広島県世羅郡出身、超王道3ピースロックバンドNOIMAGEが9月15日(月・祝)下北沢SHELTERで初のワンマンライブを開催する。藤井凱也(Vo/Gt)、後藤憲正(Ba/Cho)、和泉海(Dr/Cho)による音楽経験なしの幼馴染3人で2021年3月に結成し、3ヶ月後に1stシングル「Image is」をリリース。翌年には1stアルバム『Life is』をリリースしツアーを開催するなど、ゼロからスタートしたとは思えない驚異的な活動ペースを見せるその勢いと、天性の明るさを持つ藤井を中心とした幼馴染3人が放つポジティブパワー全開の楽曲&ステージで人気を集めている。また、「たいぎい」、「はぶてる」など、曲のタイトルや歌詞に広島弁を使用したり、カープのロゴをモチーフにしたグッズなどから地元愛の強さを感じる。初のワンマンに向けて、バンド結成前の3人の学生時代の話や、7月にリリースした新曲「ギャグにしてしまおうぜ」について聞いた。取材時に撮影を担当したカメラマンも彼らの幼馴染とのことで、終始笑いの絶えない和やかなムードでの取材となった。(Interview:小野妙子 / Photo:石丸大貴)
地獄のカラオケ
──みなさんいつからの幼馴染なんですか?
藤井:中学校の同級生で、部活がサッカー部で一緒でした。2人(和泉・後藤)は赤子の頃から一緒ですね。あと、カメラマンの大貴も赤子から一緒です。
──そうなんですね。実は私も広島出身です(笑)。世羅郡はどんな場所なんですか?
藤井:山、田んぼ、畑、動物みたいな感じです(笑)。めちゃくちゃのどかです。
──学校ではみなさんどういう感じだったんですか? 藤井さんはやっぱり人気者でした?
後藤:一番目立ってましたね。
藤井:まあまあまあまあ(笑)。2人(和泉・後藤)は中学3年生の時に大喧嘩してて、一言も喋ってなかったですね。
後藤:仲悪いとかの次元じゃなかったかもしれない。
──そんな風に見えないですね。
和泉:小学校の時から一緒にサッカーもしてきたのに、中3の終わりぐらいにチームメイトもいる中で喧嘩して。
藤井:白いパンツに泥ついたやつ(笑)。
和泉:雨水が溜まった水溜まりに足をつっこんだら、水が跳ねて。
後藤:あれはわざとでしょ、だって。
和泉:いやいや、わざとじゃない。
後藤:あれはわざとだろ。
──腐れ縁なんですね(笑)。
藤井:2人がめっちゃ大喧嘩してることを知らないで僕がカラオケに誘ってしまったんですよ。端と端に2人が座って、その間を僕がマイク持って行き来して、地獄のカラオケでした(笑)。2人は高校も一緒だったんですけど、高校時代もまだ喧嘩してて。
──よくバンド組めましたね(笑)。学生時代は音楽は好きだったんですか?
藤井:ずっと聴いてましたね。当時、ラジオが流行ってたんで、僕らの中で。でも、バンドを聴いてる人が僕らとカメラマンの大貴ぐらいしか他におらんかったから。
藤井凱也(Vo,Gt)
──みなさんのルーツは?
藤井:僕はサンドウィッチマンとか、ジャルジャルあたりはずっと(一同笑)。小っちゃい頃は、いきものがかりと、サザンオールスターズがずっと車の中で流れてました。両親が好きで。田舎で家にCDがそれしかなかったんで、ずっとそればっかり聴いてました。
和泉:僕はお姉ちゃんがいて凱也のお姉ちゃんと同級生なんですけど、小学5年生ぐらいの時に家でお姉ちゃんがRADWIMPSの「DADA」を流してて、「なんだこの曲!?」ってなって。そっからバンド聴くようになって、中学入ってからKEYTALKとか、THE ORAL CIGARETTESとか好きになりました。
後藤:僕はバンドを好きになったキッカケは04 Limited Sazabysですね。そっからKEYTALKとか、グッドモーニングアメリカとか聴き始めました。
──3人でライブを観に行ったりされていたんですか?
藤井:『WILD BUNCH』を3人で観に行きました。世羅が田舎すぎて広島市内に行くのも電車で2時間ぐらいかかるので、ライブ観に行くのもちょっと一苦労みたいな。
──その時はバンドをやりたいとは思っていなかったんですか?
後藤:思ってなかったんですけど、ベースは弾いてました。高校の文化祭でバンドしようぜみたいな感じで、back numberとKEYTALKをやりました。
和泉:僕は小学校ぐらいから姉の影響でバンド聴いてて、ギターかっこいいなって思ってギターを親に買ってもらったんですけど全然やらなくて、置物みたいになった感じです。
藤井:そのギターを今使わしてもらってます(笑)。僕も当時は全然思ってなかったですね。