NEO BURNING FIRES、このユニット名を今、絶対に知っておくべきだ。MC・来門(RED ORCA/SMORGAS)とDJ BANBIの2人で音作りをスタート、来門の愛息でもあるRUUがドラマーとして加入し、さらにSMORGASのメンバーでもあったベーシスト・河辺真も加わり始動。「このバンドの面白いところは、50代から40代、30代、20代がいる」と語るのは最年少のRUU。バラバラの世代のメンバー全員が集まって「カットばっかりになりそう」と笑い合いながら、楽しく和やかに進んだインタビューをお届けする。
2月19日に2曲入りのシングル『ignition』をリリース、タイトルチューンはただただカッコいいミクスチャーサウンドかと思えばもう1曲の「AWAKENING relight mix」は全く真逆にオシャレなクラブサウンドを思わせるイントロで始まっていく。CDとして世に放つ2曲から感じる音楽の振り幅の広さからもこれからの音楽に期待しか抱けない。
そしてCDリリースの翌日、2月20日(木)には「NEO BURNING FIRES&やなモン製作所共同企画『ignition release party』」を開催する。来門曰く「SMORGAS時代から大好きだったハコ」だという新宿LOFTで行なわれるレコ発では、「正月に集まって酔っ払いながら遊び半分でレコーディングした」という曲を含めて数曲、新曲の披露も予定しているとのこと。NEO BURNING FIRESの歴史に"点火"する、レコ発のこの日を絶対に見逃すな!(Interview:高橋ちえ)
NEO BURNING FIRESの名前が来年には轟いているだろう
──世代もバラバラな、この4人が集まった経緯から伺っていきましょう。
来門(MC):自分がまた、ソロ活動に専念しようとしてた時に(かつてRED ORCAの)ベースだった葛城京太郎が、俺をイベントに呼んでくれて。そこでDJをやっていたDJ BANBIくんに初めて会って「カッコいいっすね」って話しかけたら、BANBIくんも俺のことを知ってくれてて「タイミングがあったら一緒にやってくださいよ」って。それでソロのバックDJとかをやってくれるようになって俺もトラックを渡したりする感じだったんですけど、BANBIくんはサンプリングで作曲もするので「ここまでできるなら一緒に曲を作ろう」って。BANBIくんが作ったトラックで俺が歌った「AWAKENING」(BANBI feat. 来門(RED ORCA)名義/2023 ※『ignition』にrelight mixを収録)を出したのがまず、きっかけで。ソロでは久々のリリースだったけど、お互い「いい感じだね」って。そしたらニュージーランドに住んでたRUUが沖縄に引っ越して、二十歳ぐらいの時に東京に出てきて。ドラムをやってたからちょいちょい(一緒に)スタジオに入って、ドラム叩いてるのを俺がインスタにアップしたらBANBIくんが、「息子さんチョーいいじゃないっすか、ライブに呼んじゃいましょうよ!」って。それで3人になって、せっかくやるなら名前つけようぜ、って。
RUU(Dr):ニヤニヤしながら「名前つけたんだ、“BURNING FIRES”」って言ってきて。BANBIさんと俺はチョー反対した、だってこの名前は言えないもん(一同笑)。
来門:来年の今頃はこの名前も轟いてると思うから!
RUU:よく夢を言う人だけど、これは現実にしようね。
来門:それで3人でBURNING FIRESを始めた頃、河辺さんと連絡をとったことがあって。
河辺真(Ba):「飲んでるから来なよ!」みたいな感じだったね。
来門:吉祥寺の飲み屋で「昔は良かった」みたいな老害な話をする(一同笑)、しみったれた飲み方で。河辺さんは音楽に関わる仕事はしてても現場には立ってないっていう話だったんで、「俺、ちょっとバンド形式でやりたいからベース、どうですか?」って話したら、二つ返事で「やりますよ」って。それで河辺さんが入ったことで、“NEO” BURNING FIRESになったんです。
RUU:お客さんがまだゼロ人の状態で、NEOに進化して(一同笑)。
河辺:僕がいないライブをする時は、BURNING FIRES。
来門:で、RUUがいない3人の時はBURNING FIRES 改(かい)。
河辺:でもこれは言い方を変えると、(メンバーの)誰かがいなくても成立するのよ。実際、RUUちゃんがいない3人でライブしたこともあったもんね。(来門とBANBIの)2人の場合は?
DJ BANBI:来門ソロとサポートDJ、ですね(一同笑)。
来門:BAMBIくんはヒップホップのアーティストを呼んだりトラックを提供してたり、ソロでも(曲を)作っててどれもカッコいいし、仲良くしてくれてありがとうっていう感じ。俺がJUNGLIST YOUTHSっていうユニットをやってた時にクラブシーンは見てたけど、BANBIくんのドープ・スコープ感っていうのはやっぱりすごいし、ヒップホップの流行りを教えてくれたり勉強になります。クラブシーンで活躍してて、BANBIくんは30代で今のシーンを一番見てると思うし、20代のRUUはこれからもっと見ていく世代。(河辺と来門の)俺らは最後の希望の光・ともしび。LAST HOPE FIRE…って、バンドの名前変わっちゃうな(笑)。
──そもそもBANBIさんは来門さんから「一緒にやろう」って言われた時、どんな思いでした?
BANBI:俺もSMORGASをメッチャ聴いてたしライブも見てたので、バックDJをやれるっていうのはメッチャ光栄でした。山嵐のメンバーの方のサポートをしてたこともあったり、湘南に住んでいてミクスチャー界隈の人たちと結構ライブをしていたので、声をかけてもらえて今、とても楽しいです。
来門:そしてRUUは、ライブハウスでPAもやっててね。
RUU:音響をやらせてもらっているので、いろんな人のいろんなライブをメチャクチャ見て勉強してます。このバンドは(河辺と来門の)2人の大黒柱的な図太いところに、BANBIさんが「こういうのを入れたらどうですか?」って、そこに俺が「こういうアレンジは?」って入れていって。多方面から出るアイディアで曲ができるっていうのが、俺はすごく面白くて。
来門:そういういろんなものを混ぜ合わせて、いろんなことができたらなと思ってて。今、NEO BURNING FIRESは良い形なんじゃないかな。で、俺がリーダーで良い?
全員:(笑いながら)いいんじゃない?