ワンマンは今までの経験値をちゃんと形にして伝えていけるライブにできたら
──そしてそうやってレコーディングで得た経験値をいかにライブに落とし込んでいくかってことですからね。僕がハードル上げたねっていうのはそういう意味もあります(笑)。
倉品:ですよね(笑)。また別のベクトルもありますからね。
──そのハードル上げた先が今回新宿ロフトで1月8日に行なわれるワンマンライブであるわけじゃないですか!
つのけん:なかなか話の繋げ方が強引ですね(笑)。
倉品:もちろん大いに期待してほしいんですけど(笑)。でもライブに関しても僕らバンド14年目に入りましたけども、結成当初からロフトにはお世話になってまして。
つのけん:ほんとそうです。
倉品:だからロフトに出させてもらうようになってから13年ぐらい経ってるんです。そんなに時間が経過してるにもかかわらず、すごい新鮮なんですよね、気持ち的に。で、ここまでやってきて僕らとしてはまだまだ全然変わっていくというか進化していけるじゃんって思いながら演奏できてるんです。そんな気持ちに気づかせてくれたのは10月に六本木でEPOさんとジョイントライブをやれたことが大きくて。型にハマらないライブを自分たちではやっていこうと思ってやってきたけど、まだまだ型にこだわってたんだなって。外せる型いっぱいあるじゃんって。
つのけん:そうそう。いろいろEPOさんからも学びはありました。演奏面でも僕らをリードしてくれましたね。
倉品:自分たちがライブで必要だなって思ってたことが「あ、全然関係ないんだ」と思えたというか。発見がたくさんありましたね。それって僕らがポップスを演ってるからこそなんですよね。おそらくロックバンドってことだと全然違うじゃないですか。ライブにおける臨場感とか自分たちの躍動感の伝え方ってもっとわかりやすいものを求められるじゃないですか。
──うん。ポップスは違いますからね。
倉品:楽曲自体のあるがままの姿を体現しなきゃいけないっていう大命題があるし、それが前提にある上で自分たちなりの躍動感を伝えていくのって難しいことだなって思ってたんですけど、今はそれがようやくやれそうだって思えるようになったんですよ。
──EPOさんとジョイントした後にキンモクセイとも共演果たしたじゃないですか。
つのけん:最高でした(笑)。メンバーそれぞれがちゃんと楽しみながら音楽を演ってる姿勢はシンパシーしかなかったです。
倉品:ですね。ほんと楽しかったですよ。
──彼らもシーンから浮いてたからなあ(笑)。そういう意味で両方のバンドを知ってる僕からすれば会うべくして会ったなとは思ってて。
つのけん:すぐに仲良くなったよね。
倉品:ライブハウスシーンで浮いてたって話では盛り上がりましたね(笑)。話をしててギャップを感じないというか。他人とは思えない人間性の近さは感じましたね。あ、もちろん同じポップスを愛する先輩バンドとしてのリスペクトはありきでの話です!
──でも2023年ってバンドにとってもいい経験ができた1年だったんじゃないかな。その総決算が1月8日のワンマンライブということで。
つのけん:今までの経験値をちゃんと形にして伝えていけるライブにできたらと思ってます。
倉品:2024年のバンドとしての目標もあるんですよね。やっぱりもっといろんなところで今まで以上にライブをやっていきたいし、アルバムを作って届けたいってこともあるし。そういう貪欲さをいい意味でバンドとしても伝えていける公演になればいいなって思ってます。