元々バンド始まりの人間で、でもそれこそ堂島さんだったりポップの曲を作る色んな人たちが、ポップをダサくないものにしてくれていたという感覚が結構あって。
堂島:あ〜、嬉しい!
meiyo:僕はバンドでポップなものをやりたいと思ってたんですよ。それって堂島さんがLOFTに出演されていた頃には多分あまりない感覚というか、ロックをやっててもコード進行も凝っててメロディーも気持ちよくて今聴いたらポップだよねと評されるようなバンドも多分いっぱいいたと思うんです。でも“ポップをやりたい”と言っていたバンドってそれこそ初恋の嵐とか本当にそのぐらいと言うか。何かのインタビューで初恋の嵐が“最近はaikoや宇多田ヒカルも好き”みたいなことを語してるのを見て、そういう意味で堂島さんは“ポップをやろう”と思ってましたか?
堂島:元々はそんな風に思ってなかったけど、どうやら自分の音楽はポップスというものになるらしいぞ、っていうのがだんだん分かってきたんですよね。20代半ばぐらいから逆に自覚的にそれをやるとなったら、ロック界隈と言われるような人たちともちゃんと一緒にやれるようなライブのパフォーマンスをする。ポップスがちょっと舐められてたのは、特に男性ソロはそうですけど、アルバムを出した時ぐらいしかツアーがなくて、ライブが全然少なくて。そういうことも含めて、“強いポップスをやるんだ”と思ってやってた時期が20代半ばぐらいだったのかなと思いますね。ただ、自分をジャンル付けしてるつもりはあまりなくて。ロックバンドではないのは確かだし、違う言い方として「ハードコアポップ」とか「モダン・ポップmeetsロック」とか、色んな言い方をして、“ロックの精神でポップスをやるんだ”みたいなことを標榜していた気がしますね。
meiyo:それこそ最初の方で名前が出た石崎光さんが所属しているバンド・cafelonもきっとその気持ちでやっている感じですよね。
堂島:そうですよね。あの時代だと僕とかスキマスイッチ、キンモクセイとか。その後に竹内電機やオトナモードとかが出てきて、cafelon。って話しながら思い出したんですが、初恋の嵐と初めて会ったのはLOFTでのツーマンでしたね。2001年から2002年のことじゃないかな。
meiyo:そうなんですか! 僕はLOFTで大先輩とライブをさせていただく時に毎回お話しをさせてもらってるんですけど、大好きなバンドのSAKANAMONとcinema staffのツーマンライブ(2014年)を見に来たのがLOFTの最初で。僕が好きになるアーティストは大体LOFTを経験してると言うか、好きなバンドはLOFTと関わっているみたいな印象があって。ロックバンドの場所という感じはあるけど、ロックでもどこか一筋縄ではいかないのを感じますね。
堂島:ね。僕はLOFTでガツンとしたライブをやりたいってずっと思い続けてるし、自分を常にアップデートさせてくれるライブハウスですね。6月25日は久しぶりのLOFTで50周年のお祝いイベントでもありますし、僕はいま50歳で、LOFTが始まった時にちょうど生まれているということで。
meiyo:うわ〜!!!
堂島:人が生きていくだけでも大変な年数なのに、ライブハウスが50年ってすごいことだと思うんですよね。そこへのリスペクトと言いますか、いち音楽家として少しでも貢献できるようにやりたいということと、あとはお互いそれぞれのやり方で作っている音楽を同じ空間でシェアできる、そこに対して本当に楽しみがありますね。だから自分がいま一番いいなと思える曲をたくさんやって、meiyoさんのライブも楽しみにして、良い1日にしたいなと思っております。
meiyo:僕はLOFTでこういう風に一緒でやらせてもらう機会に出させてもらうたびに毎回、人生最高の日を更新し続けているのでもう本当にとにかく楽しみっていうだけですね。でもやっぱり僕はまだ気持ちが弱いので、堂島さんにライブを見てもらってどう思われるかみたいなことを意識したライブをしてしまうと思うんですけど(笑)。
堂島:そういうのは本当に全然気にしないで!!
meiyo:でもせっかく一緒にやらせてもらうわけですし、meiyoのファンで堂島さんを初めて見る方もいらっしゃると思うので、僕が堂島さんのことをどう思っていてどういう気持ちでこの日に挑んでいるかみたいなこともちゃんと伝えてファンの人もイベント全体を楽しめるようにしたいし、堂島さんにも堂島さんファンの方にもmeiyoは面白いことをしてるというのを見てもらえたら最高だなと思ってとにかく頑張りたいと思います。meiyoは基本バンド編成でライブをしていて大体いつも固定のメンバーですけど、堂島さんがスリーピース編成で、村田シゲ(Ba)さんと岡本(啓佑/Dr)さんが発表されたのを見て、今回はベースを千ヶ崎学さんに初めてお願いして快く弾いていただけることになって。
堂島:おぉ! 千ヶ崎くんは僕にとって盟友的な立場のバンド・NONA REEVESでもずっとベースを弾いてたから、若い時から知ってますね。それで思い出したけど、シゲはRunt Starってバンドのベーシストだったんですよね。僕とRunt Star、メレンゲとかとも一緒にLOFTに出てたりしたし、これまた盟友的なClingonっていうバンドのサポートもシゲがやったりしててね。
meiyo:シゲさんってClingonでもやってたんですね。そして堂島さん…この日じゃないと出来ないようなことがしたいと思ってます。イベントの最後に是非、何か一緒にやりたいです!
堂島:勿論! ライブをやる時、meiyoさんは楽器は弾くんですか?
meiyo:基本的にはマイクを持って歌ってますので弾かないですけど、機会があればドラムを叩いたりギターを弾いたりとかもします。
堂島:演奏もしつつ一緒に、っていうパターンもあるし、トラック流して2人で歌うのもいいですね。どんな風にセッションするかはこれから考えつつ、で。(ライブより)先に、お話が出来て嬉しかったですし、良かったです。
meiyo:ライブではそんな試みがあります、ということもお伝えしまして。こちらこそ本当にありがとうございました、6月25日はよろしくお願いします!















