新宿LOFTで良い思い出を作りたい!?
──今回の『SHINJUKU LOFT 25TH 2MAN SHOW』では新宿LOFTに出演されます。LOFTでの思い出はありますか?
澤部:僕が初めて新宿LOFTにライブを観に行ったのはムーンライダーズの『NEW YEAR DASH 2009 Vol.3』(2009年3月18日)というイベントにゲストに相対性理論が出た時ですね。凄く良いライブでしたね。そのライブはいまだに思い返すくらいどちらも良いライブでしたね。
──新宿LOFTに出演された時の思い出ってありますか?
澤部:LOFTはね、何回かライブしたことがあるんです。特に思い出深いのは、NATURE DANGER GANG(パーカショニスト、シマダボーイが在籍したバンド。シマダボーイは今回のライブではトリプルファイヤー、スカートともに出演)のイベント『High Tention pre Release Party!』(2015年5月16日)。僕が喉を壊して入院していたのですが、ちょうど退院して初ライブだったんです。喉に気を遣いながら歌ったので、ヒリヒリとした嫌な思い出があります……(苦笑)。まだ同年代とのライブで、めちゃくちゃ良い思いしたことってないんですよ! だから今回のツーマンではぜひ良い思い出にしたいです。
──やはり新宿LOFTならではの、緊張ってありますか?
澤部:ありますよ! 楽屋に入ると、スピッツのセットリストが貼ってあったりしますからね。憧れのステージでもあるし、気が引き締まりますよ。下北沢SHELTERのキャパが250人で、新宿LOFTは500人で倍くらい入りますよね。それはもう歴史ある凄いライブハウスって感じですよ。
──今回はバンドセットでの演奏ですよね。
澤部:キーボードの都合がどうしても合わなくて、4人編成ではあるのですが。みんなフレキシブルに対応できるメンバーなので、より熱いライブになると思っております。
──吉田さんは、新宿LOFTの思い出ってありますか?
吉田:LOFTに大学の先輩が出ることになって、LOFTに出ること自体が凄いことなんだって言われて、「そうなんだ~」って感激しましたね。当時はまだライブハウスのヒエラルキーがわかっていなかったけれど(笑)。そこに出られるってことは、自分たちも凄いんだなって思っています。
──LOFTに出演された時のエピソードはありますか?
吉田:最初はFat Fox Fanclub(2018年解散)というバンドが、呼んでくれたんです。ほかにはNINGEN OKというバンドも出ていたのですが。やっぱりLOFTに出るバンドは、ちゃんと実力や魅力がある人が出ていたんだなって思いますね。
──今回の対バンならではの企画など考えていたりされますか?
吉田:最近対バンした先輩バンドの方々が、コラボは強いよって。お互いに1曲ずつカバーしようとか言ってくれるんです。対バンなので、そういうことをやったら良いのかなって、最近思い始めました。
──ライブならではのコラボって、ファンは喜びますよね。
吉田:やらないかもしれないですけれど(笑)。今までそういうことをやらなかったのは、いろいろなことを考えなさ過ぎだったのかも。最近はちょっと身につまされています。もう少し軽はずみにやったら良いのかなって。
澤部:ははは。軽はずみにトリプルファイヤーと何かやろうかな。
吉田:一緒に歌うだけでも良いからね。
澤部:そうね、やってもいいかもね。
吉田:あとギターがもう一人来て、ソロを弾くだけでもいいし。
澤部:そういうのを一緒にやれたらいいね。
──では、澤部さんから見たトリプルファイヤーの魅力はどういう部分ですか。
澤部:僕はよくトリプルファイヤーのライブを観に行っているのですが、今だったらサポート含めた6人がステージに立っていればそれだけでばっちりというか。間違いがない。そういうレベルのバンド。ずるい言い方だけれど、彼らの魅力って全部なんですよ。歌詞だったり、曲だったり、演奏だったりすべて。でもそう伝えてもわかりづらい。それだったら、吉田の歌詞を聞けば普通のバンドと違うって気づくはず。その部分を引っ掛かりとして、「なんだこの音楽は!」って集中して没頭して欲しい。そういうバンドですね。
──吉田さんから見たスカートの魅力はどうですか?
吉田:スカートは常に凄く良い音楽をやっている。そういう信頼がずっとある。僕らがどんなライブをやってもスカートが回収してくれるっていう安心感というか。まだライブはどちらが先行かわからないけれど、僕らが先に出たいですね(笑)。そうすれば、スカートが全部良かったってことにしてくれるので。
澤部:ないです、ないです!
吉田:こっちが飛び道具的になっても、澤部君がいるから全体としてのライブの満足度は担保されている。
澤部:僕らもどっしり構えたライブにしようと思いました。最初は変化球の曲をいっぱいやろうかと思ったけれど、トリプルファイヤーとのツーマンならこっちが全力を投げないでどうするって感じなので。そういう感じのセットリストになりました。
──最後に、これからの目標はありますか?
澤部:スカート、ミツメ、トリプルファイヤーで野音をやってみたいですね。どこかでこれは公言しておこうかなって思ってて(笑)。絶対、野音が良いと思うんだよね。あとは、まずライブを観に来てほしいですね。周りを見ると僕らも中堅どころになってきているから、新鮮味がないかもしれないけれど(笑)。どっちのバンドもどんどん良くなっているって思うんですよ。だから今、観ておいたほうが良いと思います。
吉田:中堅どころも入れ替わったり、それで頑張ったりしているからね。ライブも楽しいと思うのでぜひ来てください。