私たちなりの良い音楽というものを新宿に置いて帰りたい
──2019年1月にヤユヨを結成した旨がプロフィールには書かれていますが、これまでの活動を振り返ると、いかがでしょう?
リコ:5年もやっていると…確かにいろいろとありました。でも、やりたいことを年々、ちゃんと実現してきたバンドだなと思ってて。「さよなら前夜」(2019)から始まって、“青春ロック”みたいな感じで広まったバンドだなと思うんです。もちろんそういうパッションに溢れた楽曲も好きではあるんですけど、一つのジャンルに囚われるのではなくて、いろんな音楽をやりたいというのもあったし、メンバーそれぞれのルーツがバラバラなだけ、やりたい音楽がいっぱいあったからそれを上手く出したい。周りのバンドに比べたらけっこう幅広くたくさんのジャンルに挑戦して、やりたいことをやってきたバンドじゃないかな…って思いますね。
──“ジャンルに縛られずに音楽がしたい”とプロフィールに書いてある通り、活動ができてきたんですね。最新曲になる「ふたり曜日」ではとても軽快なシャッフルビートを聴かせるバンドサウンドですし。
リコ:ドラマのエンディング(『シュガードッグライフ』/ABCテレビ)のために書き下ろしたんですけど、ドラマのテーマとして日常感が溢れている幸せな、心温まるストーリーだったので。そこに寄り添いたいなというのがすごくあって、一日の終わりに聴くとほっとするような感じで、明日も頑張ろうって思えるような楽曲にしたいなというのがありました。とても前向きな感じでぺっぺが曲を作ってくれたので、私はそれに合わせて、小さな幸せを集めた歌詞を書いて。前向きになれるポジティブな曲に仕上げたいな、って二人で頑張って作りました。
──ではそんな最新曲も聴けるかな…? というのが、9月30日(月)に開催される『LOFT三つ巴ライブ2024』です。初の新宿LOFTでのライブとなりますが、出演のほか2バンドとの接点などはどうでしょう?
リコ:ないんですよ。お名前は知っているんですけども完全に、初めましてです。ライブの日までにはいろいろと(他、出演バンドの)予習もしながら、とても楽しみです。
──出演する各バンドのフロントマンがメッセージを寄せている中で(詳細はこちら)、リコさんは“私たちも1999年生まれの同い年なので”と。新宿LOFTが現在の場所に移転した年にお生まれでしたか。
リコ:そうなんです。新宿LOFTも初めましてですけど“同い年”です!(笑)
──では『LOFT三つ巴ライブ2024』への意気込みをお願いします!
リコ:初めて対バンさせていただくので、経験してきた音楽シーンも違ったりとか、楽曲のタイプも全然違ったりもすると思うんですけど、私たちなりの良い音楽というものを新宿に置いて帰りたいなと思ってます。東京でライブをする時は渋谷が多いんですけど、渋谷には渋谷の音楽があると思うし、下北には下北の音楽とか、いろいろな場所であると思うんです。ライブで初めて新宿に侵入する(笑)んですけど、どの場所でも馴染みたいと思ってるし、“新宿で見るヤユヨも良いな”って、新宿が好きな人の心にもちゃんと刺して帰りたいなって思ってます。あと、初めてのバンドさんと対バンするのは緊張するんですけど、これをきっかけに仲良くなれたら良いなと思っています。
──“初”づくしのライブ、楽しみにしていますね。新宿LOFTでのライブ後、ヤユヨとして決まっている予定を教えてください。
リコ:10月からはツアーが始まります。今回はバンドセットとアコースティックセット、二つの形態で周るんですけど、これが初めての試みなのでどんな感じになるんだろう、って私たちも未知な感じで。“ONとOFF”のコンセプトで、ライブハウスがONだとしたら、カフェでアコースティックでやるのがOFFで、そのコンセプト分けを意識しながら楽しめたら良いなと思ってます。アコースティックはラフな感じでうっとりと楽しめるように、ライブハウスではいつも以上にパッショナブルに、カッコ良くライブができたら良いなと思っていて。アコースティックの音だと、歌詞やメロディの良さが、多分バンドとはまた違った形で入ってくると思うのでアコースティックの良さも知ってもらいたいな、と。二つのヤユヨを楽しんでもらえるように一生懸命作っていこう、っていま頑張っているので、ぜひ遊びに来て欲しいなっていう気持ちです。